営業活動を見直すために営業コンサルティングの活用を検討しているものの、どこに依頼すべきか分からず困っている人もいるでしょう。営業コンサルティングにはさまざまなタイプがあり、自社に合うものを選ぶことが大切です。

本記事では、営業コンサルティングに依頼できる業務内容や費用相場について解説したうえで、おすすめの依頼先を7つ紹介します。属人的ではない営業活動で高い成果を上げたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

営業コンサルティングとは？

営業コンサルティングとは、組織の営業活動を売上・利益に結び付けるためのさまざまなサポートを行うサービスのことです。ここでは、以下の2つの項目について解説します。

• 営業コンサルに依頼できる業務
• 営業支援をコンサル会社に依頼して得られる効果

依頼できる業務や期待できる効果を理解しておくことで、営業コンサルティングの活用を前向きに検討できるでしょう。

営業コンサルに依頼できる業務

営業コンサルには、主に以下の6つの業務を依頼できます。

戦略の立案や新規クライアントの開拓といった、営業活動における実際の工程だけでなく、採用や教育、研修などの人材育成のサポートまで任せられる場合があります。

優秀な人材が増えれば、短期的に成果を上げられるだけでなく、長期的な視点でも業績を伸ばせるようになる可能性が高いです。

営業支援をコンサル会社に依頼して得られる効果

コンサル会社に営業支援を依頼することで、以下の効果を得られます。

• リソースを抑えつつ営業成果が向上する
• 営業活動に関する課題発見につながる
• 属人的ではない営業の仕組みを構築できる

社内の力のみで営業活動の見直しを図るとなると、多大なリソースを費やす必要があります。人件費などが気になり、踏みとどまっている人もいるでしょう。

コンサル会社を活用すれば、社内のリソースを使うことなく営業成果の向上につなげられます。また、数々の企業の営業活動に携わってきたプロの視点によって、社内では気づけなかった課題を発見できます。

さらに、営業研修などのサポートも受けることで、営業活動のブラックボックス化を防ぎ、標準的な仕組みを構築できるでしょう。

営業支援をコンサル会社に依頼するべき企業

以下の特徴に当てはまる企業は、コンサル会社の活用に適しています。

• 人数が多い企業
• 事業がプロダクトの企業
• そもそも社員を育成する時間がない企業

それぞれについて詳しく解説するので、自社に該当するか考えてみてください。

人数が多い企業

規模が大きく、従業員数の多い企業は、営業コンサルの活用に向いていると言えます。なぜなら、人数が多い分だけ営業担当による成果に差が生じやすいためです。成果だけでなく営業活動の工程も属人化しやすく、安定した成果を出しにくい傾向があります。

その点、コンサル会社に営業支援を依頼することで、社内の営業担当者のスキルを標準化できます。人数が多いからこそ、売り上げの向上率が大きいのも嬉しいポイントです。

事業がプロダクトの企業

BPOなどのサービス系ではなく、SaaSなどのプロダクトの場合は営業コンサル会社を活用するのに向いています。

サービス提供系のビジネスでは、さまざまなタイプの顧客がいるうえに単発の契約が多いため、営業においては「数」が重要になるケースが多いです。一方で、プロダクトの事業では基本的には月額のサービスを提供することになるため、顧客との長期的な付き合いと本質的な課題解決が必要となります。

そのため、プロダクト系のビジネスのほうが営業担当者による成果の差が生じやすく、顧客数や売上高を向上させるためには標準化が必須と言っても過言ではありません。営業コンサル会社に依頼して、営業担当者のスキルの底上げを図れば、大きく成果を上げられるでしょう。

そもそも社員を育成する時間がない企業

営業担当者を雇用したものの、育成に時間を割くのが難しい企業も、コンサル会社に営業支援を依頼するべきです。コンサル会社を頼れば、社内で時間や人員を割いて育成する必要がないうえに、クオリティの高い指導を行ってもらえます。

成果につながるアポの取り方や商談の進め方などを指導して貰えるため、時間がないなかで無理に社内で育成を試みるよりも効率的です。とくに、指導が不十分なことにより人材の入れ替わりが激しい企業は、ぜひコンサル会社の活用を検討してみてください。

営業コンサルティング会社の料金体系・費用相場

営業コンサル会社に依頼する際かかる費用について、以下の項目を解説します。

• 料金体系
• 費用相場

事前にコストを想定し見通しを立てて置けば、スムーズにコンサル会社を選定できるでしょう。

料金体系

コンサル会社によって料金体系はさまざまですが、主に以下の3種類に分類できます。

それぞれにメリットがありますが、無難なのは定額制のコンサル会社を頼ることです。上記の特徴を理解し、自社にとってベストな料金体系を選びましょう。

費用相場

営業コンサルの相場は、定額制の場合月額30万円からと言われています。ただし依頼する業務範囲や業者の知名度などによって料金は変わるため、目安として捉えておきましょう。

いずれにせよ、社内で1から営業活動の見直し・研修・育成などを行うよりも、長期的に見るとコストを抑えられる場合が多いです。

コンサル会社を選ぶ際には、複数の会社から見積もりを出してもらい、比較検討する方法がおすすめです。費用面だけでなく、サービス内容や期待できる効果も確認したうえで依頼先を決めましょう。

営業コンサルティング会社のタイプ

一言で「営業コンサルティング会社」と言っても、以下の3つのタイプに分類できます。

• 営業コンサルティング特化型
• 経営コンサルティング一体型
• コンサル＋代行型

それぞれの詳細と選ぶべき企業の特徴について、詳しく解説します。

営業コンサルティング特化型

営業のコンサルティングに特化しているタイプです。豊富なデータやノウハウ、昨今の営業のトレンドを踏まえてサポートを受けられる点が魅力です。

営業活動に関するノウハウを存分に活用したコンサルティングを受けたい企業に適しています。

経営コンサルティング一体型

経営コンサルティングを提供しており、その一部として営業コンサルティングを行っているパターンの企業です。経営の観点から営業部の組織的な改善をサポートしてくれます。

営業単体ではなく、会社経営全般のサポートを求める企業に向いているタイプだと言えます。

コンサル＋代行型

コンサルティングだけでなく、営業活動の代行までセットで行ってくれるタイプです。営業戦略の立案や研修などだけでなく、実際の営業活動まで任せられるため、リソースを抑えつつ成果を期待できます。

顧客数や売上高を伸ばしたいものの、人材に余裕がない企業にぴったりです。

営業コンサルティング会社おすすめ7選

営業コンサルティングを行っている会社が多い昨今、どこに依頼すべきか迷っている人も多いでしょう。とくにおすすめなコンサルティング会社は、以下とおりです。

セレブリックス

25年間に渡って1,200社をサポートしてきた実績のある会社で、豊富なノウハウを活かしたコンサルティングを受けられます。

実績がありデータが蓄積されているからこそ、客観的に営業力を測定したうえで適切なトレーニングを受けられます。また、大手企業・ベンチャーなど規模感や業種、商材を問わず幅広い企業の営業コンサルに対応可能なのも嬉しいポイントです。

インプレックスアンドカンパニー

インプレックスアンドカンパニー株式会社は、営業組織の立ち上げや営業戦略・戦術の構築などを通して、新規顧客の獲得をサポートすることに特化しています。

コンサルティングにありがちな「机上の理論理屈」ではなく、実営業を通じて顧客に刺さるトークや有効なツールなどを提案して貰えるため、高い効果を期待できます。日々の営業活動の行動管理も行っており、メンバーやチーム全体に対する的確なマネジメントを受けられるのも魅力です。

リブ・コンサルティング

顧客心理に基づいて営業を科学的に分析することで築き上げた、独自のノウハウを保有しているコンサルティング会社です。

「今後多くの業界では、既存顧客からの売上は逓減していく可能性が高い」という考えのもと、新規顧客の獲得にとくに注力しています。ロープレを実施したうえで実際の営業に同席し、結果の共有や仕組み化も行うため、営業部門の基盤を構築できるでしょう。

すでに既存顧客からの売上が安定している大手企業にとくにおすすめです。

グローカル

グローカルは、中小企業に特化した経営コンサルティング会社です。

中小企業が成長・発展していくためには、一時的ではなく持続可能な体制を作ることが大切です。グローカルは、長期的に利益を伸ばし続けられるかどうかを重要視し、経営・営業をサポートしています。

「攻めの営業活動を進めて自ら成功事例を作りたい」といった考えの企業にとくに適しているでしょう。

プロセルトラクション

BtoBの新規事業に特化したコンサルティング会社です。ビジネスモデルやターゲットの特性を加味し、最適な営業手段を構築し、実行・改善のサイクルを高速に回すため、スピーディーに効果を実感しやすいです。

営業代行サービスも充実しており、テレアポやフォーム営業などのアウトバウンド・インバウンドマーケティングの両方の代行が可能です。

コムレイズ・インキュベート

新規事業における、持続可能な営業体制の構築を支援するコンサルティング会社です。

事業プランの構築から立ち上げ、営業代行までを一貫してサポートしてもらえるのが嬉しいポイントです。また、営業代行では新規顧客獲得だけでなく、カスタマーサクセスに関する支援も受けられるため、継続率の向上やリピーターの獲得にもつながります。

Sales Marker

ここまで、6つの営業コンサルティング会社を紹介してきました。最後に、弊社が提供している営業支援ツール『Sales Marker』を紹介します。

インテントセールスコンサルタント(ISC)がキックオフミーティングからツールの活用開始まで幅広く支援します。アプローチ先の選定や営業プロセスの整備まで伴走してくれるため「新規事業を始めたいもののノウハウがなく不安」といった企業にうってつけです。

『Sales Marker』を導入して営業工程の自動化を進めれば、リソースを抑えつつ成果を見込めます。

まとめ

営業コンサルとは、営業戦略の立案や構築・新規クライアントの開拓などをサポートするサービスです。営業コンサル会社を活用すれば、社内のリソースを費やすことなく営業活動を効率的に進められます。

料金体系や特性などは依頼先の会社によってさまざまであり、自社の規模や受けたいサービスによって選択することが大切です。ぜひ、本記事の内容を参考にして、営業支援コンサルを依頼して成果に繋げてください。