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- HubSpot CRMとは
- HubSpotのメリット
- 顧客対応の質が上がる
- 作業効率が上がる
- 顧客の一元管理が可能に
- HubSpotのデメリット
- 日本語に違和感を感じることがある
- 操作に慣れる必要がある
- HubSpotの主な機能と料金
- 1.HubSpot CRM
- 2.Marketing Hub
- 3.Sales Hub
- 4.Service Hub
- 5.CMS Hub
- 6.Operations Hub
- HubSpotがおすすめな企業
- コストを抑えたい企業
- MAツールを未導入の企業
- HubSpotの評判徹底解説!
- HubSpotのいい口コミ・評価
- HubSpotの悪い口コミ・評価
- HubSpotの導入実績・効果
- 株式会社NTTPCコミュニケーションズ
- 株式会社ハーモ
- 自社に合ったCRMを
HubSpot CRMとは
『HubSpot CRM』という言葉を聞いたことがありますか?
『HubSpot』は、2005年にアメリカで開発されてから今では、世界120か国以上、12万社以上の顧客が利用している、世界を代表するwebサービスです。
主導権が企業から消費者に代わり、マーケティング方法も大きく変化しています。万人受けするようなメッセージでは消費者に響きません。そこでインバウンドマーケティングが重要となってきます。インバウンドマーケティングとは、ブログやWebサイト、広告運用、SNSなどを用いて訪問者を惹きつけて、見込み顧客から顧客へと転換させるマーケティングの手法のことです。このインバウンドマーケティングを用いて顧客を区分化し、さらに個々に合わせた情報の提供が必要です。
しかし、インバウンドマーケティングにはSEOやブログ制作、ソーシャルメディア管理、顧客サポートなど、やるべきことが膨大です。そこでこれらの作業を一元化するためのツールとして誕生したのが『HubSpot CRM』です。
『HubSpot CRM』は、非常に強力なツールで、インバウンドマーケティングというHubSpot社が独自に提唱した、マーケティング理論を主に設計されています。ユーザーアカウント数に制限がないため、組織全体で顧客情報を共有できるのが特徴です。無料で使用できる所も大きなポイントなります。
HubSpotのメリット
HubSpotを導入するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
導入するメリットについて解説していきます。
HubSpotを導入するメリットには次のようなものがあります。
・顧客対応の質が上がる
・作業効率が上がる
・顧客の一元管理が可能に
それぞれ詳しく解説します。
顧客対応の質が上がる
1つの受信トレイで顧客とのコミュニケーションを管理できるため、顧客サポートツールとして使用することができます。顧客が困っているときにどれだけ早くアクション出来るかが非常に重要であり、外部チャットツールを使用することでSNSからの返信も可能になるため、いかなる時でも迅速に対応することができるようになります。
作業効率が上がる
HubSpotには、欲しい顧客情報を効率的に収集したり、濃い案件かどうかを見極めたりする機能など効率的に案件の進捗を確認できる機能が多くあるため、作業効率が上がります。
HubSpotは、すべてのツールとプロセスが一括で管理できるためチームの共同作業が可能となります。また、様々なチームや部門のワークフローの無駄を省くことができるので、より短時間でより多くのことに時間を使えるようになるでしょう。
顧客の一元管理が可能に
HubSpotにより、マーケティングプロセスを一元化することができます。
多くの企業は、部門ごとに異なる情報管理システムを採用していますが、この場合、情報が散らばっていて、部門同士の連携が難しいという問題があります。
HubSpotを使えば、異なる部門の情報を全て一元化でき、情報が集約されることで、連携やコミュニケーションのコスト、ミスを大幅に減らすことができます。
特に、マーケティング・営業、顧客管理の領域は、それぞれが密に関連しあっています。そのため、それぞれのデータやプロセスは最初から一箇所にまとめられていた方が何かと便利といえるでしょう。
HubSpotのデメリット
先ほどHubSpotを導入するメリットについて解説しましたが、逆にHubSpotを導入するデメリットにはどんなものがあるのでしょうか。
HubSpotを導入するデメリットには次のようなものがあります。
・日本語に違和感を感じることがある
・操作に慣れる必要がある
それぞれ詳しく解説します。
日本語に違和感を感じることがある
HubSpotはアメリカで開発されたツールであるため、Webサイト上に記載されている文章は英文の日本語訳が中心です。
和訳が不十分な箇所や文章構成が分かりにくい部分がありますが、翻訳の文章に抵抗が少ない人や海外製ツールに慣れている人であれば違和感なく使用できるでしょう。
操作に慣れる必要がある
HubSpotは幅広い分野に対応できる多様な機能を備えたツールであるため、すべての機能を使いこなすには時間がかかります。また、管理方法やレギュレーションを把握するまでに一定の時間がかかり、運営・操作方法に慣れ定着するまでにはフォローが必要になります。
HubSpotを導入してすぐに成果が出ると期待している場合は、定着するまでの時間と労力とのギャップに後悔するかもしれません。
HubSpotの主な機能と料金
ここではHubSpotの特に人気の機能6つをご紹介します。
① HubSpot CRM
② Marketing Hub
③ Sales Hub
④ Service Hub
⑤ CMS Hub
⑥ Operations Hub
1.HubSpot CRM
HubSpot CRMは、顧客情報の統合管理を支援するツールです。顧客との関係を構築し、強化するための機能が備わっています。
HubSpot CRMで使用できる機能は、次の通りです。
・連絡先管理
・取引管理
・タスク管理
・メールの追跡
・レポート
・Webチャット
・書類作成
上記のような機能に追加して、1160種類のサービスとAPI連携が可能であり、データ登録から機能のカスタマイズまで直感的な操作ができるため、IT専門家でなくても簡単に使うことができます。また、顧客情報は100万件まで登録できるため、多くの名刺やデータもまとめて管理できます。
顧客管理や営業支援に活用できるHubSpot CRMは、無料で利用できます。
2.Marketing Hub
Marketing Hubは、マーケティング活動の管理に効果的なツールです。Marketing Hubは、マーケティング活動に必要なデータ管理や、活動効果を測定して改善へと役立てる分析に活用できます。
Marketing Hubで使用できる機能は、次のようなものがあります。
・Webサイトの作成と管理
・コンテンツ管理
・電子メールマーケティング
・SNS管理
・フォーム、LP作成管理
以上のように、インバウンドマーケティングに役立つ機能が備わっています。
特別な知識や技術がなくてもWebサイトやランディングページを作成できるだけでなく、SEOの知識がなくても最適なキーワードを分析して効果的なコンテンツを提案してくれるので、より多くの訪問者を自社サイトに流入させることができます。そのようにして流入してきた訪問者を逃すことなく資料請求フォームや無料トライアルなどに誘導してリードに育成できます。ウェブチャットやチャットボットを活用すると、最適なタイミングで適切な担当者に割り振ることができ成約率も向上するでしょう。
また、CRMと連携すれば、リードに紐づけて、閲覧したコンテンツを確認することができるため、より興味を持ってもらえるような戦略を立てることができます。
有料版を使用することで使用できる機能の幅が広がります。無料版と有料版の料金については次の通りです。
無料版
マーケティングEメール送信数:上限2,000件/月
料金:¥0/月
Starter
マーケティングEメール送信数:1,000件~/月
料金:¥5,400~/月
Professional
マーケティングEメール送信数:2,000件~/月
料金:¥96,000~/月
Enterprise
マーケティングEメール送信数:10,000件~/月
料金:¥432,000/月
3.Sales Hub
Sales Hubは、煩わしい業務に手間や時間をかけず、営業活動の支援、効率化ができるツールです。Sales Hubでは、営業活動に必要な顧客情報や営業活動が効率化するようなさまざまな機能が備割っています。
Sales Hubで使用できる機能は、次のようなものがあります。
・連絡先や企業のプロファイル
・タスクと予定管理
・Eメールテンプレートとトラッキング
・セールスプロセスの管理
・ドキュメントの共有とトラッキング
商談や受注案件や不成立案件、進行中案件などの取引の情報や、効率的なEメールのテンプレートやスケジュールの共有、送信したEメール追跡、開封確認の通知などが可能で、営業の現状を正確に把握することができます。
CRMと連携させて、営業活動を「見える化」することで次の施策を効率的に打て、企業の生産性効率化に役立ちます。
有料版を使用することで使用できる機能の幅が広がります。無料版と有料版の料金については次の通りです。
無料版
料金:¥0/月
Starter
ユーザー数:2ユーザー
料金:¥5,400~/月
Professional
ユーザー数:5ユーザー
料金:¥54,000~/月
Enterprise
ユーザー数:10ユーザー
料金:¥144,000~/月
4.Service Hub
Service Hubは、顧客サポートやカスタマーサービスを強化できるツールです。Service Hubを導入すれば、顧客とのコミュニケーションを円滑にしてカスタマーサービス業務を効率化することができます。カスタマーサポートに課題がある方は導入を検討してみてください。
Service Hubで使用できる機能は、次のようなものがあります。
・顧客からの問い合わせの管理
・チケットの作成と追跡
・ヘルプデスクの作成と共有
・チャットや通話による顧客支援
顧客の全データに加え、問い合わせ受付用チャネルの整備やヘルプデスク体制、ウェブチャットの構築といった顧客とのやり取りを行う機能など、カスタマーサービスに役立つ機能が充実しています。
また、顧客の全データは蓄積され、顧客専用のFAQや記事、動画コンテンツなどを作成・配信でき、顧客が自分で解決できるようにすることで問い合わせ件数を減らすことが可能です。
顧客満足度を向上させ、長期的な関係を構築することで、継続的な購入だけではなくレビューの投稿や口コミの発信、友人や家族への紹介など、新たな販路の創出にも繋げることができます
こちらも有料版を使用することで使用できる機能の幅が広がります。無料版と有料版の料金については次の通りです。
無料版
追加機能・サービス:基本機能(制限あり)
料金:¥0/月
Starter
追加機能・サービス:レポートダッシュボード、HubSpotロゴ削除など
料金:¥5,400~/月
Professional
追加機能・サービス:電話サポート、顧客フィードバックをすべて管理可能なインサイトダッシュボードなど
料金:¥54,000~/月
Enterprise
追加機能・サービス:単一パスワードで複数ツールにログイン可能なシングルサインオン AIを活用した通話のインサイト獲得・追跡・レポート作成機能など
料金:¥144,000~/月
5.CMS Hub
CMS Hubは、CX(顧客体験)の向上を目的としたツールです。サイトの構築からブログの最適化だけでなく、コンテンツの戦略策定やSEO推奨など効果の分析・向上の機能も搭載されており、専門知識がなくてもWebサイトのコンテンツ管理ができる機能が搭載されています。これにより、負担を減らし、効率的なWebサイト管理が可能となります。
無料プランでも十分な機能はありますが、目的に応じて有料プランもあります。
無料版
追加機能:基本機能(制限あり)
料金:¥0/月
Starter
追加機能:ウェブサイトの保護強化の機能多数
ウェブサイトを効率的に作成(ドラッグ&ドロップエディターなど)など
料金:¥2,700~/月
Professional
追加機能:コンテンツ戦略の強化
Google Search Consoleとの連携 A/Bテストなど
料金:¥43,200~/月
Enterprise
追加機能:適応型テスト、ウェブサイトのパフォーマンス監視
マルチドメイン トラフィック レポートなど
料金:¥144,000~/月
6.Operations Hub
Operations Hubは、顧客データの同期、ビジネスプロセスの自動化などに活用できるツールです。顧客データが部署ごとに個別で保管されていると、他部署との共有ができなくなってしまいます。各部署で保存する顧客データを同期して最新データを整理、データの集合を自動でさせることで、組織全体のデータを共有、データのクリーンアップ、カスタムプロパティーなど、業務の効率化、データの整合性向上を目指せます。
Operations Hubで使用できる機能は、次のようなものがあります。
・データ同期
・プログラマブルオートメーション
・チーム管理とユーザー権限
無料版:0円/月
Starter:2,400円/月~
Professional:96,000円/月~
Enterprise:240,000円/月~
HubSpotがおすすめな企業
HubSpotについて紹介してきましたが、HubSpotにおすすめの企業はどのような特徴があるのでしょうか。
コストを抑えたい企業
1つ目はリーズナブルにCRMツールを導入したいと考えている企業です。HubSpotは無料版でも多くの機能を活用できるという大きなメリットがあります。
マーケティング、セールス、サービス、CRM、オペレーションのそれぞれに無料とは思えない機能が搭載されているため、まずは無料版で確かめてみたいという企業におすすめです。
MAツールを未導入の企業
2つ目はこれまでにMAツールを導入したことのない企業です。そのような企業は最初のステップとしてHubSpotを使用することをおすすめします。
価格設定がリーズナブルである以外にも、マーケティング、セールス、カスタマーサポート、オペレーションなどのMAツールが全て揃っている点はHubSpotのメリットです。各ツールの活用方法も一度にまとめて導入したり、用途や自社の目的に応じて必要なツールだけを段階的に導入したりと自由に選択できます。
顧客情報や営業情報の管理をアナログで行う負担や管理の抜け漏れの解消のために、初めてMAツールやCRMを導入しようと考えている場合はHubSpotの無料版から試してはどうでしょうか。
HubSpotの評判徹底解説!
実際にHubSpotを導入している企業はどのような感想を持っているのでしょうか。
実際の声を集めてみました。
HubSpotのいい口コミ・評価
まずはHubSpotのいい口コミ・評価をご紹介します。
・無料で利用できるサービスも充実しているため、コストをかけずに管理できる
・世界中で広く利用されているため、安心感がある
・ビジネスの上流から下流まで応用が利く
・他社のツールと合わせて使いやすい
・直感的に操作できる
いい口コミとして、無料ながら充実した機能が備わっており、ビジネススピードが上がったと声が多いです。
HubSpotの悪い口コミ・評価
次にHubSpotの悪い口コミ・評価をご紹介します。
・無料版だと機能が制限され、広告管理やMAなどの有料機能を使うと価格が高い
・日本語が十分でなく、慣れるのに時間がかかる
・完全に理解して使いこなすには多くの時間が必要となる
・応用的な部分になると機能が不足している
日本語の使用ができない部分や、営業やマーケティングに特化したソフトを検討している企業にはあまりメリットがないようです。
いい口コミ・評価と悪い口コミ・評価についてご紹介しました。導入する際にはこのような口コミ・評価も参考にしてみてください。
HubSpotの導入実績・効果
ここでは実際にHubSpot導入実績とその効果について解説していきます。導入した2社について紹介します。
株式会社NTTPCコミュニケーションズ
1つ目は株式会社NTTPCコミュニケーションズの例です。
NTTPCコミュニケーションズはIoTやクラウド基盤、モバイル、ネットワーク、セキュリティを中心に、法人顧客の課題に合わせたソリューションを提供している会社です。
ネットワークに強みのあるサービスの展開をしており、近年ではDX分野にも進出しています。
しかし、社内販促販売においてはあまりデジタル化が進んでおらず、顧客データが施策や部門ごとに管理されている状態で、営業効率の最大化と営業プロセスの透明化が課題となっていました。そこで、マーケティングと営業活動のデジタル化を推進する施策として、HubSpotの導入を進めました。
HubSpotの導入後、これまで無駄となっていた約2億円の施策コストの削減に成功し、毎年200%成長で売り上げに貢献したようです。課題であった透明性の部分も改善することができ、社内からも相談が集まるようになったということです。
株式会社ハーモ
2つ目は株式会社ハーモの例です。
ハーモは国内で唯一プラスチックの成形に必要な「成形品取り出しロボット」と「周辺自動化機器」のすべてを生産している老舗総合メーカーです。新規案件数の伸びに課題を感じ、見込み客をセグメント分けして適切な営業活動を行うという考えを実現する手段として、マーケティングオートメーション(MA)の利用を検討するなど、営業改革を行ってきました。
マーケティング実施方法の検討中にセミナーなどを通じて、ハーモの課題解決の相談に乗ってくれたのが、HubSpotのGoldパートナーのJBNでした。
ハーモはJBNの支援を受け、MAツールとして「HubSpot」を導入し、Webを起点としたマーケティング施策を開始したそうです。営業活動のしっかりとした戦略設計と、現場の地道な活動のおかげで、導入初年度で想定売り上げの3倍の成果を出せたということです。
HubSpot導入によって成功した例をご紹介しました。
自社には何が向いているか見極め、どのようなツールを導入するかを検討していくことが重要です。
自社に合ったCRMを
この記事では、HubSpot CRMについて開設してきました。様々なプランがあり導入することで業務効率の改善に繋がり、より会社全体のパフォーマンスが向上することでしょう。
ただしCRMツールは他にも多数出ており、自社に合ったツールを選択することが重要です。
Sales Markerは新時代の営業「インテントセールス」を実現してくれるツールです。インテントセールスとは、興味関心など意図(intent)をもって起こした行動データを分析しセールスを実施することです。Sales Markerを活用することで、顧客の興味関心データなどを元に営業を行ったり顧客ニーズや検討状況を管理したりといったことが可能です。
Sales Markerを使用すると、自社製品に興味のある顧客に対して営業を行えるので、営業成績の向上や業務改善に繋がります。
Sales Markerについて詳しくはこちらの記事をご覧ください。