「営業リスト作成したいけれど、代行会社の選び方がわからない」
「代行会社にどのような種類があるのかを知ったうえで比較したい」

といった悩みは、企業の営業担当者の方に起きがちです。

本記事では「タイプ別の営業リスト作成代行会社おすすめ10選」と「外注先の選び方」を中心に解説します。自社の営業課題に応じた営業リスト作成代行会社の選び方がわかるため、ぜひお読みください。

営業リスト作成代行とは？

営業リスト作成代行とは、営業活動に必要なリストの作成を代行してくれるサービスのことです。

営業活動でアポイントを獲得するには、ターゲット企業の情報が載っている「営業リスト」が欠かせません。しかし質の高いリストを作成するには多大な労力がかかるため、営業担当者の負担になりがちな業務です。

営業リスト作成代行のメリット

営業リスト作成代行に依頼するメリットは次の3つです。

• リスト作成にかかる手間・時間が削減できる
• コア業務に注力できる
• 営業活動の質が高まる

営業リスト作成を外注すると、これまでリスト作成にかかっていた手間・時間が削減できます。代行会社はリスト作成に特化しているため、質の高い営業リストを手間・時間をかけずに入手できます。

また、これまで社内で行っていたリスト作成業務を外注することで、自社の社員は「商談」をはじめとした業務に集中できます。コア業務に専念してもらうことで「業務効率化」や「生産性の向上」「社員のモチベーションアップ」につながり、受注率向上も期待できるでしょう。

さらに代行会社は営業リスト作成の知識・ノウハウを有しているため、精度の高いリストの作成が可能です。このリストをもとに営業活動を行えば効率が高まり「商談の成約率」ひいては「売上アップ」につながります。

営業リスト作成代行に依頼できる業務

営業リスト作成代行会社に依頼できる業務は、おもに以下の4つです。

代行会社に依頼できる業務は、営業リストの作成がメインとなります。作成方法は「システムを利用して自動で作成する」「人が手動で情報を収集して作成する」などです。

リストに記載される情報は「事業内容」「所在地」「連絡先」などであり、依頼者のターゲット・要望に応じて作成します。なお「顧客リスト」や「見込み顧客リスト」などのリスト作成を代行する会社もあります。

また、代行会社のなかには「営業戦略の策定」から「営業活動」までコンサルティングする業者も存在します。営業活動に課題がある場合は、リスト作成と併せて依頼すると効果的です。

さらに、作成したリストをもとに「アポイントの獲得」まで依頼することも可能です。自社にリソースがない場合に依頼すると、リスト作成からアポイント獲得までを効率的に行ってもらえます。

加えて「ターゲットの属性」や「市場」などのリサーチが依頼できるサービスもあるため、営業活動の精度を高めるのに役立ちます。

営業リスト作成代行会社のタイプ別 料金相場

営業リスト作成代行会社は、次の4タイプあります。

• リストアップ特化タイプ
• 事務代行タイプ
• 営業代行タイプ
• ツールタイプ

リストアップ特化タイプ

リストアップ特化タイプは、リストアップのみを代行する営業リスト作成代行会社です。「帝国データバンク」や「東京商工リサーチ」といった信用調査会社もこのタイプに含まれます。

膨大な企業データを保有しており「1件○円」といった料金体系でリストを作成します。料金相場は、1,000件あたり3万円程度です。リスト作成のみに特化しているため、安価で依頼できるのが特徴です。

「営業リスト作成のみ代行してほしい」「アポイント獲得のノウハウ・リソースがある」といった場合におすすめのタイプです。

事務代行タイプ

事務代行タイプは、営業事務だけでなく秘書や経理、総務などの事務業務も請け負っている「事務代行サービス」が営業リストを作成するタイプです。

営業に関して専門的ではない一方で「月額○○円 / ○時間」といった料金体系で幅広い事務業務が依頼できます。料金相場は、月30時間あたり9万円程度です。

「営業リスト作成以外の事務作業も依頼したい」「コンスタントに依頼したい」といった場合におすすめのタイプです。

営業代行タイプ

営業代行タイプは、営業リスト作成から「テレアポ」や「フォーム営業」といったアプローチまでを一気通貫で支援するタイプです。

無料で営業リストを作成する代行会社が多く、アプローチに料金が発生します。料金体系は「アポイント獲得1件あたり○○円」や「入力完了1件につき○○円」としているケースが多いです。

アプローチ方法によって料金に差がありますが、成果報酬型の料金相場は1万円程度、入力完了件数あたりの料金相場は20円程度です。

「アプローチまで代行してほしい」「社内にアポイントを獲得できるノウハウがない」といった場合におすすめのタイプです。

ツールタイプ

ツールタイプは、ツールを利用して自動で営業リストが作成できます。なかには「メール営業」や「フォーム営業」などのアプローチまでツール上で実施できるものもあり、営業活動が効率化できるのが特徴です。

料金体系は「月額○○円」で設定しており「データの取得件数」や「機能数」によって、複数のプランがあるツールが多いです。料金相場は月額6万円～40万円程度であり、搭載機能の充実度によって費用が大きく変動します。

「ノウハウはあるため、営業活動をとにかく効率化したい」「質の高い商談が創出できる体制を社内で仕組み化したい」といった場合におすすめのタイプです。

営業リスト作成代行会社の選び方

営業リスト作成代行会社は、次の2点を意識して依頼先を選びましょう。

• 提供リストの項目数・種類
• 自社の課題に応じたタイプ選択

提供リストの項目数・種類

代行会社が作成するリストの「項目数」と「種類」「費用」を確認したうえで依頼先を選びましょう。

提供リストに記載されている1社あたりの項目が少ない場合、アプローチ時や後々PDCAを回す際に「情報が不足していて効率的な営業活動ができない」といった事態に陥ります。すると自社で情報を追加する必要があるため、人件費をはじめとしたコストが追加で発生します。

そのため「自社の営業活動に必要な項目が含まれているか」を確認し、その項目が含まれているリストを作成するのに「いくらかかるのか」を把握したうえで比較しましょう。

たとえば「決算月」や「業種・業界」「企業ホームページのリンク」といった項目まで対応してもらえるかを確認します。単純に項目数と費用だけで比べるのではなく、項目の内容まで確認しましょう。

自社の課題に応じたタイプ選択

先述したとおり、代行会社のタイプによって「特徴」と「料金体系・相場」が異なります。そのため自社が抱えている課題に応じて、営業リスト作成代行会社のタイプを選びましょう。

課題別の営業リスト作成代行会社のタイプ選択例は、以下のとおりです。

「営業活動のスキルがない」「リソースが足りない」といった自社の課題を明確にしたうえで、依頼先を選びましょう。

営業リスト作成代行会社おすすめ10選

ここからは、おすすめの営業リスト作成代行会社をタイプ別に紹介します。

営業リスト作成代行会社（リストアップ特化タイプ）

リストアップ特化タイプの代行会社は次の2社です。

営業リスト作成.com

営業リスト作成.comはリストアップに特化し、必要最低限の作業の正確さを突き詰めることで、業界最安値に挑戦している営業リスト作成代行会社です。

1000件のリストアップの場合、データが共有されてから5営業日で納品可能です。また日本人スタッフがすべて手作業で行っているため、高品質なサービスを提供しています。

株式会社リストアップ総合研究所

株式会社リストアップ総合研究所は、インターネット上の情報を毎回調査してリストを収集しています。そのためクライアントの営業戦略に合致した、最新情報を反映させたリストの作成が可能です。

業界や地域、資本金、人員規模などの項目が含まれているため、商材とマッチする企業が絞り込めます。また「お問い合わせメールフォーム」がある企業ホームページのみをリストアップするため、問い合わせ時の空振りを減らすことができます。

営業リスト作成代行会社（事務代行タイプ）

事務代行タイプの営業リスト作成代行会社は次の2社です。

HELP YOU

HELP YOUは「営業リスト作成」や「リサーチ」さらに「見積書・契約書・請求書作成」などの幅広いバックオフィス業務に対応できるサービスです。

サポート体制が「チーム」と「1名専属」から選べるため、幅広いニーズに応えられます。また「AI」や「RPA」といったテクノロジーを活用するため、業務を正確かつ効率的に遂行します。

フジ子さん

フジ子さんは、ハイレベルなアシスタントが遠隔で業務をサポートするサービスです。営業関連の事務だけでなく「経理」や「秘書」「総務」「Webサイト運用」などの業務にも対応可能です。

官公庁をはじめとした1000以上のユーザーに利用されています。また「トライアルチェック」が無料なため、アシスタントの実務能力が事前に確認できます。翌月解約も可能なため、安心して利用できるサービスです。

営業リスト作成代行会社（営業代行タイプ）

営業代行タイプの営業リスト作成代行会社は次の3社です。

エンカレッジ

エンカレッジは、3つの情報を提供するだけで「会社名」「住所」「ホームページのURL」「業種内容」の項目がある営業リストを3,000件まで無償で作成しています。

また、リストを活用した「問い合わせフォーム営業」や「テレアポ」なども代行しており、現場主導型の「営業コンサルティング」も行っています。営業・マーケティングのコンサルティングは無料で受けられるため、気軽に相談できるでしょう。

コミットメントα

コミットメントαは「リストの作成」から「テレアポ」まで、一気通貫で対応できるサービスです。約700万件以上もの全国の法人・事業所データをもとにリストを作成します。

リスト作成費用は無料であり、テレアポ代行の費用は完全成功報酬型を採用しています。また「アポ返品制度」を設けており、コミットメントαが起因となって商談につながらなかったアポは料金が請求されません。

アイランド・ブレイン

アイランド・ブレインは、BtoBの「リスト作成」から「アポイント獲得」までを代行するサービスです。新規開拓営業を成果報酬型で代行しており、90,000件以上もの商談を獲得した実績があります。

固定費が発生しないうえに「業種」「条件」にかかわらず一律料金です。さらに「リストの追加」や「エリア追加」なども無制限のため、柔軟に対応してもらえる営業代行サービスです。

営業リスト作成代行会社（ツールタイプ）

ツールタイプの営業リスト作成代行会社は次の3社です。

Urizo

Urizoは、560万件以上の企業情報が営業リストとして取得できるツールです。「iタウンページ」や「ハローワーク」などの28以上のサイトから、企業の電話番号や住所などが収集できます。

直感的な操作で利用でき、3ステップでリスト作成が完了します。ダウンロード数は7万件を突破しており、多くの企業に利用されています。

Musubu

Musubuは、140万件以上の企業情報データベースから「アプローチしたい企業」がすぐに見つかるツールです。「業種」や「地域」「今求人を出している」といった豊富な検索軸で検索できるため、細かくターゲティングできます。

また「メール配信機能」や「営業管理機能」「成約分析機能」といった営業活動を支援する機能がそろっているため、データを活用した成果の追いかけが可能です。

Sales Marker

Sales Markerは、営業リストの作成だけでなく「自社に興味がある見込み顧客」が洗い出せるBtoBセールスインテリジェンスです。たとえば、自社が「広告代理店」の場合、誰かが「Web広告　運用代行」と検索したタイミングで「誰が検索したか」が把握可能です。

また、業界最大級である約200万ものキーマンデータベースから「営業すべき人物」が探し出せます。

決裁者に直接アプローチできるため「代表電話を突破できない」「ニーズがないため話を聞いてもらえない」といったハードルが突破できます。

また、インテントデータ（興味関心データ）を活用した「AIセールス」も可能です。データの分析をもとに「メール」や「フォーム」「コール」などから、最もつながりやすい手段でアプローチします。

確度の高い見込み顧客を厳選したリストの作成だけでなく「効果的な営業活動」や「質の高いアポイントの獲得」にも役立つツールです。

まとめ

営業リスト作成代行会社は「リストアップ特化タイプ」をはじめとした4タイプがあります。自社の課題に応じて選ぶことで、費用面で無駄なくサービスを利用しながら「営業活動の効率化」が実現できます。

本記事で紹介した営業リスト作成代行会社10選を参考に、自社の課題解決に適した依頼先を選びましょう。