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2024.08.23

営業お断りメールの例文集|円滑なビジネス関係を維持する方法

#営業

営業活動では、すべての提案に「はい」と言うわけにはいきません。でも、お断りするときも、相手との関係を大切にすることが大事です。

 

本記事では、営業マンとしての信頼を保ちながら、丁寧にお断りの意思を伝えるメールの例文を紹介します。感謝の気持ちを伝え、相手の気持ちを尊重しながら断ることで、将来的なビジネスチャンスを広げることができます。本記事で紹介する例文を参考にして、円滑なビジネス関係を築いてください。

営業お断りメールの重要性

営業活動において、すべての提案に応じることは難しい現実があります。しかし、お断りの対応が丁寧でないと、相手の信頼を失うリスクがあります。お断りメールは、単なる拒否の手段ではなく、信頼を守るための重要なコミュニケーションツールです。

 

丁寧なメールは、相手に対する敬意を示し、提案が真剣に検討されたことを伝えます。具体的な理由を添えることで、相手は納得しやすくなり、信頼関係を維持できます。逆に、雑で無礼な対応は相手に不信感を与え、将来的なビジネスチャンスを失うことになります。

 

営業お断りメールの良い例と悪い例

営業お断りメールをもらう原因

営業活動をしていると、どうしても避けられないのが「お断りメール」です。しかし、ただ断られるだけでなく、その原因を理解することで、次の営業に活かすことができます。お断りメールをもらう原因を知ることは、営業戦略を見直し、成功率を高めるための第一歩です。

 

ここでは、よくあるお断りの理由を理解し、それを踏まえて効果的な営業お断りメールの例文を見ていきましょう。次の内容に進む前に、まずはお断りメールの原因をしっかり押さえておきましょう。

提案内容が顧客のニーズに合っていない

顧客の具体的なニーズや問題を理解せずに提案すると、相手にとって魅力的に感じてもらえません。リサーチ不足や、顧客の現状と合わないソリューションを提案することが原因となります。顧客の状況や課題をしっかりとヒアリングし、それに基づいた提案をすることが重要です。

タイミングが悪い

提案のタイミングが顧客のビジネスサイクルや予算計画に合っていない場合、お断りされる可能性が高くなります。年度末の予算締めや繁忙期など、顧客のタイミングを見極めることが成功の鍵です。適切な時期を見定めて提案することで、受け入れられる可能性が高まります。

競合他社の存在

同じようなサービスや商品を提供する他社が存在し、顧客が既に他のベンダーと契約を結んでいる場合、提案が受け入れられにくくなります。競合他社との差別化が不足していることが原因です。自社の強みを明確にし、顧客にとってのメリットを具体的に伝えることが求められます。

予算の制約

顧客が提示された価格に対して予算を確保できない場合、お断りされることが多いです。価格交渉の余地がない場合や、顧客の予算に見合った提案ができていないことが原因となります。価格設定や支払い条件について柔軟に対応することで、予算の壁を超えることができます。

提案のプレゼンテーションが不十分

提案内容が良くても、そのプレゼンテーションが効果的でない場合、顧客に魅力を感じてもらえないことがあります。提案の伝え方や資料の品質が低いと、相手に響かずに断られる原因となります。分かりやすく、具体的な事例を交えたプレゼンテーションを心掛けましょう。

 

営業活動でお断りメールを頻繁にもらい、なかなか受注できない原因として、特に多いのが顧客のニーズに合った提案ができていないこと、提案のタイミングが適切ではないこと、そしてキーマンを把握しておらず決裁者にアプローチできていないことです。

 

これらの問題はSales Markerを利用すれば、顧客の行動データや過去の取引履歴を詳細に分析し、具体的なニーズや課題を浮き彫りにし解決します。Sales Markerにより、営業担当者は顧客のニーズに合った提案を行うことができ、提案が的外れになるリスクを減らせます。

 

また、顧客のビジネスサイクルや予算サイクルを把握することで、最適な提案時期を予測し、効果的なタイミングでアプローチできます。

 

さらに、Sales Markerはキーマンの特定とそのアプローチ方法も支援してくれるため、決裁者に対して効果的にアプローチすることが可能です。これにより、営業活動の精度が上がり、受注率の向上が期待できます。営業お断りメールの原因を理解し、Sales Markerを活用して効果的な営業活動を実現しましょう。

営業お断りメールの例文集

営業お断りメールで重要なのは、提案してくれた相手に感謝の意を示すことです。ここでは、場面ごとの営業お断りメールの例文を5つ紹介します。

1.一般的な提案を断る場合

件名:貴社のご提案について

 

株式会社〇〇

営業部 〇〇様

 

お世話になっております。株式会社△△の△△です。

 

先日は、貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。詳細なご説明やご提案内容に対する時間と労力に心より感謝申し上げます。

 

慎重に検討した結果、現時点では貴社の提案を採用しないことに決定いたしました。現在の状況とニーズを考慮した上での決断でございますので、ご理解いただけますと幸いです。

 

今後とも、何かの機会がありましたら、是非ともご連絡いただければと思います。貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

敬具

 


 

お断りメールでは、まず相手の提案に対して感謝の意を示すことが重要です。これは相手の労力を認め、敬意を表すものです。次に、お断りの理由を明確に伝えることで、相手の納得感を高めることができます。理由は簡潔かつ具体的に述べ、相手が理解しやすいように配慮します。

 

また、将来的なビジネスチャンスを示唆する一言を添えることで、良好な関係を維持することができます。最後に、丁寧な締めくくりで信頼関係をさらに強固にすることが大切です。

2.関係を維持したい場合

件名:貴社のご提案について

 

株式会社〇〇

営業部 〇〇様

 

お世話になっております。株式会社△△の△△です。

 

先日は貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。ご提案の内容は非常に魅力的で、詳細なご説明にも感謝申し上げます。

 

しかし、現在の弊社の状況を考慮し、今回はお受けできないこととなりました。これは現在の優先事項と予算の都合によるものです。

 

今後、条件が変わりましたら、改めてご相談させていただくこともあるかと存じますので、その際はよろしくお願い申し上げます。引き続き、良好な関係を築いていければと思っております。

 

今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

敬具

 


 

このメールでは、提案内容の魅力を認めた上で、現在の状況によりお断りする理由を伝えます。営業マンとしては、相手の提案を評価しつつも、現在の優先事項や予算制約を理由にすることで、相手の理解を得やすくなります。

3. 提案内容が適合しない場合

件名:貴社のご提案について

 

株式会社〇〇

営業部 〇〇様

 

お世話になっております。株式会社△△の△△です。

 

先日は貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。ご提案内容について詳細にご説明いただき、心より感謝申し上げます。

 

しかし、弊社の現在のニーズとは一致しないため、今回はご提案をお受けしないことに決定いたしました。提案自体は非常に興味深いものでしたが、現状の弊社の戦略と合致しないためです。

 

今後とも、何か別の機会がございましたら是非ご連絡いただけますと幸いです。貴社のますますのご繁栄をお祈り申し上げます。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

敬具

 


 

ここでは、提案内容が現在のニーズに適合しないことを理由にお断りします。提案内容自体が魅力的であることを認め、相手の努力に感謝する姿勢が重要です。提案が現状の戦略と合わないことを説明することで、相手の理解を得やすくします。

 

また、将来的なビジネスチャンスを示唆することで、良好な関係を維持する意図を伝えます。営業マンとして、丁寧で誠実な対応を心がけ、相手の信頼を失わないよう努めましょう。

4.予算の都合で断る場合

件名:貴社のご提案について

 

株式会社〇〇

営業部 〇〇様

 

お世話になっております。株式会社△△の△△です。

 

先日は貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。詳細なご説明とご提案にかけていただいた時間に心から感謝申し上げます。

 

弊社内で慎重に検討いたしましたが、現在の予算の都合により、今回は貴社のご提案をお受けできない結果となりました。大変心苦しい決定ではありますが、現状の制約をご理解いただけますと幸いです。

 

今後の状況が変わりました際には、再度ご連絡させていただくこともあるかと存じますので、その際はどうぞよろしくお願い申し上げます。貴社のますますのご発展をお祈りしております。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

敬具

 


 

予算の都合で断る場合、相手の提案に対して真剣に検討したことを示し、感謝の意を表すことが大切です。予算が限られているために提案を受け入れられないという具体的な理由を伝えることで、相手の理解を得やすくなります。

 

将来的に状況が変わる可能性を示唆し、再度の連絡を約束することで、関係を維持する意図を示します。営業マンとして、誠実かつ丁寧な対応を心がけ、信頼を守りましょう。

5. 時期が合わない場合

件名:貴社のご提案について

 

株式会社〇〇

営業部 〇〇様

 

お世話になっております。株式会社△△の△△です。

 

先日は貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。詳細なご説明に感謝申し上げます。

 

大変恐縮ではございますが、現在の弊社のプロジェクトスケジュールの都合により、今回は貴社のご提案をお受けすることが難しい状況です。提案自体は非常に興味深いものでしたが、タイミングが合わず、誠に申し訳ございません。

 

今後、状況が変わり次第、改めてご相談させていただくことを考えておりますので、その際はよろしくお願い申し上げます。引き続き、貴社との良好な関係を築いていけることを願っております。

 

貴社のますますのご発展をお祈り申し上げます。

 

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

敬具

 


 

時期が合わないために提案を断る場合、相手の提案に対する感謝の意を示しつつ、現在のスケジュールの都合を明確に伝えることが大切です。提案内容が興味深いものであることを強調し、タイミングが合わないことに対する謝意を示します。

 

将来的な再検討の可能性を示唆し、良好な関係を維持する姿勢を伝えることで、相手の理解と信頼を得ることができます。営業マンとして、誠実で丁寧な対応を心がけ、相手との信頼関係を築き続けることが重要です。

 

メール営業は、手軽に多くの相手にアプローチできる手段ですが、返信率の低さに悩む営業マンも多いのではないでしょうか。実際、メール営業の平均返信率は決して高くありません。

 

しかし、少しの工夫でその数字を大きく変えることができます。過去記事では、返信率を上げるためのメールの書き方とコツを解説します。お断りメールの例文集と合わせて理解することでより効果的なメールコミュニケーションの方法を学ぶことができ、ビジネスの成果の最大化ができるでしょう。

営業お断りメールのNG例

適切なお断りメールを書くことは、相手との信頼関係を維持するために非常に重要です。しかし、以下のようなNG例は、相手の信頼を損ねる原因となります。これらの例を避け、丁寧で誠実な対応を心がけましょう。

1.短すぎて失礼なメール

件名:提案について

 

〇〇様

 

ご提案いただきましたが、今回は見送ります。

 

よろしくお願いします。

 


 

このメールは、感謝の意が示されておらず、相手に対する敬意が欠けています。また、お断りの理由が不明確で、不親切な印象を与えます。さらに、挨拶や署名が簡略すぎて、形式的に見えます。改善するには、まず提案に対する感謝の意を示し、具体的な理由を簡潔に述べることが重要です。

 

例えば、「先日は貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。慎重に検討した結果、現在の弊社のニーズとは合わないため、今回はお受けできません。今後ともよろしくお願い申し上げます。」などの文章にしましょう。

2.曖昧で不誠実なメール

件名:提案について

 

〇〇様

 

ご提案ありがとうございました。今回は見送らせていただきますが、今後ともよろしくお願いします。

 


 

このメールは、一見丁寧に見えますが、具体的な理由が一切示されていないため、不誠実な印象を与えます。相手は提案が真剣に検討されたかどうかを疑う可能性があります。

 

また、感謝の意が形式的であり、真摯さが伝わりにくいです。改善するには、具体的な理由を述べ、真摯な感謝の意を示すことが必要です。

 

例えば、「先日は貴社のご提案をいただき、誠にありがとうございました。慎重に検討しましたが、現在の予算の都合により、今回は見送らせていただきます。今後の状況が変わりました際には、ぜひご連絡させていただきます。」という文章にすることで予算が理由とわかり提案内容が合わなかったことがより丁寧に伝わります。

印象が良くなるお断りメールのポイント

印象が良くなるお断りメールのポイント

 

お断りメールを書いているとき、相手にどんな印象を与えているか考えたことはありますか?

 

一通のメールで良い印象を残せれば、今後のビジネス関係も円滑に進められます。ここでは、印象が良くなるお断りメールの書き方を3つのポイントに絞ってご紹介します。

クッション言葉を使って柔らかく伝える

断る際に角を立てずに伝えるためには、クッション言葉が非常に有効です。例えば、「申し訳ありませんが」「残念ながら」「せっかくですが」などを使うと、断りの内容が柔らかく伝わります。これにより、相手に対する感謝や敬意を表現し、関係を壊さずに断ることができます。クッション言葉を上手に使い、メールのトーンを和らげましょう。

 

・申し訳ありませんが

・残念ながら

・せっかくですが

・申し訳ございませんが

・ありがたいお話ではございますが

・身に余るお言葉ですが

・大変申し訳ないのですが(大変申し上げにくいのですが)

・ご期待に添えず申し訳ございませんが

・お役に立てず恐縮ですが(お役に立てず残念ですが)

次につながる一言を添える

お断りメールの目的は単に断ることだけではありません。将来的なビジネスチャンスを見据えた一言を添えることで、次につながる可能性を高めることができます。

 

例えば、「今回は料金面でお断りさせていただくことになりましたが、料金についてのご相談が可能であれば再度お話を伺いたいです」など、次のステップを提案する一言を加えましょう。

 

・今回は料金面でお断りさせていただくことになりましたが、もし料金についてのご相談が可能であれば再度お話を伺いたいです。

 

・ご希望の商品は現在在庫がございませんが、一つ前の型でよければちょうど一つだけ在庫がございます。本日中にご購入いただけるようでしたら特別価格でご提供させていただきます。

 

・この度はご希望に添えず誠に申し訳ございません。またの機会がございましたら、お声がけいただけますと幸いです。

NGポイントを避ける

お断りメールを書く際には、避けるべきポイントも存在します。曖昧な表現で断ると相手が混乱するため、はっきりと断る旨を伝えましょう。

 

また、相手への気遣いやフォローを欠かさず、無礼にならないよう心掛けることが大切です。さらに、CCやBCCを使った一斉配信は避け、個別に送信することで相手に特別感を与えられます。

本記事のまとめ

依頼に対してお断りの返事をする際は、特に慎重に内容を確認して送信することが重要です。一通のメールが相手との関係に大きな影響を与え、今後のビジネスの成否を左右することもあります。良好な関係を維持したい場合、メールの内容には特別な注意が必要です。

 

断定的な言葉を避け、クッション言葉を用いて柔らかく伝えることで、相手への配慮が感じられる断りメールを作成できます。例えば、「お手数をおかけしますが」「恐れ入りますが」などの表現を使うと、相手に対する感謝の気持ちがより伝わりやすくなります。

 

相手の立場に立ち、配慮を示す姿勢が信頼を築くための第一歩です。丁寧な対応は、今後のビジネスチャンスを広げるための基盤となります。これを意識して、誠意を持って対応することで、営業活動においてもポジティブな成果を得られるでしょう。ぜひ、このポイントを念頭に置き、良好なビジネス関係を築いてください。

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