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- 見込み顧客とは
- 見込み顧客と潜在顧客の違い
- 見込み顧客にアプローチするメリット
- 見込み客から顧客化するまでの流れ
- 見込み顧客の獲得方法8選
- 1.コンテンツマーケティング
- 2.ウェビナー・オンライン展示会
- 3.Web広告
- 4.プレスリリース・外部メディアの活用
- 5.DM(ダイレクトメール)
- 6.セミナー・展示会
- 7.テレアポ
- 8.SNS
- 見込み顧客の育成(リードナーチャリング)に効果的な手法3選
- メルマガ・ステップメール
- コンテンツマーケティング
- セミナー
- 見込み顧客の獲得・育成におけるポイント
- ターゲットの明確化
- カスタマージャーニーマップを作成
- SFA/CRMで顧客データの統合
- インテントセールスの導入
- インサイドセールスを導入
- 本記事のまとめ
企業の売上を安定的に拡大していくためには、新規顧客の獲得だけでなく、見込み顧客の獲得と育成が欠かせません。中でもBtoB領域では、検討期間が長く、関係構築の過程で信頼を得られるかどうかが成果を左右します。
本記事では、見込み顧客の定義や種類、潜在顧客との違いをはじめ、顧客化までの流れや効果的な獲得・育成の方法を解説します。効率的に見込み顧客を増やしたい営業・マーケティング担当者の方は、ぜひ参考にしてください。
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見込み顧客とは
見込み顧客とは、自社の商品やサービスに興味を持ち、将来的に購入・契約へ進む可能性のある相手を指します。購買意欲はまだ明確ではないものの、ニーズが顕在化し始めた段階にあり、適切な情報提供や接点づくりによって関係を深めていくことが重要です。
ここでは、見込み顧客の定義を整理したうえで、潜在顧客との違いやアプローチのメリットについて解説します。
見込み顧客と潜在顧客の違い
見込み顧客と潜在顧客はいずれも、将来的に自社の商品やサービスを購入する可能性のある層ですが、関心度や購買意欲の段階に明確な違いがあります。潜在顧客はまだ課題を自覚していない段階にあり、見込み顧客は課題解決のための情報を積極的に集め始めています。

両者を明確に区別し、それぞれのフェーズに合わせたアプローチを取ることが重要です。潜在顧客の段階から適切に関係を築き、見込み顧客へと育成していくことで、効率的なリード獲得が可能になります。
見込み顧客にアプローチするメリット
見込み顧客へのアプローチは、新規顧客開拓よりも高い効率で成果を上げられる点が大きなメリットです。すでに自社やサービスに一定の関心を持つ層に対してアクションを行うため、反応率が高く、商談や成約につながりやすい傾向があります。
また、継続的なコミュニケーションを通じて信頼関係を深めることで、LTV(顧客生涯価値)の向上やアップセル・クロスセルの機会の向上にもつながります。短期的な売上だけでなく、長期的な顧客基盤の強化という観点でも、見込み顧客への継続的なアプローチは重要です。
見込み客から顧客化するまでの流れ
見込み顧客が実際の顧客になるまでには、以下の3つのプロセスを順に進めていくことが重要です。
- リードジェネレーション(見込み顧客を獲得する)
- リードナーチャリング(見込み顧客を育成する)
- リードクオリフィケーション(購買意欲の高い見込み顧客を絞り込む)
リードジェネレーションとは、自社に関心を持つ見込み顧客を新たに獲得する活動です。
Webサイトでの資料請求、セミナーやウェビナーの開催などによって、まずは認知を広げ、自社への興味を持ってもらうことを目標とします。
次のリードナーチャリングは、獲得した見込み顧客の関心度を高め、購買意欲を育てるフェーズです。メルマガ配信やホワイトペーパーなど、顧客の課題に寄り添った情報発信を継続することで、信頼関係を深めていきます。
最後のリードクオリフィケーションでは、育成された見込み顧客の中から購買意欲が高い層を特定します。スコアリング機能や行動データの分析を通じて、成約の可能性が高いリードを抽出し、営業部門に引き継ぎます。これらの段階を明確に設けることで、営業リソースの最適化と受注効率の向上を実現できます。

見込み顧客の獲得方法8選
見込み顧客を安定的に増やしていくためには、自社の商材やターゲット層に合わせて複数のチャネルを組み合わせることが効果的です。中でもBtoBでは、情報収集段階の顧客と接点を持ち、信頼を得るきっかけをつくることが成果につながります。
ここでは、代表的な8つの見込み顧客獲得方法を紹介します。
1.コンテンツマーケティング
コンテンツマーケティングは、顧客が求める情報を継続的に発信し、自社への信頼と関心を高めていく手法です。記事やホワイトペーパー、事例資料などを通じて課題解決のための情報を提供することで、自然な形で見込み顧客を獲得できます。
業界や課題に合わせたテーマ設計を行えば、Googleの検索経由での流入(SEO)や資料請求、セミナー申し込みなどの行動を促せます。アクセス数や閲覧時間といったデータを分析しやすく、改善を重ねながら成果を伸ばせる点も特徴です。
コンテンツマーケティングの効果を最大化するためには、「どのようなテーマで発信すべきか」「成果につながる導線設計はどうすれば良いか」を理解したうえで戦略的に取り組むことが重要です。
過去の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
2.ウェビナー・オンライン展示会
オンライン上で開催するセミナーや展示会は、見込み顧客との新たな接点をつくる有効な手段です。リアル会場と比べて開催コストを抑えつつ、全国の参加者にアプローチできる点がメリットです。開催後の録画配信や資料送付を通じて、リード情報を効率的に収集できます。
テーマを業界課題や最新トレンドに設定すれば、参加者の関心を高めやすく、質の高い見込み顧客を獲得できます。アンケート回答や視聴データをCRMに蓄積することで、関心度の高い層を抽出し、次のアプローチにつなげやすくなります。
3.Web広告
Web広告は、短期間で多くの見込み顧客にリーチできる代表的な手法です。検索型広告(リスティング広告)やディスプレイ広告、SNS広告などを活用し、関心度の高い層に的確に情報を届けられます。特にBtoBでは、業種・職種・企業規模などを細かく設定できるターゲティング精度が強みです。
また、広告経由での流入データをCRMやMAツールに連携することで、クリック率やコンバージョン率を可視化できます。広告の成果を定量的に把握し、訴求内容や配信条件を改善しながら効率的にリード獲得を進めることが可能です。
4.プレスリリース・外部メディアの活用
自社の新サービスやイベント、調査データなどをプレスリリースとして配信し、外部メディアに掲載されることで、新たな見込み顧客層にリーチできます。ニュースサイトや業界誌など、信頼性の高い媒体で紹介されることで、認知度の向上とブランドイメージの強化につながります。
さらに、掲載記事を自社サイトやSNSで二次活用することで、検索流入の増加や資料請求への導線の向上も期待できます。広告とは異なり、第三者のメディアを通じて情報が拡散されるため、より信頼性の高いリード獲得を実現できるのが特徴です。
5.DM(ダイレクトメール)
DMは、潜在顧客の企業の担当者へ直接アプローチできる手法です。担当者の手元に届くため、印象に残りやすく、広告よりも開封率が高い傾向があります。中でもBtoB商材では、決裁者への到達率を高めたい場合に有効です。
顧客データや購買履歴をもとに内容をパーソナライズすることで、反応率をさらに高められます。展示会後のフォローや資料請求へのお礼など、タイミングを工夫すれば信頼感のあるコミュニケーションが可能です。
6.セミナー・展示会
セミナーや展示会は、見込み顧客と直接対話できる代表的な接点です。自社のサービスやソリューションを具体的に紹介できるため、興味関心を持つ層への情報発信や信頼構築に効果的です。オンライン開催を組み合わせることで、地域や時間の制約を受けずに参加者を増やせます。
開催後は、参加者の属性やアンケート内容を分析し、関心度の高い層をフォローリストとしてCRMに登録します。セミナー資料や動画を二次活用することで、リード育成の継続施策にもつなげられます。継続的に実施することで、ブランド認知と顧客接点の両立が可能です。
7.テレアポ
テレアポは、担当者と直接会話することでニーズを把握し、関係構築のきっかけをつくる手法です。即時性が高く、相手の反応を確認しながら訴求を調整できる点がメリットです。新規開拓に限らず、過去接点のある顧客への再アプローチにも活用できます。
リストの精度やトークスクリプトの質が成果を左右するため、事前の情報整理とシナリオ設計が重要です。CRMに通話内容を記録し、反応傾向を分析することで、架電対象の優先順位付けやアプローチ内容の改善につなげられます。
8.SNS
SNSは、情報発信と顧客とのコミュニケーションを同時に行えるチャネルです。企業アカウントを通じて有益な情報や実績を発信することで、潜在層への認知拡大と、見込み顧客との継続的な接点づくりが可能です。X(旧Twitter)やLinkedInなど、BtoB向けのSNSでは業界関係者へのリーチが期待できます。
また、コメントやメッセージ機能を活用して直接やり取りすることで、顧客の課題や関心を把握できます。SNS広告や投稿データの分析を併用すれば、反応率を高めながら効率的にリード獲得を進めることができます。
見込み顧客の育成(リードナーチャリング)に効果的な手法3選
獲得した見込み顧客を顧客化へと導くためには、適切な情報提供と信頼関係の構築が欠かせません。リードナーチャリング(見込み顧客の育成)は、顧客の関心や検討度に合わせて接点を保ち、購買意欲を高めていくプロセスです。
ここでは、見込み顧客の育成に効果的な3つの手法を紹介します。

メルマガ・ステップメール
メルマガやステップメールは、定期的な情報発信を通じて顧客との関係を維持・強化できる手法です。ニュースレター形式で業界情報や事例、ノウハウを提供することで、見込み顧客の関心を継続的に引き上げることができます。
購買行動や興味関心に応じて配信内容を自動で切り替える「ステップメール」を活用すれば、顧客一人ひとりに最適化された情報提供が可能です。開封率やクリック率などのデータを分析しながら改善を重ねることで、商談化につながるメール運用を実現できます。
コンテンツマーケティング
見込み顧客が抱える課題や関心に応じた情報を発信し、信頼関係を築いていく手法です。記事、ホワイトペーパー、導入事例、動画などを通じて、自社の専門性を伝えることで「相談してみたい」と思われる関係を育てます。
ナーチャリング施策として活用する際は、顧客の検討段階ごとにテーマを分け、段階的に情報を提供することが効果的です。閲覧データやダウンロード履歴をCRMに蓄積すれば、関心の高い見込み顧客を抽出し、営業フォローにもつなげられます。
セミナー
セミナーは、見込み顧客と直接コミュニケーションを取れる育成施策の一つです。オンライン・オフラインを問わず、自社の専門知識や事例を共有することで、顧客の課題解決に寄与しながら信頼関係を深められます。
テーマ設定を顧客の関心領域や業界課題に合わせることで、商談につながる質の高いリードを育成できます。開催後はアンケート結果や参加履歴をCRMに登録し、関心度の高い顧客を特定してフォロー施策へ展開するのが効果的です。
見込み顧客の獲得・育成におけるポイント
見込み顧客を効率的に育成し、商談や成約へとつなげるためには、施策を進める前にいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。
ターゲットの明確化からデータ活用、組織体制の整備までを意識することで、ナーチャリング施策の効果を最大限に高められます。ここでは、見込み顧客の獲得・育成の成果を左右する5つのポイントを解説します。
ターゲットの明確化
見込み顧客の育成を成功させるには、まず「誰に向けて情報を発信するのか」を明確にすることが重要です。自社の商品やサービスが解決できる課題を整理し、業種・企業規模・役職・課題意識などの観点から顧客像(ペルソナ)を設定します。
ターゲットを具体化することで、コンテンツの内容や配信チャネルを最適化でき、顧客の関心に沿ったコミュニケーションを実現できます。想定顧客を曖昧にしたまま施策を進めると、ターゲットの関心が得にくくなるため、最初の段階で明確に定義することが重要です。
カスタマージャーニーマップを作成
カスタマージャーニーマップは、見込み顧客が商品やサービスを認知してから購入に至るまでの行動や心理の流れを可視化したものです。顧客がどの段階で何を求めているのかを整理することで、適切な情報提供のタイミングやチャネルを判断できます。
購買プロセスを「認知」「興味・関心」「比較検討」「購入」のように段階ごとに分け、それぞれに対応する施策を設計することが重要です。このマップを活用すれば、ナーチャリング全体の流れを統一でき、部門間での施策連携もスムーズになります。
SFA/CRMで顧客データの統合
SFA(営業支援システム)やCRM(顧客関係管理システム)を活用することで、見込み顧客の情報を一元管理し、部門を越えた連携を実現できます。商談履歴やメール開封状況、セミナー参加などの行動データを蓄積することで、顧客の関心度や検討フェーズを可視化できます。
このデータをもとに、営業やマーケティングが連携して最適なアプローチを設計すれば、ナーチャリングの精度が向上します。さらに、SFA/CRMを通じてPDCAサイクルを回すことで、施策全体の改善スピードも高まり、安定した成果につなげることが可能です。
インテントセールスの導入
インテントセールスとは、顧客の「今まさに興味・関心を示している兆候(インテント)」をデータから検知し、最適なタイミングでアプローチを行う営業手法です。検索動向や資料ダウンロード、セミナー参加などの行動データをもとに、購買意欲の高い見込み顧客を特定できます。
従来のテレアポやメール配信に比べ、顧客のニーズが顕在化した瞬間に接点を持てるため、商談化率や受注率の向上が期待できます。CRMやマーケティングツールと連携して運用することで、データドリブンな営業体制を実現し、効率的かつ再現性の高いリード育成を行うことが可能です。
近年、見込み顧客の獲得から商談化までを精度高く進めるための手法として、インテントデータの活用が注目されています。営業・マーケティング部門を中心に、顧客の関心や行動データをもとに最適なタイミングでアプローチを行う体制づくりが進んでいます。
営業効率の向上や商談化率の改善を目指す企業にとって、データを軸にしたリードマネジメントは有力な選択肢となるでしょう。
インテントデータを活用した見込み顧客の発掘や育成の実践事例をまとめた資料を、以下より無料でダウンロードいただけます。ぜひ営業・マーケティング活動にお役立てください。
インサイドセールスを導入
インサイドセールスは、電話やオンラインツールを活用して見込み顧客と継続的にコミュニケーションを取り、商談化へとつなげる営業手法です。営業担当が訪問に時間を取られることなく、効率的にリードフォローを行える点が特徴です。
マーケティング部門が獲得したリードを引き継ぎ、興味関心の高い層を育成して営業部門へ橋渡しする役割を担います。CRMに接触履歴や反応を記録し、ナーチャリング内容を改善することで、顧客ごとの温度感を把握しやすくなります。結果として、商談化率や成約率の向上が期待できます。
本記事のまとめ
本記事では、見込み顧客の基本的な考え方から、獲得・育成の手法、効果を高めるためのポイントまでを解説しました。顧客の検討期間が長期化する今、信頼を前提とした関係構築が重要です。
見込み顧客の段階から継続的にコミュニケーションを取り、最適な情報を届けることで、商談化や受注率の向上につなげることができます。自社の営業・マーケティング活動をより効果的にしたい企業は、ぜひ本記事で紹介した手法を取り入れてみてください。