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- はじめに
- 採用代行とは
- おすすめ採用代行サービス18社の比較一覧
- おすすめ採用代行サービス20社の詳細
- 1. Remoba採用(株式会社Enigol)
- 2. CORNER(株式会社コーナー)
- 3. ココナラアシスト(株式会社ココナラ)
- 4. CASTER BIZ recruiting(株式会社キャスター)
- 5. まるごと人事(マルゴト株式会社)
- 6. TARGET(Attack株式会社)
- 7. HELP YOU(株式会社ニット)
- 8. 採用アウトソーシング(RPO)(株式会社トライアンフ)
- 9. 人事ライト(株式会社アールナイン)
- 10. 採用アウトソーシング(RPO)(株式会社キャリアマート)
- 11. 採用代行(RPO)サービス(株式会社リクルートスタッフィング)
- 12. 採用代行(RPO)サービス(株式会社ネオキャリア)
- 13. エースジョブ(株式会社フォワード)
- 14. PRO SCOUT(株式会社VOLLECT)
- 15. KICK HR(KICK ZA ISSUE株式会社)
- 16. 即戦力RPO(株式会社ミギナナメウエ)
- 17. TECH HIRE リクルーティング(株式会社トラックレコード)
- 18. コアスカウト(株式会社シンギョク)
- 採用代行を選ぶ際のポイント
- 1. 対応範囲の広さ
- 2. ノウハウの充実度と実績
- 3. 改善提案・PDCA体制
- 4. 新卒採用への対応有無
- 5. 料金体系と予算感
- まとめ
はじめに
近年、働き手不足や採用手法の多様化により、企業の採用活動は一層難しくなっています。現場業務に追われる人事担当者は、優秀な人材を確保するための十分な時間やノウハウを確保できないケースも多いのが実情です。
こうした課題を解決する手段として注目されているのが採用代行サービス(RPO:Recruitment Process Outsourcing)です。
採用の専門家に採用関連業務の一部または全部を委託することで、人事担当者の負担を大幅に軽減し、より重要なコア業務に集中できるようになります。また、採用のプロのノウハウや効率的なプロセスを活用することで、採用活動全体の効果向上も期待できます。
本記事では、人事担当者の方に向けて、おすすめの採用代行サービス提供企業20社を厳選してご紹介します。
各社の特徴や強み、提供サービス内容、料金プランの目安、対応業種・職種や実績などをまとめています。最初に20社を一覧で比較できる表を掲載し、その後に各社の詳細を解説します。記事の最後には、採用代行サービスを選ぶ際のポイントとまとめのセクションも設けていますので、サービス比較と意思決定の参考にぜひお役立てください。
求人を出してもなかなか応募が来ない。面接しても「本気度が低い」「ミスマッチが多い」
そんな採用課題を感じていませんか?
近年、従来の求人媒体やスカウトサービスだけでは、求める人材に出会うことが難しくなってきています。理由は明確で、求職者の行動が変わっているからです。すぐに転職したい人だけでなく、「情報収集中」「将来的に転職を検討している」という層が増えており、今までの“待ち”の採用手法では取りこぼしが発生しています。
そこで今、注目を集めているのが「インテントリクルーティング」という新しいアプローチです。
これは、求職者がネット上で示す“興味関心(=インテント)”をリアルタイムで把握し、そのタイミングでアプローチする「攻めの採用戦略」。Sales Markerが提供するこの手法では、独自のデータをもとに「今、〇〇業界に興味がある」「営業職に関心を持ち始めた」といったインサイトを可視化し、行動が起こる前に優秀な人材とつながることが可能になります。
採用代行とは
採用代行(RPO:Recruitment Process Outsourcing)とは、企業の採用業務の一部または全部を外部の専門業者に委託するサービスです。求人票作成、応募者スクリーニング、面接調整、内定通知など、採用プロセスの各段階を代行します。
企業にとっては採用コストの削減、専門性の高い採用ノウハウの活用、人事担当者の業務負担軽減などのメリットがあります。特に中小企業や採用経験が少ない企業、急速な人員拡大が必要な企業において有効な手段として活用されています。
おすすめ採用代行サービス18社の比較一覧
まず、今回紹介する18社の主な特徴や料金を一覧表で比較します。
※料金は公式発表されている場合の目安(税込表示無しの場合は税別)、詳しくは各社サイトをご確認ください。
おすすめ採用代行サービス20社の詳細
それでは、上記一覧に挙げた各社の特徴やサービス内容を順に解説します。それぞれ会社ごとの強みや対応領域, 提供サービス, 料金プラン, 実績などに触れながら紹介します。
1. Remoba採用(株式会社Enigol)
Remoba採用は、求人媒体の選定・運用から人材紹介エージェント対応、ダイレクトリクルーティングのスカウト送信、応募者対応や面談調整に至るまで、煩雑な採用実務をまるごと一括で代行してくれるサービスです。
採用フロー上の定型業務をアウトソースすることで、人事担当者は面接や中長期の採用施策といった重要業務に専念できるようになります。
また、自社で採用担当者を新規雇用したり育成したりするコストをかけずに、即戦力のプロ人事チームを活用できる点も魅力です。実績に基づくノウハウを活かした最適な採用チャネルの提案や、媒体ごとのトレンドを踏まえた効果的な求人原稿作成など、専門チームが貴社の採用活動を効率化・高度化してくれます。
料金プランは月額35万円~(スタンダードプランの場合)となっており、必要な期間だけ契約できる月額制です。中小企業から大手企業まで幅広く導入実績があり、全国対応も可能です。採用実務の負担から解放されたい企業にとって、有力な選択肢となるでしょう。
公式サイト: Remoba採用公式ページ
2. CORNER(株式会社コーナー)
CORNERは、人事領域に特化したプロ人材シェアリングサービスです。社内に専任の人事担当者を置かずに、外部の経験豊富な人事プロフェッショナルに採用・人事業務を委託できる点が特徴です。
必要な業務量に応じて週1日からプロ人材へ依頼できるため、人件費や採用コストを抑制しつつ専門性を活用できます。同社にはスタートアップから大手出身者まで7,000名以上の人事・採用プロ人材が登録しており、企業の課題や要件に合った人材をコーディネーターが厳選し紹介してくれます。
マッチング後はコンサルタントがプロ人材と企業の間に立って支援してくれるため、外部スタッフであっても自社の人事部の一員のようにプロジェクトを進められるのが強みです。
依頼できる業務範囲も広く、「採用実務のみお願いしたい」「期間限定で人事を強化したい」といった部分的・スポット的なニーズにも対応しています。
さらに、組織・人材開発、人事制度設計、労務手続き、MVV(理念策定)支援など、人事領域全般の相談も可能です。料金は月額費用を業務内容に応じて個別見積もり(初期費用0円)となっており、まずは問い合わせが必要です。柔軟なリソース活用で人事課題を解決したい企業に適しています。
公式サイト: CORNER公式サイト
3. ココナラアシスト(株式会社ココナラ)
ココナラアシストは、日本最大級のスキルマーケット「ココナラ」を運営する企業が提供する法人向けのオンラインアウトソーシングサービスです。
約90万人以上の登録者データベースを背景に、人事・採用業務の経験を持つ適任のプロ人材を発掘・紹介できるのが大きな特徴です。サービス利用企業の要望を丁寧にヒアリングした上で、同社の営業担当者が該当する人材のリサーチからアプローチ、マッチングまでワンストップで代行してくれます。
採用領域で依頼できる業務は幅広く、求人媒体の運用、応募者対応、エージェント折衝、スカウトメール作成など、煩雑なサポート業務全般に対応可能です。
専任担当者が固定でマンツーマン対応してくれるため、一人の外部スタッフに業務を教えるだけで早期に戦力化できるメリットもあります。契約時間も柔軟で、月40時間程度の短時間利用から可能(最低月額8万円~)であり、初期費用はかかりません。
「どのくらい工数が必要か分からない」「期間限定で使いたい」といった要望にも柔軟に対応してもらえます。
料金は月額80,000円~(40時間/月から利用可)で、追加時間や内容によって調整されます。煩雑な採用事務をプロに任せつつ、自社のリソースをコア業務に集中させたい企業にとって、有用なサービスと言えるでしょう。
公式サイト: ココナラアシスト(法人向け)公式サイト
4. CASTER BIZ recruiting(株式会社キャスター)
CASTER BIZ recruitingは、オンライン完結型の採用代行サービスで、累計600社以上への支援実績を持つ採用のプロフェッショナルチームによるサービスです。
自社開発のATS(採用管理ツール)によって蓄積したデータとノウハウを活用し、採用計画の立案から各種施策の実行まで論理的かつ戦略的に進める点に強みがあります。
具体的には、同社の専門チームがリクルーター・応募者対応・原稿作成担当など4名体制で企業をサポートし、業界・職種問わず滞りなく採用業務を遂行してくれます。ほとんどの採用関連業務を一任できるため、自社に採用担当者がいない企業でも安心して利用可能です。
契約から最短1週間でサービス提供を開始できるスピード感も魅力で、急ぎ人材を確保したいケースにも対応可能です。
サービス内容は、採用計画の策定、求人媒体運用、ダイレクトリクルーティング代行、エージェント対応、応募者対応、日程調整、求人原稿のライティング、カジュアル面談設定など多岐にわたります。
料金プランは月額40万円(70時間/月のスタンダードプラン)が目安となっており、契約期間は通常3ヶ月以上からとなります。オンラインで完結しつつ質の高い採用代行を希望する企業におすすめです。
公式サイト: CASTER BIZ recruiting公式サイト
5. まるごと人事(マルゴト株式会社)
まるごと人事は、ベンチャー・成長企業・スタートアップ向けに特化した採用代行サービスです。最短1ヶ月単位から契約可能で、採用計画の設計から日々の運用、効果検証・改善提案まで、面接以外の採用業務を丸ごと外注できる柔軟性が特徴です。
自社に採用担当者がいない場合でも、契約後最短5営業日で採用業務を開始できるスピードも強みで、リソース不足の企業でも即座に採用活動を走らせることができます。
また、単に業務を代行するだけでなく、採用目標の達成率を定期的に振り返り、成果が出なければターゲット見直しやスカウト文リライトなど積極的な改善策を提案してくれる点もポイントです。
オンライン定例MTGにて分析結果を共有しPDCAを回すことで、採用活動の質を高めてくれます。新卒採用やエンジニア採用といった特殊な領域にも対応しており、幅広いニーズに応えられる体制です。
料金は月額45万円(ライトプランの場合)で、初期費用が10万円かかります。プランによって代行範囲が異なり、フルサポートのプランではより包括的な支援が受けられます。
成長フェーズにあり採用業務に十分な手が回らない企業にとって、伴走型で改善提案もしてくれる頼れるサービスと言えるでしょう。
公式サイト: まるごと人事公式サイト
6. TARGET(Attack株式会社)
TARGETは、即戦力人材の採用支援に特化したRPOサービスで、Attack株式会社が提供しています。採用のプロフェッショナルが戦略立案から戦術実行まで、面接以外のあらゆる採用業務をトータルサポートしてくれるのが特徴です。
特にダイレクトリクルーティング(攻めの採用)の分野に強みがあり、8年にわたる運用実績に基づき、AIに頼らず専任担当者が候補者一人ひとりの経歴を目視でチェックして厳選します。候補者ごとにオリジナルのスカウトメッセージを作成し送付することで、返信率の向上を図るなど、きめ細やかなアプローチが持ち味です。
また、100社以上の人材紹介会社(エージェント)の特性を把握し、各エージェントからの母集団形成をスムーズにする適切なマネジメントも実行します。
プロジェクトマネジメント面では、採用経験が豊富な担当者が戦略立案をリードし、業務別に専任メンバーを配置することで柔軟かつ臨機応変な対応を実現しています。その結果、採用プロセス全体を最適化し、企業の採用力を最大限に引き出すことを目指します。
料金は非公開で要問い合わせとなっています。各社の採用ニーズに応じてプランをカスタマイズして提案する方針のため、詳細は相談が必要です。従来の手法では出会えない優秀層へのアプローチや、ハイクオリティな採用オペレーションを求める企業に適したサービスです。
公式サイト: TARGETサービス紹介ページ
7. HELP YOU(株式会社ニット)
HELP YOUは、オンラインアシスタントサービスとして有名なサービスで、人事・採用業務を含むバックオフィス業務全般をリモートで代行してくれます。
人事領域では、求人票の作成、応募者対応、採用説明会資料や研修資料の作成、日程調整といった採用前後の幅広い業務をカバー可能です。
実務経験や専門スキルを持つ優秀なアシスタントがチームで対応するため、SNS運用やデザイン制作など専門知識が必要なタスクについても相談でき、採用広報面までサポートが及ぶ点が強みです。
契約プランは主に2種類あり、平均5名のアシスタントチームが対応する「チームプラン」と、指名した1名が専属で深く業務を理解し対応する「1名専属プラン」があります。
チームプランでは契約時間内であれば複数人で業務を並行処理できるため、例えば「月末月初の繁忙期のみ稼働」といった柔軟な使い方も可能です。専属プランでは一人のアシスタントが継続して業務を行うため、業務理解が深まり質が安定するメリットがあります。
料金の一例としては、チームプラン30時間/月の場合で月額10万円から利用できます。業務量やプランに応じて料金は変動しますが、人材採用以外の庶務もまとめて依頼したい場合にコストパフォーマンスの良いサービスです。
採用担当者の手が回らない雑多な業務をプロの手に委ね、社内リソースを戦略業務に集中させたい企業におすすめできます。
公式サイト: HELP YOU公式サイト
8. 採用アウトソーシング(RPO)(株式会社トライアンフ)
トライアンフ社の採用アウトソーシング(RPO)サービスは、新卒・中途を問わず採用活動の全工程をワンストップで支援する総合型の採用代行サービスです。
同社は人事コンサルティングを手掛ける企業でもあり、各社の採用課題に合わせて戦略立案から実行まで伴走する姿勢が特徴です。独自のオペレーションセンターを設置しており、豊富な経験とスキルを持つスタッフがプロジェクト専属チームとしてアサインされます。
これにより、採用業務のスピード・安定性向上だけでなく、採用リードタイムの短縮や採用手法の継続的な見直し・改善提案まで、一貫した支援が受けられます。
サービス提供形態はリモート型だけでなく常駐型にも対応しており、必要に応じて経験豊富なリクルーターを企業オフィスに派遣して現場で支援することも可能です。
常駐の場合は、面接官としての同席や内定者フォロー、社内調整など深い業務までカバーし、人事機能を手厚くサポートしてくれます。もちろんリモートと組み合わせたハイブリッド型の対応もできます。
料金は全て個別見積もり(要問い合わせ)となっています。業務範囲や期間によって費用が大きく異なるため、詳細はヒアリングの上での提示になります。
採用コア業務に集中するために幅広い業務代行を任せたい企業や、常駐支援を含めたきめ細かなサービスを求める企業に適した選択肢です。
公式サイト: 採用アウトソーシング(トライアンフ)公式情報
9. 人事ライト(株式会社アールナイン)
人事ライトは、株式会社アールナインが提供する月額定額制の採用代行サービスです。創業以来15年以上にわたり累計770社以上の採用支援実績があり、ベンチャーから中小企業まで幅広い企業で導入されています。
特徴は契約期間を最短1ヶ月から柔軟に設定できる点と、新卒・中途問わず全業界・職種に対応できる点です。
サービス名の通り「人事の右腕」のような存在となり、ターゲット人材の設計、スカウト文章の作成・送信、候補者との日程調整、内定者フォローまで、最終面接と入社手続き以外のあらゆる採用業務を代行してくれます。
利用企業は、自社の状況に合わせて期間や業務範囲を調整しながら必要な部分だけ効率よく依頼できるため、コストを無駄にせずに済みます。
たとえば「今期は面接の同席や日程調整をお願いし、自社は採用戦略に集中する」といった使い方が可能です。特に一次面接やカジュアル面談の代行、OfferBoxなどを活用したスカウト代行を得意としており、フロント業務の支援に強みがあります。
同社には1,500名以上の採用プロ人材のデータベースがあり、各案件に専任のプロジェクト担当者を置いてチーム体制で支援するため、リソース不足の解消だけでなく「採用の勝ちパターン」の提供によるマッチング精度向上にも寄与します。
料金は月額20万円/30時間~(ミニマムプラン)で、初期費用は50,000円です。中小企業でも利用しやすい価格帯であり、初めて採用代行を導入する企業にもハードルが低いサービスと言えるでしょう。
公式サイト: 人事ライト公式サイト
10. 採用アウトソーシング(RPO)(株式会社キャリアマート)
株式会社キャリアマートの提供する採用アウトソーシングサービスは、人とRPA(ロボットによる業務自動化)のハイブリッド型で採用業務を効率化するユニークな取り組みをしています。
特に新卒採用支援に強く、学生とのメール・電話対応やATSへのデータ入力チェックといった定型作業をRPAで正確かつ超高速に処理することで、人事担当者を単純作業から解放します。
加えて、専任のアウトソーシングチームが新卒・中途問わず採用に関するすべての業務をサポートするため、企業は戦略的な部分に集中できるようになります。
規模の面でも柔軟で、採用人数が数名のケースから100名以上の大規模採用まで対応可能です。例えば、RPAの活用により600件のスカウトメール配信を1時間で完了させるなど、大量の処理を短時間でこなす実績があります。
このように最新テクノロジーを取り入れているため、月額1万円からという手軽な価格帯で一部業務の代行を利用できるのも魅力です。支援期間についても最短3日間からと、スポット支援にも対応できる柔軟さがあります。
料金モデルは具体的な業務内容や期間に応じて変わりますが、公式に公開されている例では月額1万円~利用可能となっています。必要に応じて月5万円~で大規模採用向けプランなども用意されており、企業のニーズに合わせてカスタマイズが可能です。
低コストかつ短期間から導入できる採用代行として、まず試してみたい企業にも適しています。
公式サイト: キャリアマート採用アウトソーシング公式サイト
11. 採用代行(RPO)サービス(株式会社リクルートスタッフィング)
リクルートスタッフィングが提供する採用代行(RPO)サービスは、人材派遣大手の同社ならではの豊富な人材採用ノウハウと運用力が強みです。企業ごとの採用課題に沿って、きめ細かな支援を行ってくれます。
特徴的なのは、利用企業が必要とする機能を組み合わせて手軽に導入できる点で、例えば「ダイレクトリクルーティング媒体でのスカウト送信代行だけ依頼したい」「応募受付対応と書類選考だけ任せたい」といった形で、モジュール的にサービスを利用できます。
具体的な対応業務として、スカウト送信代行(複数媒体でのターゲット検索~一斉スカウト送信)、応募受付代行(応募者への必要書類回収や選考案内、ATSへのデータ登録)、書類選考の一次スクリーニング代行(応募書類の内容確認と合否判定の実施、結果をATSに登録)など、多岐にわたるメニューが用意されています。
また、10種類以上の主要ATS(採用管理システム)に対応しており、企業の既存フローに合わせて柔軟にオペレーションを組み込めるのも利点です。
運用の柔軟性にも定評があり、企業の採用フローに応じてプロセスをカスタマイズできるだけでなく、契約期間中に採用施策の見直しが必要になった際もすぐに相談・対応してもらえます。
料金は問い合わせベースで、依頼範囲や件数に応じて見積もりとなりますが、一例としてスカウト送信50件/月を代行する場合は5万円~と提示されています。採用業務の「ここだけ外注したい」を叶えやすいサービスとして、柔軟性と安心感を求める企業に適しています。
公式サイト: リクルートスタッフィング RPOサービス案内
12. 採用代行(RPO)サービス(株式会社ネオキャリア)
株式会社ネオキャリアの採用代行サービスは、グループ全体で年間1万社以上の採用支援実績を誇る老舗のRPOサービスです。総合人材サービス企業ならではの強みを活かし、母集団形成の戦略立案から内定後フォローまでをワンストップで提供できる点が大きな特徴です。
各企業の状況に応じて最適な採用手法を提案できるのは、求人広告代理店や人材紹介事業、自社求人メディア運営など多角的に人材ビジネスを展開してきたネオキャリアならではです。
プロジェクトにはアウトソーシングディレクターを含む専任チームが組成され、まずは企業の採用プロセス上の課題を洗い出した上でサービス内容をカスタマイズしていきます。
例えば、複数の人材紹介会社とやり取りしている企業には「エージェントコントロールサービス」を提供し、紹介会社への求人依頼・調整業務を一括して代行するといった支援が可能です。
また、ダイレクトリクルーティングに注力したい企業向けには、「ダイレクトリクルーティング代行サービス」として求人ごとにカスタマイズしたスカウトメールの送付代行なども行います。
ネオキャリアのRPOは、ただ単に現行業務を肩代わりするだけでなく、定期的な振り返り(レポーティング)と改善提案を重視している点も支持されています。
採用マーケットや他社動向の情報も踏まえ、採用成功まで伴走してくれるパートナーとして機能するため、長期的に採用力を強化したい企業に向いています。
料金は要問い合わせで、支援内容・ボリュームに応じて個別見積もりとなります。大手ならではのキャパシティと20年以上蓄積した採用ノウハウで、企業規模問わず柔軟に対応してくれる頼れるサービスです。
公式サイト: ネオキャリア採用代行サービス(公式サイト内案内)
13. エースジョブ(株式会社フォワード)
エースジョブは、株式会社フォワードが提供するAIとデータを活用した採用支援SaaSです。従来の「人が行う採用代行」とはやや趣が異なり、企業のダイレクトリクルーティング業務をテクノロジーの力で効率化・高度化するサービスとなっています。
具体的には、求人票の作成支援、候補者マッチング、スカウトメールの自動生成・一斉配信など、負担になりやすい一連のスカウト業務をカバーします。最大の特徴は生成AI(Generative AI)と分析データを駆使している点です。
エースジョブでは、職務経歴書や求人内容を解析し、候補者一人ひとりに最適化された説得力のあるスカウト文面を自動生成できます。これにより、応募者ごとに内容をカスタマイズする手間を省きつつ、返信率・開封率の向上が期待できます。
また、独自の求人動向データも活用して求人票作成を支援するほか、独自ロジックによる候補者抽出、複数媒体の情報一括取得・スカウト送信機能など、採用業務の属人化解消や工数削減に寄与する機能が充実しています。
サービス形態としては、あくまでクラウドツール(SaaS)提供がメインですが、必要に応じて人的リソースによるRPOプラン(要するに従来型の採用代行サービス)も用意されており、ツール+人のハイブリッド支援も可能です。
料金は月額10万円~のサブスクリプション型で、利用プランに応じて変動します。AIによる効率化に興味がある企業や、まずは低コストで攻めの採用手法を試したい企業にとって魅力的なサービスでしょう。
公式サイト: エースジョブ公式サイト
14. PRO SCOUT(株式会社VOLLECT)
PRO SCOUT(プロスカウト)は、株式会社VOLLECTが提供する伴走型のスカウト採用支援サービスです。単にスカウトメールの配信代行を行うだけでなく、初期応募から内定承諾に至るまで採用プロセス全体を手厚くサポートしてくれる点が特徴です。
同社は成果にコミットする姿勢が強く、KPIを「採用決定人数」に置いてサービス提供を行っており、採用成功まで伴走する意識が徹底されています。
提供される具体的な支援内容としては、まず企業の採用要件自体を見直すコンサルティングから始まり、スカウト文面のABテスト(複数パターンの文面を試し効果検証)や、カジュアル面談のコーチング(現場担当者への面談手法アドバイス)など、かなり踏み込んだ領域までカバーしています。
特筆すべきは、エンジニア採用案件には元エンジニアの社員が担当するといった体制で、現場目線・技術目線で候補者を評価し、企業と候補者のミスマッチを防ぐ工夫をしている点です。
また、支援の過程では同社独自の分析ツールを用いてスカウト結果のデータを可視化し、700社以上の支援実績から蓄積したデータを活用してPDCAを回すことで、各企業における採用効果を最大化してくれます。
つまり「やりっぱなし」ではなく、データドリブンで改善を重ねてくれるため、企業としては安心して任せることができます。料金は非公開(要問い合わせ)ですが、月額固定+成功報酬など成果連動型のプランも用意しているようです。
「ただの外注」ではなく二人三脚で採用を成功させたいと考える企業にとって、有力な選択肢となるでしょう。
公式サイト: PRO SCOUT公式サイト
15. KICK HR(KICK ZA ISSUE株式会社)
KICK HRは、コンサルティング業界・IT業界に特化した中小企業向けの採用代行サービスです。
同サービスを運営するKICK ZA ISSUE社はコンサルタントやITエンジニアのマッチング事業も手掛けており、「コンサルデータバンク」「エンジニアデータバンク」といった国内最大級の人材プラットフォームの運営実績を背景に、業界特有の知見とネットワークを持っています。
そのため、コンサルタント職やITエンジニア職など、専門性が高く獲得競争が激しい人材の採用支援を得意としています。
KICK HRでは、AIによる精緻なスクリーニング技術と、コンサル・IT職出身のプロフェッショナルによる人の知見を組み合わせることで、質の高いマッチングと採用ミスマッチの防止を実現しています。
提供範囲は広く、採用戦略の立案から求人票・スカウト文の作成、スカウト代行、一次面接代行、候補者向けブランディング支援まで多岐にわたります。特に候補者向けのブランディング支援では、候補者に対する魅力付けや訴求力を高めるコンテンツ制作なども代行可能で、企業の採用力向上に貢献します。
また、ATS(採用管理システム)の有無に関わらずサービス利用が可能で、Excelやチャットツールでの情報連携にも対応するなど、企業側の状況に合わせて柔軟に設計してくれる点も中小企業にとってありがたいポイントです。
料金プランは月額10万円(ライトプラン)から用意されており、必要に応じてより手厚いスタンダードプラン(月額20万円)等も選択できます。専門人材の採用を効率化したいが大手コンサルには頼みづらい…という中堅中小企業にピッタリのサービスと言えるでしょう。
公式サイト: KICK HR公式サイト(※サービス紹介ページはサイト内にあり)
16. 即戦力RPO(株式会社ミギナナメウエ)
即戦力RPOは、株式会社ミギナナメウエが提供するサービスで、その名の通りベンチャー企業やスタートアップ企業を中心に、即戦力人材の採用を支援する採用代行サービスです。
同社自身が300社以上の採用支援を行ってきた実績があり、特に経験10年以上のITエンジニアなど一般的に採用が難しいとされるポジションの採用に強みを持っています。
IT業界の技術知識はもちろん、転職市場におけるエンジニア特有の考え方や、刺さるアプローチポイントまで熟知しているため、対象領域における専門性は極めて高いと言えます。
サービス内容としては、面接官を除くあらゆる採用業務(募集開始から内定後フォローまで)を代行してくれます。特徴的なのは、その運用においてデータドリブンな手法を徹底している点です。
たとえば「スカウトメールの返信率が高い曜日・時間帯」「ペルソナ別に効果的な訴求メッセージ」「各求人媒体の競争状況」など、20万件以上の検証データから得られた独自ノウハウに基づき、成果を得やすい行動プランを提案・実行します。
その結果、最短で翌週から支援を開始し、わずか1ヶ月での採用実現も目指せるスピード感を打ち出しています。
導入企業数400社以上という実績も信頼の裏付けであり、「何をやっても採用が進まない」という企業にとって起死回生のパートナーとなり得るでしょう。
料金は要問い合わせで、基本的に月額定額制になるようです(利用期間は3ヶ月からのプラン等)。難易度の高いIT人材採用で成果を出したい企業には、蓄積データに裏打ちされた同サービスが強力な味方となるでしょう。
公式サイト: 即戦力RPO公式サイト
17. TECH HIRE リクルーティング(株式会社トラックレコード)
TECH HIRE リクルーティングは、デジタル人材(エンジニアやデザイナー等)の採用に特化した採用コンサルティング&代行サービスです。
経験豊富な採用エキスパートが、採用戦略の設計から内定受諾後のフォロー・振り返りまでを一括で支援してくれるため、特に難易度の高い専門職採用に悩む企業にフィットします。最大の特徴は、採用支援チームに必ず現役または元エンジニアが加わるという体制です。
CTO経験者やエンジニアマネージャー(EM)、デザイン部門責任者など、スペシャリスト人材が採用プロジェクトに参加することで、技術職特有の目線を持ったスクリーニングやスカウトが可能になります。
これにより、「エンジニア同士でないと伝わりにくい企業の魅力・技術的チャレンジ」を的確に候補者へ訴求でき、他社との差別化を図れる強みがあります。
また、単に人材を口説くだけでなく、採用ブランディングサービスも提供しており、スカウト施策と連動させることで応募数増加・スカウト返信率向上・内定承諾率アップといった各種KPIの底上げまで狙える点もユニークです。
サービスの流れとしては、まず企業の現状ヒアリングを元に採用戦略を立案し、適切な媒体選定からスカウト文面作成、候補者との日程調整、面接代行、さらには入社後フォローまでワンストップで実行します。
高度な専門職採用ゆえに市場に出回る候補者数自体が限られますが、同サービスでは既存ネットワークや独自のリサーチで候補者を発掘しアプローチするため、母集団形成力にも期待できます。料金は問い合わせベース(案件規模によるカスタマイズ)です。
デジタル人材の採用成功率を高めたい企業にとって、まさに専門家チームによる心強いサポートとなるでしょう。
公式サイト: TECH HIRE リクルーティング公式サイト
18. コアスカウト(株式会社シンギョク)
コアスカウトは、エンジニア採用に特化したダイレクトリクルーティング支援サービスです。現役のPM(プロジェクトマネージャー)やVPoE(エンジニアリング担当役員)、エンジニア採用担当者といったエンジニア採用のプロフェッショナル人材がプロジェクトに参画し、企業の代わりに候補者へのスカウト・口説きを行う点が特徴です。
さらに、人材大手企業の出身者のみで構成される専門チームを組成してサービス品質を担保しているため、ノウハウと実行力の両面で信頼がおけます。
同サービスは、ビズリーチやWantedly、Findyなど20以上の採用プラットフォームで成功実績を持っており、各媒体ごとに最適なアプローチを熟知しています。
企業の採用ニーズに合った媒体を選定し、そこでダイレクトリクルーティングを代行してくれるため、マッチング精度が高く、結果として候補者からの返信率・採用決定率の大幅アップを実現します。
実際、「これまで自社でスカウトを送っても反応が薄かった」という企業でも、コアスカウト利用後に返信率が飛躍的に改善したケースが多く報告されています。
また、将来的に企業が自社でダイレクトリクルーティングを内製化したい場合には、オプションでマニュアル作成の依頼も可能です。
これはサービス利用期間中に培ったノウハウを文書化して提供してくれるもので、サービス終了後もノウハウを社内に残せるメリットがあります。
料金プランは6ヶ月契約プランで月額34万円+初期導入費17万円というモデルが公開されています。短期集中で成果を出しつつ、自社にもノウハウを蓄積したいと考える企業には打ってつけのサービスと言えるでしょう。
公式サイト: コアスカウト公式サイト
採用代行を選ぶ際のポイント
多様な採用代行サービスの中から自社に最適なパートナーを選ぶには、以下のポイントに留意すると良いでしょう。
1. 対応範囲の広さ
まず、委託したい業務がサービスの対応範囲に含まれているか確認しましょう。募集計画の策定から内定者フォローまで包括支援を希望するのか、一部の業務(例えばスカウト送信や日程調整など)だけを任せたいのかによって適切なサービスは異なります。サービスによっては専攻領域(新卒採用のみ対応等)や得意分野があるため、自社のニーズにマッチした範囲をカバーしているかをチェックしてください。
2. ノウハウの充実度と実績
外部に委託する以上、そのサービス提供企業が実践的なノウハウを持ち、十分な導入実績があるかは重要です。実績豊富な企業ほど様々な業種・職種の採用支援経験があり、採用成功につながるノウハウが蓄積されています。例えば、ITエンジニア採用に強い「即戦力RPO」は20万件以上のデータ検証で確立したノウハウを持ち、すでに400社以上で導入実績があります。このように、自社が採用したいターゲットに対する十分な知見や成功事例を持つかどうかを確認しましょう。
3. 改善提案・PDCA体制
採用は思い通りに進まないこともあります。その際に、単に業務代行するだけでなく定期的な振り返りを行い、原因分析や打ち手の提案をしてくれるかは重要なチェックポイントです。例えば、スカウトメールひとつとっても、ターゲットの選定や送信タイミング、文面次第で効果は変わります。そうした細部をデータに基づき検証・改善してくれるサービスかどうかを見極めましょう。実際、「まるごと人事」は成果が出ない場合にオンライン会議で分析結果を共有し、ターゲットの見直しや文章の改善提案を積極的に行っています。このような伴走姿勢のあるサービスだと安心です。
4. 新卒採用への対応有無
多くの採用代行サービスは中途採用を主な対象としていますが、新卒採用までカバーしてほしい場合は、そのサービスが新卒領域の実績やメニューを持っているか事前に確認する必要があります。新卒採用は母集団形成や学校対応など特有のノウハウが必要となるため、中途専門の代行ではカバーしきれないこともあります。自社の採用計画(新卒何名、中途何名等)に応じて、対応可能なサービスを選びましょう。例えばネオキャリア系のサービスは新卒・中途・アルバイトまで幅広く対応しています。
5. 料金体系と予算感
最後に、料金プランが自社の予算に合っているかも現実的なポイントです。月額固定制なのか、成功報酬型なのか、また初期費用の有無や最低利用期間など、サービスによって様々です。料金が安価でも対応範囲が狭ければ追加費用が発生する可能性もありますし、逆に高額でも包括的な支援が受けられ手間が大きく省けるなら投資対効果は高いかもしれません。費用対効果をシミュレーションしつつ、複数サービスの見積もりを比較検討すると良いでしょう。
以上のポイントを踏まえ、自社の状況に合ったサービスを選定することが大切です。気になるサービスがあれば公式サイトから詳細資料を取り寄せたり、相談会に参加して具体的な提案を受けてみると、より具体的なイメージが掴めるでしょう。
まとめ
採用代行サービス(RPO)は、企業の採用業務全体あるいは一部を外部の専門家集団が代わりに担ってくれる心強いサービスです。人事担当者の負荷を軽減し、コア業務に注力できるようにするだけでなく、最新のノウハウや効率的なプロセスを取り入れることで採用活動自体のレベルアップにもつながります。
ぜひ本記事を参考に、最適な採用代行サービスの導入を検討してみてください。
採用活動において、自社の魅力を効果的に届け、競合との差別化を図ることはますます重要になっています。特に中途採用や専門人材の獲得においては、スピードと精度が問われる中、従来の手法だけでは限界を感じる企業も少なくありません。そうした課題を解決するために注目されているのが、スカウト型採用やダイレクトリクルーティングを効率化する新しい支援ツールです。