2024.09.04
SFA(営業支援ツール)おすすめ12選比較。選び方と一覧比較表
この記事は約 11 分で読めます。
- SFA(営業支援ツール)とは
- MAとの違い
- CRMとの違い
- SFAツールの機能
- SFAツールの選び方
- 現場の使いやすさで選ぶ
- 営業スタイルで選ぶ
- 導入サポートの充実さで選ぶ
- カスタマイズ性で選ぶ
- SFAツール12選一覧比較表
- シンプルで導入しやすいSFAツール4選
- Mazrica Sales
- ネクストSFA
- JUST.SFA
- GENIEE SFA/CRM
- アウトバウンド営業に向いているSFAツール2選
- Sales Marker
- ホットプロファイル
- 導入サポートが充実しているSFAツール2選
- eセールスマネジャー
- Zoho CRM
- カスタマイズ性が高いSFAツール4選
- Sales Cloud
- kintone
- Knowledge Suite
- HubSpot Sales Hub
- まとめ
「自社に最適なSFAツールの選び方がわからない」
「特徴別におすすめのSFAツールが知りたい」
営業部門の責任者の方のなかには、上記のような悩みを持つ方もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では「特徴別のおすすめSFAツール12選」と「最適なSFAツールの選び方」を中心に解説します。SFAツールごとの特徴をわかりやすく解説しており、導入するツール選びに役立つ内容のため、ぜひ最後までご覧ください。
SFA(営業支援ツール)とは
SFAは「Sales Force Automation」を略した言葉であり、営業支援ツールとも呼ばれます。顧客情報をはじめとした営業に関する情報をデータ化し、営業活動が効率化・自動化できるツールです。
SFAツールの導入により、リードの属性やこれまでのアプローチ内容、アプローチ時の相手の反応などの情報が管理できます。効果があったアプローチ内容・方法に関するデータが蓄積できるため「営業活動の最適化」や「属人化の防止」などに役立ちます。
また、商談成立までに必要な情報の一元管理も可能です。営業担当者全員で情報共有できるため「適切な顧客対応」や「引き継ぎの円滑化」などが実現できるツールです。
MAとの違い
SFAによく似たツールに「MAツール」があります。MAツールはおもにリードの育成・選別を目的として、マーケティングで利用されています。
リード獲得のためのフォーム作成やリードの興味度合いを上げるためのメルマガ配信、ホットリードが選別できるスコアリングなどを含め、マーケティング施策の実行と自動化を実施するためのツールです。
リードとの継続的かつ最適なコミュニケーションが自動化できるため、おもにマーケティング業務の効率化に役立ちます。
CRMとの違い
SFAツールは「CRMツール」とも混同されがちです。CRMツールは、おもに顧客との関係維持・関係性向上を目的として利用されています。
SFAツールと同様に顧客情報が管理できるものの、情報を管理する軸が異なります。SFAツールは営業を軸にデータを管理するのに対し、CRMツールは顧客が軸となっています。
よって、営業のアクションが起点となるフィールドセールスは「SFAツール」顧客のアクションが起点となるインサイドセールスは「CRMツール」といったように、2つのツールは使い分けられる傾向があります。
なお、SFAは「商談創出~受注」で使用する一方で、CRMは「受注前の関係構築~関係向上」の領域で使用します。活用できる領域が似ていることから、SFAの機能を有しているCRMツールは多く存在します。
SFAツールの機能
SFAツールには、以下のような機能が搭載されています。
顧客管理では、顧客情報を一元管理できるため、営業担当者同士の情報共有が円滑になります。条件を設定して検索すれば必要な情報が得られるため、営業活動の効率化にもつながります。
また、商談管理・案件管理は、営業活動を管理するマネージャーの管理業務に役立ちます。「適切なタイミングで必要な指示が出せる」「次のアクションの検討に役立つ」といった点から、営業成果アップにつながる機能です。
さらに行動管理では、営業担当者の実績が数値で確認できます。ブラックボックス化しがちな営業活動が可視化できるため「営業担当者の評価」や「必要に応じた指導・育成」に活用できます。
加えて売上予測・予実管理は、過去の実績データをもとに将来の売上を予測することで、目標と実績の差異を可視化できます。レポート作成機能を併せて使用することで、報告資料の作成だけでなく「データドリブンな意思決定」にも役立つでしょう。
SFAツールの選び方
自社に導入するSFAツールを選ぶ際は、次の4点を意識しましょう。
- 現場の使いやすさで選ぶ
- 営業スタイルで選ぶ
- 導入サポートの充実さで選ぶ
- カスタマイズ性で選ぶ
現場の使いやすさで選ぶ
SFAツールのなかには、豊富な機能が搭載されているツールもあります。しかし、営業担当者が日常的に使用するうえに、誰でも扱えなければ導入の効果が十分に得られません。よって「機能が多すぎないか」「画面がシンプルでわかりやすいか」「楽に操作できるか」といった点を意識して選びましょう。
営業担当者のITスキルは差があるため、使いやすいツールでなければ現場に浸透しない可能性があります。ツールを扱うことに労力を費やせば、本来注力すべき営業活動に支障が生じかねません
また、営業担当者が必要としている機能は限定的のため、現場のニーズに合致したツールを選ぶ必要があります。SFAツール導入により、営業担当者の手間がかからないかという点を考慮したうえで、導入ツールを選びましょう。
営業スタイルで選ぶ
インバウンド営業とアウトバウンド営業では、営業プロセスや必要な機能が異なることから、SFAツールを選ぶ際は自社の営業スタイルに適したツールを選びましょう。
基本的にSFAツールは、インバンド営業とアウトバウンド営業のどちらにも対応できるように設計されています。ただし、MAツールやCRMツールとの連携も想定されているため、インバウンド寄りのSFAツールが多い傾向があります。
インバウンド営業では、顧客の行動履歴や属性情報に基づいた、適切なタイミングでのアプローチが求められます。よって、リードの管理機能やスコアリング機能、メール配信機能などが充実したSFAツールが適しています。
一方、アウトバウンド営業は自社起点の積極的なアプローチが中心となります。よって顧客情報の管理だけでなく、リスト作成に役立つデータベースやアプローチの自動化まで可能なツールであれば、大幅な営業活動の効率化につながるでしょう。
なかにはアウトバウンド向きのSFAツールも存在するため、自社の営業スタイルを見極めたうえで向いているタイプを選びましょう。
導入サポートの充実さで選ぶ
SFAツールは、導入から定着まで手間・時間・費用などのコストがかかります。社内で効果的に運用できるように定着させるには、導入サポートが充実しているSFAツールを選びましょう。
SFAツールのなかには、導入時だけでなく「施策実行」や「効果検証」「体制構築」まで伴走するサポートを提供しているツールもあります。
たとえば「導入時の戦略策定」や「運用時における課題解決に向けたアドバイス」といったサポートを提供するベンダーであれば、もっとも課題になりがちな導入・定着に関する課題解決が可能です。
SFAツール導入の目的達成に近づくため、機能・費用面だけでなく、サポート体制にも着目して導入ツールを選びましょう。
カスタマイズ性で選ぶ
SFAツールのなかには「MAやCRMとのシームレスな連携」や「自社の管理項目の独自カスタマイズ」などが可能なタイプもあります。自社で営業管理を実施しているものの、顧客・社員が多くなって「管理項目が増えた」「業務効率が悪くなっている」などの状況に該当する企業は、カスタマイズ性が高いSFAツールを選びましょう。
営業活動から得た顧客データをほかのシステムと円滑に共有できれば、マーケティング部門をはじめとした各部署との連携強化に役立ちます。また、自社の営業活動に沿って機能を設計するツールもあり、自社が管理しやすいようにカスタマイズ可能です。
柔軟にカスタマイズできるSFAツールであれば、変化する営業スタイル・組織規模にも対応しやすいため、長く活用できるでしょう。
SFAツール12選一覧比較表
ここからは、おすすめのSFAツール12選を紹介します。以下の一覧表を確認し、各ツールの特徴・料金を比較してみましょう。
一覧表のSFAツールを特徴別に解説していきます。
シンプルで導入しやすいSFAツール4選
シンプルで導入しやすく、現場に定着しやすいSFAツールは、次の4つです。
Mazrica Sales
引用:Mazrica Sales
Mazrica Salesは、使いやすさにこだわっている現場ファーストのSFAツールです。入力負荷を削減する機能やわかりやすさを重視した画面により、営業担当者が直感的に扱えるツールとなっています。
AI機能によって「登録情報の名寄せ候補の自動抽出」や「手書きメモ・名刺スキャンからの自動入力」などが可能です。また、モバイルアプリでのデータ入力に対応しているため、場所を問わず記録業務が行うことができ、営業活動に伴う業務が効率化できます。
- 料金:月額27,500円~
ネクストSFA
引用:ネクストSFA
ネクストSFAは、MA・SFA・CRMすべての機能を搭載したツールです。アプローチ管理機能では「いつ何をしたのか」が簡単に登録できるうえに、マイルストーン形式でアプローチの状況が一目で把握できる画面となっています。
また、案件管理機能では現在の案件が一覧で表示され、履歴入力・予定登録が簡単に行えます。ドラッグ&ドロップで案件のフェーズの変更が可能なため、誰でも感覚的な操作で使用できるツールです。
- 料金:基本利用料50,000円~
JUST.SFA
引用:JUST.SFA
JUST.SFAは、自社オリジナルのSFAがノーコードで実現できるツールです。業務に関する情報をまとめる「業務プレート」は、8種類のパネルを自由に配置して見やすく整理できます。また、一覧・単票パネルの項目の並びや入力フォームの設計は、マウス操作で簡単にカスタマイズ可能です。
新規開拓や既存深耕、ルートセールスなど、さまざまな営業スタイルに合わせたSFAが構築できるため、営業スタイルの種類を問わず導入できるツールです。
- 料金:要問い合せ
GENIEE SFA/CRM
引用:GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRMは誰でも使えるシンプルな管理画面により、定着率99%を誇る国産SFAツールです。入力・分析が直感的に行えるうえに、項目設定・データ移行もドラッグ&ドロップで実行できます。
また、地図から商談履歴が更新できる独自機能を搭載しています。訪問優先度をピン色で表現できるうえに、投稿した顧客情報はツール内の各機能・ページに反映されます。入力作業の負担だけでなく、部門間の情報共有の円滑化も実現できるのが特徴です。
- 料金:月額費用34,800円~
アウトバウンド営業に向いているSFAツール2選
アウトバウンド営業に向いており、リードへの効果的なアプローチが実現できるSFAツールは、次の2つです。
Sales Marker
引用:Sales Marker
Sales Markerは、自社サービスを欲している企業が把握できるBtoBインテリジェンスツールです。興味関心データをもとにリードが抱えている課題・ニーズなどが把握でき、営業活動の効果・成果の最大化が可能なことから、SFAツールとしても捉えられるツールです。
セールスシグナル機能では、自社に関連するキーワードで検索してる企業がリアルタイムで把握できるため、顧客行動を起点としたターゲティングが実現できます。
アウトバウンド営業でありがちな「アプローチしたものの、ニーズがないため話を聞いてもらえない」といった課題が解決できるため、無駄のない営業活動が実現できるツールです。
- 料金:ミニマムのご利用料金は月額400,000円前後(※ご利用内容によって変動)
ホットプロファイル
引用:ホットプロファイル
ホットプロファイルは、SFA・MA・名刺管理の機能が集約されているツールです。オプション機能の利用により、狙った企業に営業できるフォーム営業の実施まで可能です。新規開拓後の顧客情報、商談・受注管理が一元化できるため、複数ツールを組み合わせて運用するよりも低コスト・効果的に運用できます。
またフォーム営業では、480万社以上の企業データベースからリストが作成できるうえに、送信内容の雛形が複数用意されています。自社ホームページにアクセスした企業が把握でき、どのページをどのくらい閲覧しているかも計測できるため、アウトバウンド営業で役立つツールです。
- 料金:要問い合せ
導入サポートが充実しているSFAツール2選
サポートが充実しており、導入・運用時に支援が受けられるSFAツールは次の2つです。
eセールスマネジャー
引用:eセールスマネジャー
eセールスマネジャーは、ユーザーの93.8%が絶賛する充実したサポートサービスを提供するSFAツールです。営業成果を獲得するために、導入から成果向上まで伴走してもらえます。
ツール利用時の不明点をサポートデスクに相談できるのはもちろんのこと、専任アドバイザーによる営業効果創出に向けた活用支援も受けられます。シンプルな操作性も兼ね備えた、5,500社以上の豊富な導入実績があるSFAツールです。
- 料金:月額1,000円~
Zoho CRM
引用:Zoho CRM
Zoho CRMは、導入からスキルアップ、トラブル対応までのサポート体制を整えているSFAツールです。導入時に初期設定・基礎学習・機能活用に関する動画を提供しており、必要に応じて設定やカスタマイズ、APIによるソリューションなどの導入支援を、1時間あたり20,000円で受けることも可能です。
また、Zoho 導入パートナーでは「自社独自のシステムと連携したい」「営業部門を抜本的に改革したい」といった場合に、コンサルティングや開発サポートなどの提案も行っています。企業ごとの課題に応じたサポートが受けられる点が魅力です。
- 料金:月額1,680円~ / 1ユーザー
カスタマイズ性が高いSFAツール4選
カスタマイズ性が高く、事業の拡大・変化にも対応可能なSFAツールは次の4つです。
Sales Cloud
引用:Sales Cloud
Sales Cloudは、Sales forceが提供するSFAツールです。Sales Cloudを基盤として、外部システムや独自開発したシステムとの連携も可能なため、事業内容に応じたカスタマイズが実現できるのが特徴です。
営業だけでなく、カスタマーサービスやマーケティングなどの関連製品が豊富なため、必要に応じて機能が拡張できます。多彩な機能によって組織全体の情報が集約できるため、営業活動のみならず経営判断に役立つデータが収集できるツールです。
- 料金:月額3,000円~ / 1ユーザー
kintone
引用:kintone
業務支援アプリがノーコードで作成できるクラウドサービス「kintone」では、営業活動に適したSFAの構築が可能です。顧客情報や案件管理、見積もり作成をはじめとした機能を備えているうえに自社で改善までできるため、事業のスピードや状況の変化に柔軟に対応可能です。
また、200種類以上のサービスと連携でき、API連携・JavaScript / CSSを用いたプラグインが充実しています。機能を使いこなすことで拡張範囲が広がり、業務の効率化が促進できる点が魅力です。
- 料金:月額780円~ / 1ユーザー
Knowledge Suite
引用:Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、SFA / CRM、グループウェア、問い合せ管理、集計・分析ツールなどの複数の機能がオールインワンになっているツールです。各アプリケーションが機能連携しているため、各部門に適したアプリケーションを利用しながら情報が共有できます。
豊富な機能のなかから、利用する機能が選べるため、必要なときに必要な機能だけを利用する効率的な運用が実現できるのが特徴です。
- 料金:SFAスタンダード・月額50,000円
HubSpot Sales Hub
引用:HubSpot|Sales Hub
HubSpotが提供する「Sales Hub」は、ビジネスの成長に合わせて機能が拡張できるSFAツールです。無料ツールのほかに3つのプランが用意されており、必要な機能に応じて選ぶことができます。
また、最上位プランの「Enterprise」で提供されるカスタムオブジェクトの利用により、格納したいデータに合わせて管理項目の作成が可能です。たとえば、既定のオブジェクトで管理できない「顧客のサブスクリプション」をはじめとした情報管理が可能になるため、自社のニーズに合わせたデータの構築が実現できます。
- 料金:月額2,400円~ / 1シート
まとめ
SFAツールの導入によって多くの効果が見込める一方で、種類が豊富なことから自社に適したツール選びに苦労しがちです。本記事で紹介したSFAツールの選び方を参考に、自社の導入目的が達成できるツールを選びましょう。