導入3週間で成果創出!母数が少ない採用ターゲットへの的確なアプローチでSNSのDM返信率が15%に
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株式会社M&Aクラウド
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- 採用市場におけるターゲット人材の母数が少ない
- 既存の採用チャネルでは潜在層の人材発掘が困難
- 業界の競争激化により人材獲得が一段と難化
- SNSのDM返信率が従来比2倍の15%へ上昇
- ステータス管理の手間が軽減され、本来業務に集中可能に
- SNSで採用候補者とのつながりを形成し、将来的な採用機会を創出
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企業同士が直接つながりM&Aの交渉を行ったり、事業会社からの資金調達を行ったりできるマッチングプラットフォームの他、M&AアドバイザーによるM&A仲介事業を展開するM&Aクラウド。優秀なM&Aアドバイザーの採用は事業成長に直結する重要課題ですが、ターゲットとなる人材の母数が非常に限られていることから、同社は採用活動に行き詰まりを感じていました。
既存の採用チャネルを最大限活用してきた中で、新たに注目したのが、「個人の実現したいキャリア(インテント)」を起点に候補者のニーズを捉える「インテントリクルーティング」を可能にするRecruit Markerでした。導入して間もなく、SNSを通じた候補者とのやり取りが進み、複数名との面談が実現。これまでにない高効率な採用活動に確かな手応えを感じています。
SNS施策の負担を軽減し、採用チャネルの限界を突破
― 採用活動において以前はどのような課題を抱えていましたか
これまで、スカウトサービス、エージェントサービス、採用広告、リファラルなど、あらゆる採用チャネルを試してきました。しかし、当社が必要とする、中小企業のM&A仲介経験者のターゲット母数は日本全国でも3,000~4,000人程度と限られています。そのため、潜在層を含めたターゲット層と接点を作ることができる他のチャネルがないかと探していました。
独自にSNSを活用したダイレクトリクルーティングも試みましたが、候補者の検索やメッセージ送信、ステータス管理に手間がかかり、運用が非効率的でした。特にLinkedInでの候補者検索は多大な時間と労力を要していました。
― M&A業界ならではの人材採用の難しさがあるわけですね
近年、M&A業界は盛り上がりを見せています。しかしその影響で競合他社が増加し、人材獲得競争がさらに激化していると感じます。M&A分野ではアドバイザーの数が事業成長に直結するので、優秀な人材を確保することがとても重要なのです。
当社はもともとIT領域を中心としたスタートアップ企業へのアドバイザリー業務に強みがあり、業界内で一定のポジションを築いてきました。しかし現在は、より大きなマーケットである中小企業の事業承継にも事業を拡大しています。この分野では、業務内容が他社と差別化しにくいため、採用活動においても当社の強みをアピールするのが難しいところもありました。
閲覧インテントを基にしたデータドリブンな採用活動へ
― Recruit Markerを導入した決め手は何だったのでしょうか
スカウトサービスやエージェントサービスに登録されている方は転職顕在層であるため、ターゲットの母数3,000~4,000人のうち多く見積もっても2~3割程度です。一方で、業界内の採用競争が激化する中、残りの78割にあたる転職潜在層といかに接点を持てるかが、採用活動における重要なカギとなっています。
そんな中でRecruit Markerを知り、「インテントリクルーティング」という新しい採用手法が当社の課題解決に役立つのではないかと感じました。SNSとの連携を通じ、転職可能性の高い候補者に効率よくアプローチできる点に特に魅力を感じ、導入を決めました。
― 魅力に感じられたポイントを具体的に教えていただけますか
現在、特定の資料リンクをDMに含めて送信し、相手がそのリンクをクリックした場合に閲覧回数や閲覧時間といった閲覧ログをもとに、インテントデータを取得し活用する取り組みを進めています。このように、候補者の行動データを活用することで、従来の採用手法では得られなかった洞察が得られる点に魅力を感じています。
従来のスカウトサービスでは、一度DM送信した後に「あれから数カ月たったからもう一度送ろう」というようなアナログな感覚でアプローチするしかなく、効果が限定的でした。一方で、Recruit Markerを活用することで、客観的なデータに基づいてアプローチのタイミングや方法を最適化できるため、成果を大きく高められる可能性があります。
また、現在は経験者採用にフォーカスしていますが、将来的には未経験者採用への展開も視野に入れています。未経験者採用ではターゲット層が広いため、「転職可能性を示すインテントデータ」を活用した効果的なアプローチで成果を出していけるのではないかと思っています。
導入後すぐに表れた成果、つながりができることのメリットも
― 現在はどのように活用されていますか
Recruit Markerでは、さまざまなチャネルが利用可能ですが、当社ではLinkedInを対象にリストを作成し、アプローチを行っています。特にM&Aアドバイザー経験者をターゲットとし、同業界内の企業群から特定の職種に絞りこむ形で活用しています。ただし、CEOや代表といった役職の方は除外するよう検索条件を設定しています。
また、Sales Marker社のIRC(インテントリクルーティングコンサルタント)の方からの支援も大きな助けとなっています。毎週の定例会議で検索条件について議論しながら目線を合わせ、その後リストアップの方法を実演していただくなど、具体的で実践的なアドバイスを受けています。さらに、DM送信の代行などのサポートも提供され、効率的に運用を進められています。
― ツールとしての使い勝手はいかがでしょうか
Recruit Markerは候補者リストやステータスの確認が非常にわかりやすく、リストからクリックするだけでLinkedInの個人プロフィール画面に遷移して相手にすぐDMを送れます。このシンプルな操作性が業務効率化に大きく貢献しています。
以前ならLinkedInで候補者を直接検索し、名前やURLをスプレッドシートに手作業で貼り付ける必要がありました。また、つながり申請の承認状況やメッセージ送受信、面談の可否などのステータス管理もすべて手動で行っていました。しかし、Recruit Markerではそういった煩雑な作業が不要になって、本当に楽になりましたね。
― Recruit Markerの効果を実感しているところがあれば教えてください
Recruit Markerを利用し始めてわずか3週間で、SNSでのDMに対して返信があり、複数の面談や面談調整が進んでいる、という成果が早速得られています。返信率にすると約15%で、単純比較はできませんが、従来の6~7%から大きく向上しています。
特に印象的だったのは、4名のうち1名が以前別のチャネルでアプローチしたときにお断りされた方だったことです。今回、Recruit Markerを通じて「一度カジュアルにお話ししませんか」というフランクなメッセージを送ることで再びつながることができたのは、効果的なコミュニケーションの一例だと感じています。
― 副次的な効果や、今後期待できそうな効果などはあるでしょうか
SNSを活用することで、採用候補者とのつながりを比較的容易に増やせるようになり、将来の採用活動を支える母集団形成にもしっかり寄与している、というところが副次的な効果です。当社ではスカウト活動だけでなく、採用候補者向けのイベント開催の案内にもSNSを活用しています。スカウトメールでの返信が得られなかった場合でも、後にイベント参加を通じてコミュニケーションの機会を得られる可能性があると考えています。
インテントデータという新しい概念を活用してアプローチできる
― 最後に、Recruit Markerの導入を検討している他の企業の方に向けてメッセージをいただけますか
事業の拡大や採用人数の増加に伴って、既存の採用チャネルでは限界を感じている企業にとって、Recruit Markerは大きな価値を提供するツールだと思います。特に、従来のスカウトサービスやエージェントを主軸としていて、SNS経由での採用活動も強化していきたいと考えている企業は、検討の価値があると思います。
Recruit Markerを利用する企業が増えれば、既存のスカウトサービスだけを利用する転職希望者は減っていくでしょう。そうなれば、スカウトメールの返信率も下がり、人材獲得がさらに難しくなる可能性があります。だからこそ、今のうちにインテントデータという新しい概念を活用してアプローチできるRecruit Markerを導入して、採用活動の負担軽減と成果向上につなげて欲しいですね。
我々としても、インテントリクルーティングでM&Aアドバイザーの採用を成功させたいと考えています。同時に、転職希望者にとっても最良のキャリア選択を提供し、幸せな出会いを生み出したい。Recruit Markerを通じて、そうした未来をこれからも創り出していけたらと思っています。
― 本日はお忙しいなか、ありがとうございました