2024.09.04
無料で使えるSFA(営業管理ツール)8選。無料と有料の違いも解説
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「無料で利用できるSFAツールを導入したい」
「有料のツールと比べてどのような違いがあるのか知りたい」
営業チームの責任者の方のなかには、上記のような疑問がある方も多いのではないでしょうか?
本記事では「無料で使えるSFAツール8選」と「無料ツールと有料ツールの違い」を中心に解説します。営業チームごとに適したツール選びに役立つため、ぜひ最後までご覧ください。
SFA(営業管理ツール)とは
SFA(Sales Force Automation)は、日本では「営業支援システム」と呼ばれています。営業活動を支援・管理するためのツールであり、営業活動に必要な情報のデータ化・一元管理が可能です。
SFAツールには、おもに以下のような機能が搭載されています。
SFAは営業活動が可視化でき、顧客情報や進捗状況がリアルタイムで共有できます。また、営業活動や商談に必要な情報を検索できるうえに、レポートや日報の作成も可能です。これまで営業担当者の負担になっていた業務が自動化できるため、営業活動の効率化につながります。
無料のSFAの種類
無料で利用できるSFAは以下の2種類あります。
- 無料プラン
- 無料トライアル
無料プラン
無料プランは、一部の機能が制限されていたり、ツールの利用料そのものが無料だったりする形で提供されているプランです。無料トライアルと異なり、利用期間に制限がないのが特徴です。有料プランと比べて利用できる機能が限られているものの、有料に切り替えなければ基本的には無料で利用できます。
無料プランは、SFAツールの基本的機能を期間の制限なく、無料で利用し続けたい場合におすすめです。
無料トライアル
無料トライアルは、ツールの導入前にそのSFAツールを無料で試せる期間です。たとえば、14日間や1か月などの一定期間のみすべての機能が利用できます。そして、その期間が終了したら「有料プランに切り替わる」もしくは「有料プランが案内される」といった流れで利用できます。
無料トライアルは、有料のSFAツールをまずは無料で試し、機能や操作性を確認してから導入を決めたい場合におすすめです。
主なSFA(無料プラン有り)
無料プランがあるSFAツールは次の4つです。
HubSpot Sales Hub
引用:HubSpot|Sales Hub
HubSpotは、営業チームが必要なデータ・ツールが集約できるプラットフォームです。なかでもSales Hubは、営業の生産性向上と顧客とのつながり創出の促進が可能なSFAツールです。AIによる自動化とデータをもとに営業活動を検証・観察・測定できるため、成果向上につながります。また顧客理解が深まるデータが収集できるため、顧客のニーズに合わせたアプローチが可能となります。
無料プランでは決済情報を入力せずに、コンタクト管理や取引パイプライン、見積もりなどの機能が利用できます。有料プランも3つのプランが用意されているため、必要に応じてアップグレードすることも可能です。
Zoho CRM
引用:Zoho CRM
Zoho CRMは、顧客情報の管理だけでなく「顧客情報と商談情報をひも付ける」「顧客情報をもとにキャンペーンメールを送る」とった営業支援ツールとマーケティングツールのいずれの機能も兼ね備えているSFAツールです。クラウド型のため初期費用なしで利用でき、世界で25万社以上に導入されています。
Zoho CRMは、すべての機能が無料で利用できる15日間無料トライアルを提供しています。トライアル期間中のやることリストを配布しているため、無料期間を最大限活用して導入が検討できます。なお、トライアル期間中は、利用可能なユーザー数は3名、一括メール送信可能数は20通です。
トライアル期間の終了後は自動的に無料プランに移行され、顧客管理をはじめとした一部機能の利用が可能です。
GrooForce 980
引用:GrooForce 980
GrooForce 980は、小規模事業所から中堅企業向けに作られた現場目線のSFAツールです。欲しい情報に早くたどり着けるのが特徴であり、使いやすさを徹底的に追求した画面設計となっています。また、必要最低限の操作で簡単にデータ入力でき、スマートフォンでも使用できます。
無料プランでは、2IDまでフル機能を利用できます。3ID以降も月額980円で利用できるため、手頃に利用できるSFAツールです。
NICE営業物語
引用:NICE営業物語
NICE営業物語は、組織の営業スタイルに合わせてカスタムできるSFAツールです。さまざまな業種に特化したテンプレートを提供しており、ルート営業や製造業、不動産、医療福祉などの業務に対応できます。基本パックからカスタマイズパックまで4つのプランがあるため、希望する運用方法が実現可能です。
サイボウズ株式会社**「kintone」をスタンダート契約している場合に限り、無料版が利用**できます。なお、無料版の体験環境も用意されているため、申し込み前に試すことも可能です。
主なSFA(無料トライアル有り)
無料トライアル期間があるSFAツールは次の4つです。
Salesforce
引用:Salesforce|Sales Cloud
Salesforceは、SFAやCRMなどの機能を中心に、目的に合わせて複数の製品を組み合わせて使用できるプラットフォームです。企業規模を問わず、世界の15万社以上に利用されています。
SFAの機能では、見込み顧客の管理や売上予測、商談のクローズまで、営業活動の効率化を支援します。AIと自動化の機能を標準搭載しており、企業の成長に合わせて拡張できるのが特徴です。
クレジットカード情報の入力やインストールなどをせずに、無料トライアルが30日間利用できます。トライアルを最大限活用できるように、サポートも実施しています。
GENIEE SFA/CRM
引用:GENIEE SFA/CRM
GENIEE SFA/CRMは、定着率99%の国産SFAツールです。シンプルな管理画面が特徴で、設定・入力・分析を直感的に行うことが可能です。また「コミュニケーションツール」をはじめとした営業活動に欠かせないツールと連携できるうえに、カスタマーサクセスによる導入・定着のサポートが受けられます。
無料トライアルでは、すべての機能を14日間試すことができます。無料トライアルから有償プランへのアップデートも対応しており、デモ版の確認も可能です。
Knowledge Suite
引用:Knowledge Suite
Knowledge Suiteは、社員間の情報共有を活性化させるグループウェアやCRM、SFAがすべて連携したクラウド型統合ビジネスアプリケーションです。SFAツールでは、顧客情報に関わる行動履歴が最短3ステップで入力できるうえ、自社の業務内容に合った項目のカスタマイズも可能です。
無料トライアルでは、実際の画面操作を試すことができます。また、導入に関する相談も受け付けています。
Mazrica Sales
引用:Mazrica Sales
Mazrica Salesは、営業活動に必要な顧客・案件・行動・名刺などの情報が一元管理できるSFAツールです。わかりやすい画面や入力負荷を削減する機能、手厚いサポートにより、運用定着まで支援します。
AI機能が搭載されており、過去案件の情報から機械学習して受注確度や契約金額などの算出が可能です。普段から利用しているグループウェアやチャット、請求管理などのツールとも連携できるため、Mazrica Salesで蓄積した情報を容易に活用できるのが特徴です。
3つのプランのうち「starter」「Growth」の2つのプランの無料トライアルが提供されており、トライアル後はデータをそのまま引き継いで利用できます。
無料と有料の違い
無料のSFAツールと有料のSFAツールには、次の3つの違いがあります。
- 機能
- ユーザー数
- サポート体制
機能
無料のSFAツールは、有料のものと比べて必要最低限の機能のみが搭載されているツールが多い傾向があります。たとえば、顧客管理や案件管理などの基本的な機能は使用できても、データの細かな分析や予実管理などが制限されるツールもあります。
収集できるデータが多ければ多いほど、営業活動の改善・成果向上につながります。多くの機能を活用してチームの営業力を強化したい場合は、機能が充実している有料SFAツールの利用も検討しましょう。
ユーザー数
無料のSFAツールのなかには、利用できるユーザー数やデータ容量に上限があるケースもあります。したがって営業チームの規模によっては、ツールの導入効果が見えにくい可能性があります。
営業活動効率化のためには、担当者全員が利用できるように整備が必要です。SFAツールを使用する人数が多いチームの場合は、利用ユーザー数の上限がない有料ツールの導入を検討しましょう。
サポート体制
SFAツールを導入しても、営業担当者が使いこなせず定着しなければ、導入目的が達成できません。また、各種項目を誤って設定していれば、効果検証も困難になります。
無料ツールは、有料ツールと比べて受けられるサポートが少ない、あるいはサポート体制がないケースもあるため、SFAツール活用に関する知見がないチームでは十分に使いこなせず、導入目的が達成できない可能性があります。
有料ツールは、導入時にツール定着に関して支援を受けられるだけでなく、運用中の不明点やトラブルなども相談できるサービスもあります。「ツールを活用した営業プロセスの改善」をはじめとしたコンサルティングが受けられるツールもあるため、SFAツールの導入・定着に不安がある方は、有料ツールあるいは有償でサポートしているサービスがおすすめです。
まとめ
無料のSFAツールには「無料プラン」と「無料トライアル」の2種類あります。それぞれの特徴を理解して導入することで、コストを節約しながら必要な機能が活用できます。
ただし有料ツールと比べると、機能が制限されているものが多いのが現状です。本記事を参考に、有料ツールと無料ツールの違いを認識したうえで、導入するSFAツールを決めましょう。