導入初月でマネジメント人材の採用に成功。創業間もないスタートアップが“共に未来を描ける仲間”に最速で出会えた理由

蒼株式会社

- 想いに共感していただける方との出会いの機会を多く作れなかった
- 他社サービスでは求める要件に合致する候補者を探すことが難しかった
- 導入初月にマネージャークラス、その後数名のエンジニア、営業のご入社が決定
- 「本当にご一緒したい」と思える方と出会い続けられる仕組みを構築
2024年創業のスタートアップ企業である蒼。従来業務に簡単に組み込めるAIソリューションの開発を軸に展開する同社は、「個人のキャリア意向や価値観」を大切にする採用を実現したいという想いから、Recruit Markerを導入。候補者との出会い方そのものを見直し、インテントリクルーティングという新しい手法に挑戦することを決めました。
市場における自社の知名度が低いなかでは、自社サイトや既存の人材サービスを通じて優秀な人材を獲得することの難しさを感じていました。しかし、Recruit Markerで「攻め」の採用活動にチャレンジし始めてすぐ、求めていたプロダクトマネージャー、エンジニア、営業の優秀な人材の採用が次々に決まりました。
志や価値観を共有できる方と出会う機会を増やすために
― Recruit Markerを導入した経緯について教えてください
当社は創業間もないスタートアップです。転職を検討している方に向けた採用ページを作ってお問合せを期待するよりも、こちらからDMなどで積極的に直接お声がけさせていただくような手段を取るべきだろうと最初から考えていました。
当初、エンジニアの方の採用を目的として他社のダイレクトリクルーティングサービスを利用してみたのですが、当社の求める要件に合致する方が非常に限られており、候補者の方との接点を持つ機会をなかなか作れずにいました。他の職種の採用も含めて、もっと効率的に多くの候補者に対してアプローチしていけるサービスの必要性を感じていたときに、Recruit Markerを見つけました。
― 一般的な転職サイト、人材プラットフォームなどは検討されなかったのでしょうか
もちろん転職サイトや人材プラットフォームの活用も検討しましたが、すでに転職を意識している方だけでなく、まだ転職を明確に考えていない段階でも、価値観や志に共鳴できる方とつながることを大切にしたいと考えていました。単なるスキルマッチではなく、「一緒に未来をつくっていきたい」と思える方との出会いを重視していたんです。
当社が手がけるプロダクトや社内体制の性質上、求める要件は少し高めに設定させていただいています。例えばエンジニアであれば特定のスキルや分野に誰にも負けない強みを持っている方、プロダクトマネージャーであれば強い主体性を持ってプロダクト全体の戦略策定ができる方、営業であれば目標達成を強く求められる環境の中でしっかり実績をあげてきた方などです。
転職の意思の有無よりも、このような候補者との接点や出会いを増やすことが出来る手段を取り入れることに優先度を置きたいという思いがありました。また、転職サイト等を積極活用されている、転職の意思が顕在化している方だと、当然競合他社もお声がけをしていることが多く、競争は避けられない状況になるだろうと予想していました。
このような状況を鑑みて、候補者の興味や関心であるインテントを捉えることで、転職の意思が顕在化する前の優秀な人材との接点をいち早く持つことが出来るだけでなく、そのインテントと私たちの価値観や志に近い方に出会える機会を効率的に増やすことが出来るのではないかと考え、Recruit Markerの導入を決めました。
一人ひとりに向けたメッセージを作成し、マネージャークラスの採用が早速決定
― 導入後はどのように活用していきましたか
営業職の方だと持っているバックグラウンドや、歩んできたキャリアなど一定要件を定めていましたので、それに沿ったキーワードをインテントリクルーティングコンサルタント(以下IRC)の方と一緒に定め、インテントを検知した方をお声がけする候補とさせていただいていました。
エンジニア職については、ある領域に強みを持つエンジニアの方を採用したかったため、そのサービスを提供している企業名、もしくは業界の専門用語などをキーワードに設定しました。マネジメント職は、一定以上の従業員数の企業の中でのマネジメント経験を積まれた方を絞り込むことができるキーワードを設定しています。
― どのチャネルに、どういったメッセージでアプローチしていますか
現在はLinkedInをメインチャネルとして活用しています。IRCの方にご協力いただきながら、候補者の方に丁寧につながり申請を行い、つながった後は、Recruit MarkerのAIが生成したパーソナライズスカウト*を参考にしつつ、私たち自身の言葉で一人ひとりに向けたメッセージを丁寧に作成しお送りしています。
*パーソナライズスカウト:候補者のこれまでの経歴を受け止め、興味を持ちそうな訴求ポイントを盛り込んだ文面を自動生成する機能
候補者の方のプロフィールに記載されたご経歴やご関心に関する情報をもとに、Recruit MarkerのAIがメッセージ作成のドラフトを整えてくれるのは、とてもありがたい機能です。あくまでベースは私たち自身の採用意図や相手へのリスペクトですが、AIは「この方にどんな背景があるか」「どんな切り口なら思いが届くか」を私たちが考える際の、良いヒントや仮説出しのパートナーになってくれています。
― 現在までの成果はいかがでしょうか
導入初月でプロダクトマネージャーの方にご入社いただくことが決まり、続いてエンジニアや営業も数名のご入社も決まるなど、順調すぎるくらいの成果が出ています。まだ市場での認知度が高いとは言えない会社にもかかわらず、これほど短期間で成果が出ているのは、やはりRecruit Markerの効果が非常に大きいと改めて感じています。
― 活用していくうえで課題と感じている点はありますか
IRCの方から頻度高くサポートしてもらえているおかげで利用が促進され、細かいところの理解も深まってきています。
特にお声がけさせていただく候補者を探す工程では特に大きなサポートをいただいています。Recruit Markerを使ってみてわかったところとして、この候補者を探すという作業はすこし工夫をすることでより効率的に進められるということです。
候補者の方を探すときに、抽象的な広いキーワードだけを使ってしまうと、実際に面談させていただいたときに、思い描いていた人物像とのギャップを感じてしまうことがあります。逆に具体的なキーワードを使いすぎると対象となる候補者の方の母数が少なくなりすぎます。
私たちもエンジニアなのでよくわかるのですが、通常はユーザーの期待とシステムの制限をうまく両立させる、いわゆる良い塩梅とは長く使っていく中で見つけていくものです。ただIRCの方が当社の採用戦略や期待値などを深く理解いただき、他のユーザー企業での活用事例に基づく的確なコツをうまく伝えていただいていることで、その良い塩梅に近づく速度が早いと実感しています。
「待ち」ではなく「攻め」の採用活動によって、ゴールに最短距離でたどり着ける
― 今後の活用方針について考えていることがありましたら教えてください
今後は、事業の成長フェーズに備えて、採用の体制そのものをより戦略的に進化させていきたいと考えています。
特に、私たちのプロダクトや思想を深く理解し、お客様に対して具体的な活用提案ができるコンサルティング営業の方や、将来的に事業戦略を共に描ける幹部候補の方との出会いには、引き続き丁寧に時間をかけていくつもりです。
Recruit Markerの活用にあたっては、チャネルごと、担当ごとの成果を可視化しながらPDCAを回していくことを重視しています。どのチャネルにどのような方が多く反応してくださっているか、どのアプローチがより効果的かを丁寧に振り返りながら、ただの数合わせではなく、“本当にご一緒したい方”との出会いに近づく精度を高めていきたいと考えています。
― Recruit Markerはどんな会社におすすめだと思いますか
今までの採用活動は「待ち」のスタイルでした。求めている人材の要件を候補者向けに提示して、それにマッチすると感じた方から応募してもらう、もしくは人材プラットフォームで、その要件に合う方が出てきたときににお声がけしていくという形です。
しかし、Recruit Markerのインテントデータを活用した採用活動は「攻め」のスタイルです。ご一緒させていただきたい方が現れるのを待つのではなく、こちらから積極的にお声がけをして、その方との接点を持つ機会を増やしていく。一般的にビジネスにおいては、ゴールを定めて最短距離でたどり着ける手段を選択するのは、とても重要なことだと思いますが、特に専属の採用担当がいない企業にとっては、Recruit Markerが重宝するのではないかなと思います。
― 本日はお忙しいなか、ありがとうございました