2024.09.04
リターゲティング広告の費用相場。課金方式や広告種類ごとの費用例
この記事は約 6 分で読めます。
リターゲティング広告を用いて自社サイトへのアクセス数を増やし、商品やサービスの購入を促したいものの、どれくらいの費用が掛かるのか分からない人もいるでしょう。広告を出稿する際には、事前に費用相場を把握しておくことで予算の見通しを立てやすくなります。
本記事では、リターゲティング広告の費用相場を課金方式や広告種類ごとに詳しく解説します。実際にリターゲティング広告を出稿する前に知っておくべき注意点も紹介するので、本記事を読めばスムーズに実践できるでしょう。ぜひ参考にしてください。
リターゲティング広告とは?
リターゲティング広告とは、自社Webサイトに訪れたことのある顧客に対し、別のサイト上でも表示させられる広告のことを指します。
リターゲティング広告には、Cookieという仕組みが活用されています。Cookieとは、運営しているWebサイトを訪れたユーザーの情報を含むデータのことで、一定期間Webブラウザ上に保管されます。このCookieを活用することで、過去に自社サイトに訪れたユーザーを対象に特定の広告を表示させられるのです。
リターゲティング広告にできること
リターゲティング広告は一度自社サイトを訪れたユーザーに広告を表示させる仕組みであるため、すでに自社商材に興味関心のある顧客に絞ってアプローチできます。そのため、すべてのユーザーに対して広告を表示させる場合に比べ、費用を安く抑えられる上に、高いクリック率が期待できます。費用対効果の高いマーケティング施策として人気です。
また、自社サイトを訪れたものの離脱してしまったユーザーに思い出してもらうきっかけになるのも嬉しいポイントです。「商材に興味はあるものの、タイミングの問題で即購入はしなかった」といったユーザーの購入を促せるでしょう。
リターゲティング広告の費用相場
リターゲティング広告の出稿にかかる費用は、クリック課金・インプレッション課金のうちどちらの課金方式を選ぶかによって変わってきます。それぞれの費用相場は以下の表のとおりです。
ここからは、課金方式ごとの費用相場についてさらに詳しく解説します。
クリック課金
クリック課金は、ユーザーが広告をクリックした際に費用が発生する課金方式です。クリックされない限り費用がかからないため、無駄なコストを抑えられる点が魅力です。
広告出稿者の数に比例して費用が変動しますが、1クリックあたり数十円~数百円程度が相場とされています。ただし、人材系や医療系の分野では広告出稿者が多いため、相場よりも高額となることも珍しくありません。
インプレッション課金
インプレッション課金は、ユーザーのブラウザ上で広告が表示された回数に応じて費用が発生します。1,000回表示される(1,000インプレッション)ごとに費用が発生する場合が多いです。
多くのユーザーに向けて広告を表示させたい人におすすめの課金方式です。費用相場は1,000インプレッションにつき数十円から数百円です。ただし、出稿するプラットフォームによっては相場よりも大幅に高くなる場合もあります。
リターゲティング広告の種類と費用例
ここからは、以下の5つのリターゲティング広告の種類ごとに費用例を紹介します。
それぞれについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
Google広告(GDN)
Google広告は、「YouTube」や「朝日新聞デジタル」といった、Googleと連携しているサイトに配信できるディスプレイ広告のことを指します。幅広い画像サイズが用意されている点と、事前にキーワードを設定して関連度合いの高いサイトに広告を出稿できる点が特徴です。
クリック課金の場合は1クリックにつき50円~100円程度・インプレッション課金の場合は1,000インプレッションごとに50円~100円程度が相場とされています。
Yahoo!広告(YDN)
「Yahoo!ニュース」や「Yahoo!天気」などのサイトに表示される広告です。ユーザーが過去に検索したキーワードや、閲覧したWebサイトに基づいて広告を表示させられるという特徴があります。
費用の相場は、クリック課金では1クリックにつき50円~100円程度、インプレッション課金では1,000インプレッションにつき10円~500円程度です。
Facebook広告
「Facebook」のブラウザやアプリに表示される広告です。実名で登録している人が多いという特徴のある「Facebook」に広告を出稿することで、ターゲティングがしやすいというメリットがあります。ユーザーがWebサイトに滞在した時間を分析し、絞り込める点も魅力です。
クリック課金では1クリックあたり100円程度、インプレッション課金では1,000インプレッションあたり100円~500円程度が相場とされています。
Instagram広告
若者や女性のユーザーが多い、Instagramに出稿する広告です。Facebook広告と連携することもできます。一般ユーザーの投稿に近い形で広告が表示されるため違和感を抑えられる点と、画像や動画をふんだんに使ってアプローチできる点が魅力です。
費用の相場は、クリック課金では1クリックにつき40円~100円程度、インプレッション課金では1,000インプレッションにつき500円~1,000円程度です。
LINE広告
「LINE」のニュースやタイムラインページに表示される広告です。「LINE」は他のSNSに比べアクティブユーザー数が非常に多いため、多くのユーザーに広告を届けられます。
クリック課金では1クリックあたり24円~200円程度、インプレッション課金では1,000インプレッションあたり400円~650円程度が相場です。他にも、「友だち追加課金型」という課金方式も存在し、LINE公式アカウントに友達追加をされたタイミングで費用が発生します。
リターゲティング広告を運用する前に注意すること
リターゲティング広告を運用する前には、以下の2つの注意点を理解しておきましょう。
- ユーザーリストの最低人数
- 3rd Party Cookieの廃止
上記をあらかじめ把握しておくことで、出稿後に予期せぬトラブルに遭遇するリスクを抑えられるでしょう。
ユーザーリストの最低人数
リターゲティング広告を出稿するためには、ユーザーリストの作成が必須です。このユーザーリストは、「自社Webサイトにおける過去30日間のアクティブユーザーが100人以上である」という条件を満たす必要があります。
この条件を満たしていない場合はユーザーリストを作成できず、リターゲティング広告を出せないことを理解しておきましょう。アクティブユーザー数が足りない場合は、まずは自社Webサイトへのアクセスを伸ばすための施策を実施するのが賢明です。
3rd Party Cookieの廃止
ユーザーがアクセスしたWebサイト内で第三者から発行されるCookieのことを、3rd Party Cookieと言います。この3rd Party Cookieは、2024年のうちに廃止されることが決定しています。
先述したとおり、リターゲティング広告はCookieの仕組みを活用しているものです。そのため、3rd Party Cookieの廃止に伴いリターゲティング広告が使えなくなる恐れがあります。使えたとしても、これまでよりも精度が落ちる可能性があるため、注意が必要です。
リターゲティング広告に代わるインテント広告
3rd Party Cookieが廃止されると、従来のような形でリターゲティング広告を出稿できなくなる可能性が高いです。
しかし、弊社が運営している『SalesMarkerLead』を活用すれば、顧客の興味関心度合いを分析して売れる見込みのある顧客に広告を表示させることが可能です。
顧客が検索したKWを分析することで興味関心度合いを予測でき、確度の高い顧客に対してピンポイントに広告を表示させられます。この機能は3rd Party Cookie廃止でも活用できるため、リターゲティング広告を新たに出稿する代わりに『SalesMarkerLead』を導入することをおすすめします。
まとめ
リターゲティング広告は、自社Webサイトに訪れたことのある顧客が別のサイトを閲覧しているときに表示させられる広告です。見込み度合いの高い顧客に絞ってアプローチできる・1度離脱した顧客を取り戻せる、といったメリットがあります。
費用は課金方式やリターゲティング広告の種類によって異なります。自社に合った課金方式・種類を見極めて出稿することが大切です。ぜひ、本記事の内容を参考にして、リターゲティング広告の費用について理解を深めた上で、実践してみてください。