2024.09.04
無料のMA(マーケティングオートメーション)6選。無料ツールの注意点も
この記事は約 7 分で読めます。
「無料で使えるMAツールが知りたい」
「無料ツールの注意点や、なぜ無料で提供されているのかを把握したい」
このような疑問をお持ちであれば、今回の記事を参考にしてみてください。
今回は、無料プラン・無料トライアルがあるMAツール、利用する際の注意点、ベンダーが無料でツールを提供する理由について解説していきます。
MAツールは、効率よくマーケティング施策を実施できるツールで、豊富な機能が魅力です。 そして、無料やトライアルで使えるものも多く、導入前に「機能性」や「操作性」を試すこともできます。 ぜひ、今回の記事を参考に、MAツールの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
MA(マーケティングオートメーション)とは
それでは、MA(マーケティングオートメーション)ツールについて、解説していきます。
MAツールとは、新規顧客獲得における一連のマーケティング施策を自動化・効率化・可視化・管理できるツールです。
見込み顧客に対して、ベストな「コンテンツ」をベストな「チャネル」「タイミング」で提供することができます。
MAツールでできること・機能
それでは、MAツールでできること・機能について、下記表で解説していきます。
MAの無料ツールの種類
ここまで、MAツールでできること・機能について解説してきました。 それでは、無料で使えるMAツールの種類について紹介していきます。
無料プラン
無料プランは、MAツールの利用料金が無料で提供されているプランです。無料のため、一部の機能制限があり、すべての機能を使えるわけではありません。
しかし、利用期間の限りがなく、意図的に有料プランに切り替えることがなければ、半永久的に無料で使えます。よって、無料プランは、資本力が潤沢ではないスタートアップ企業や中小企業におすすめです。
無料トライアル
無料トライアルは、ツールの導入前に、無料でMAツールをお試しで利用できる期間のことです。 たとえば、7日間、14日間、1ヶ月など一定期間のみ、すべての機能を解放し、MAツールを利用できます。
しかし、無料トライアル終了後は、「有料プラン」への案内がある、または自動的に「有料プラン」へ切り替わる流れです。
気が付いたら「よくわからない費用がかかっている」という事態にならないように、無料トライアルの期間の把握には注意しましょう。
無料トライアルは、有料のMAツールを無料でお試し利用をして、機能性、操作性、業務との相性などを確認後、導入したい方におすすめです。
無料プランがある主なMA
それでは、無料プランがある主なMAツールについて紹介していきます。
HubSpot
引用:HubSpot
「HubSpot」は、マーケティング担当、営業担当、カスタマーサービス担当の業務をつなぎ、他部署の情報を一元管理できるカスタマープラットフォームです。
わかりやすい操作画面のため、初心者でも簡単に利用できます。また、無料版で利用でき、登録後も半永久的に無料で利用可能です。
下記5つのツールで構成されており、見込み顧客獲得から顧客満足度向上まですべて網羅できます。
BowNow
引用:BowNow
「BowNow」は、13,000社以上に導入されており、手厚いサポート体制が魅力のMAツールです。 自社サイトを閲覧した企業の自動リスト化、行動履歴の可視化による興味度合いの把握、見込み度合いに応じた最適なアプローチができます。
また、完全無料のフリープランからご利用でき、実際に必要な機能を必要な分課金していくため、最低限のコストでマーケティング活動が可能です。 豊富な実績で培ったノウハウを活かし、即実践できるテンプレートを生み出しているため、スコアリングやシナリオ設計などの複雑な設定に何ヶ月も工数を割く必要はありません。
下記5種類のサポート体制はすべて無料で、「成果を最大化」するためのヒントが詰まっています。
List Finder
引用:List Finder
「List Finder」は、利用継続率99%の「見込み顧客を見つけて最短で商談につなげる」ためのMAツールです。
アクセス解析機能により、自社サイトを閲覧したユーザーを把握し、興味度合いが高まったタイミングでアプローチができます。また、シンプルな画面設計、無料から始められる価格設定、徹底的な運用サポート体制が魅力です。
一斉メール配信機能では、休眠顧客を効率よく掘り起こす際に便利で、思わぬ売り上げにつながるチャンスを創出できます。
下記がツールの機能表となっています。
無料トライアルがある主なMA
それでは、無料トライアルがある主なMAツールについて紹介していきます。
GENIEE MA
引用:GENIEE MA
「GENIEE MA」は、定着率99%で、誰でも簡単に見込み顧客を獲得できるMAツールです。 メール、LINE、ポップアップ、SMS、Webプッシュ通知、アプリプッシュなど、顧客一人一人に合った最適なチャネルを選択してアプローチできます。
見込み顧客の行動履歴からスコアリング後、興味度合いが高いターゲットを選定し、営業担当へ通知することで、スピーディーな営業活動サイクルが可能です。15日間無料トライアルでお試しもできます。
下記、ツールの機能一覧表です。
サスケLead
引用:サスケLead
「サスケLead」は、SFA・CRM・MAの機能を1つに統合した見込み顧客リスト管理システムです。 国産のツールのため、日本人が直感的に簡単に使いやすい設計となっており、約1,000社以上の企業に導入されています。
一般的な同類ツールの解約率は5~12%ですが、「サスケLead」の解約率はわずか1.14%で、非常に継続率が高いです。
手厚いサポートも充実しているため、不明点を問い合わせすることで、即座に解決できます。 30日間の無料トライアルが用意されているため、試してみたい方は問い合わせしてみてください。 下記表が、サポート体制の一覧です。
カミハヤMA
引用:カミハヤMA
「カミハヤMA」は、直感的で使いやすい操作画面で、ノーコードのため初心者でもすぐに始められるMAツールです。
最短3週間で利用開始可能で、テンプレートを活用することで、スピーディーに設定できます。 また、オープンソースクラウドを活用しているため、低コストで導入できることもメリットです。
7日間の無料トライアル(メール配信の上限はコンタクト数の5倍まで)があるため、操作性や機能性を試してみてから導入を検討してみましょう。
下記が主な機能表となっています。
無料ツールの注意点
ここまで、無料プラン・無料トライアルがある主なMAツールについて紹介してきました。 それでは、実際に無料でツールを利用する際の注意点について解説していきます。
十分な成果が得られない
無料ツールは、基本機能のみと機能が制限されている場合が多く、メール配信数や管理可能な見込み顧客数の上限も少なく設定されています。
よって、十分なリードジェネレーション、ナーチャリングの施策ができない可能性が高いです。 結果として、見込み顧客の見極めや、未商談リードの商談化など、期待しているような成果が上がらない恐れがあります。
つまり、無料ツールは初心者の方には使いやすいですが、実際に成果を上げるためには、すべての機能を利用できる有料プランのツールがおすすめです。
提供終了の可能性がある
無料ツールは、提供終了の可能性があるため、いきなり利用ができなくなるリスクがあります。 SaaSとしてMAツールを提供している場合、提供終了となった時点で、これまで通りツールに頼った業務ができません。 結果として、マーケティング施策や営業活動が滞り、損失につながる可能性が高いです。
よって、リスクを承知の上で、補助的な役割として無料のMAツールを活用することをおすすめします。
ベンダーが無料ツールを提供する理由
ここまで、無料ツールの注意点について解説してきました。 それでは、なぜベンダーは無料ツールを提供しているのかについて解説していきます。
導入前に価値を感じてもらうため
導入前に、ユーザーにツールを使ってもらうことで、「どのような機能があるのか」「操作性は他のツールとどのように違い、使いやすいか」などを事前に把握してもらいます。
そして、ツールの「機能性」「操作性」「実際の業務との相性」が合わないとユーザーが感じた場合、ゆくゆくは解約につながる可能性が高いです。
もし、長期的に見て、継続的な収益にはならないのであれば、ベンダーとしても、ユーザーに無理にツールを利用してもらう必要はありません。 よって、まずは無料プランや無料トライアルでツール使ってもらって、「長期的に使っていけそう」と判断した場合のみ有料プランに契約してもらいたいのです。
つまり、無料プランや無料トライアルは、有料プラン契約のための通過点であることを理解したうえで利用しましょう。
導入前に体制を整えてもらうため
いざMAツールを活用するにあたって、メンバーの配置やタスクの整理などの動きが予測されます。
そして、いきなり有料プランで本格稼働する場合、体制が整っていないにも関わらず、高い成果を要求され、現場のメンバーの負担が増える可能性が高いです。
そして結果的に、成果が上がらず、ツールの解約という流れになってしまいます。 ベンダーとしても、解約率を下げて継続的にツールを利用してもらいたいため、まずは、導入前の無料トライアルで社内の体制を整備して、地盤を固めてほしいのです。
よって、メンバーの配置やタスクを整理し、組織が盤石の体制になった時点で、無料プランから有料プランへ切り替えることで、ツールによる期待した成果を上げられます。
まとめ
今回は、無料プラン・無料トライアルがあるMAツール、利用する際の注意点、ベンダーが無料でツールを提供する理由について解説してきました。
無料プランと無料トライアルの違いを理解したうえで、自社に適したMAツールを導入することが重要です。
そして、無料プランのままだと「十分な成果が得られない」「提供終了の可能性がある」ため、注意しましょう。
無料プラン・無料トライアルで、MAツールの使いやすさに価値を感じ、組織内部の体制が整備でき次第、有料プランへ切り替えることで、効率よく成果を上げていきましょう。