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2024.07.31

セールスイネーブルメントツール10選比較。特徴別に紹介、選び方も解説

営業組織全体で継続的に成果を創出するため、セールスイネーブルメントに取り組む企業が増えています。

しかし、セールスイネーブルメントに取り組んでいる企業の中には「明確に効果が出ていない」「より効率的に取り組みたい」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

そこで活用したいのが「セールスイネーブルメントツール」です。

本記事では、セールスイネーブルメントツールにできること・選び方・おすすめのツール10選を紹介します。

セールスイネーブルメントツールとは?

セールスイネーブルメントとは、営業組織全体の強化・改善を行い1人1人の成果向上、営業成績の標準化を目指す取り組みです。

このセールスイネーブルメントの実践を支援するツールが「セールスイネーブルメントツール」になります。組織全体の営業力の標準化・最適化を行うセールスイネーブルメントは、ツールを活用することでより効率的に取り組むことができます。

セールスイネーブルメントツールにできること

セールスイネーブルメントにおいて取り組むべき下記4つの手法は、ツールを活用することでより効率化できます。

  • コンテンツ管理
  • プロセス改善
  • プログラム作成
  • データ分析

コンテンツ管理

セールスイネーブルメントにおける「コンテンツ」は大きく2種類に分けられ、

  1. 顧客に提示する商品資料や提案書
  2. 社内向けの営業資料や動画

が挙げられます。

コンテンツ管理に強みがあるツールは、1つのソフトウェアなどに集約することで効率的に活用できます。例えば、成果を創出している営業担当者が使用している提案書や営業資料を共有することで営業組織全体の営業力を標準化し、一定の成果を創出できます。

しかし、「資料がまとまっていない」「データがバラバラに保存されている」場合、ナレッジ共有はスムーズにできません。

コンテンツ管理に強いツールを使用することで、ナレッジを1つのソフトウェアに集約でき、社内ナレッジを蓄積・スピーディーに共有が行えます。

プロセス改善

セールスイネーブルメントにおけるプロセス改善とは、それぞれの営業活動のプロセスを改善し、業務の均一化を指します。

プロセス改善に強いツールを活用することで、営業担当者全員が営業プロセスの中でやるべきことが明確になり、一定の成果を創出できます。

担当者1人1人が自己流の営業活動を行なっていると成果にバラつきが出ることは当然と言えます。成果を出している営業担当者の成功パターン(営業プロセス1つ1つのアクション)を全員が行えば、成果のバラつきを減らし一定の成果を創出できます。

プロセス改善に強いツールでは「リード獲得後は架電を行う」「テレアポ時には課題をヒアリングする」など、営業プロセスの各段階でやるべきことを明確にしてくれるため、担当者はツールに従って営業活動を行うことができます。

プログラム作成

プログラム作成に強いツールは、営業担当者全員が営業活動を高い水準で行えるための研修やスキルアップのプログラムを組むことが出来ます。

営業担当者の中で常に成果を創出できている知識や具体的なアクションを学習プログラムとして作成し、営業担当者全員が同じプログラムを学習することで、組織全体の営業スキルの向上を実現できます。

データ分析

セールスイネーブルメントにおける「データ分析」は営業担当者1人1人の成果・行動や顧客データを分析し、数値化・データ化することです。数値化やデータ化を行うことで営業担当者1人1人のやるべきことが明確化されます。

担当者1人1人の営業活動の数値は常に追いかけていないと「何が良いのか」「何を改善すべきなのか」がわからなくなります。

データ分析に強いツールを活用することで、成果を創出できている担当者の具体的な行動パターンや数値を分析し成功パターンを発見できると同時に、成果が出ていない担当者の課題がわかります。また、顧客データに関しても「どの部署に架電をすると商談化率が高いのか」「どの業界が受注率が高いのか」などデータ分析ツールで明確にできます。

セールスイネーブルメントツールの選び方

セールスイネーブルメントツールを選ぶ際は、下記3つのポイントを考慮しましょう。

  • 自社課題に対する機能
  • オンボーディング制度の充実さ
  • 自社ツールとの連携可否

自社課題に対する機能

セールスイネーブルメントツールの特徴や機能は製品によって異なります。そのため、「競合他社が導入して効果が出ているから」「評判がいいから」など曖昧な理由ではなく、自社課題を解決できる機能を持つツールを選びましょう。

例えば、営業資料や提案書が担当者全員に共有できていないことが課題であれば「コンテンツ管理」に強みのあるツールが最適です。営業プロセスの均一化ができておらず成果に差が生じているのであれば「プロセス改善」に強いツールです。

また、営業課題が複数ある場合は優先度が高い課題を解決できるツールを選ぶと良いでしょう。

オンボーディング制度の充実さ

ツールを選ぶ際にオンボーディング制度が充実しているかは重要なポイントです。

ツールの導入支援だけでなく、定着するまでの伴走支援をしてくれるかなど導入後のオンボーディング制度が充実していると、より早く成果を創出できるでしょう。

例えば、データが集まれば自走できる「データ分析」に強いツールなどはツール提供のみで十分でしょう。

一方で、営業力強化を組織に根付かせることから始める必要があるのであれば、オンボーディング支援が充実したツールを選びましょう。

自社ツールとの連携可否

セールスイネーブルメントツールは単体でも成果を感じられますが、自社が導入しているツールと連携することでより効率的に営業組織の改善ができます。そのため、自社ツールとの連携ができるツールを選ぶことも重要です。

例えば、顧客情報の活用のためにはCRMと連携できることでデータ活用がスムーズに行えます。社内に導入しているチャットツールと連携できれば、商談後のやり取りや解析もスムーズに行えます。

また、単にツールと連携できるだけでなく、連携実績があるセールスイネーブルメントツールを選びましょう。

セールスイネーブルメントツール10選比較

ここからはおすすめのセールスイネーブルメントツール下記10個を手法・タイプ別に紹介します。

ここでは表にまとめていますが、後述ではそれぞれのツールの特徴を解説していますので、自社の最適なツールを探してみてください。

コンテンツ管理に強いセールスイネーブルメントツール

コンテンツ管理に強いおすすめのセールスイネーブルメントツールは下記3つです。

  • ナレッジワーク
  • riclink
  • Handbook X

ナレッジワーク

引用:ナレッジワーク

「Salesforce Sales Cloud」上で顧客情報・商談・営業資料・営業ノウハウなどを一元管理でき、スピーディに発見できます。また、顧客・営業資料などの共有をスムーズに行えるだけでなく、閲覧状況も確認できるため自社の担当者全員が確認しているかもトラッキングできます。

riclink

引用:riclink

「riclink」は従来、バラバラに送っていたり異なったクラウド上に保存していたコンテンツをマップ上にし、可視化・整理機能を搭載しています。そのため、1つのコンテンツに対して「どんなシーンで」「どのコンテンツを確認するのか」を一目でスピーディーに確認できます。

Handbook X

引用:Handbook X

「Handbook X」は営業資料や動画だけでなく、写真、Webサイト、PDFなどあらゆるコンテンツを1つのアプリにまとめることができるツールです。担当者からコンテンツを集めて情報の蓄積やアンケート集計、アクセス記録なども確認できるため、ワンストップでスムーズに提示できます。

プロセス改善に強いセールスイネーブルメントツール

プロセス改善に強いおすすめのセールスイネーブルメントツールは下記3つです。

  • Sales Marker
  • Magic Moment Playbook
  • Sales Doc

Sales Marker

「Sales Marker」はインテントセールス(企業の検索行動からわかるニーズに基づき、顧客起点で行う新時代の営業手法)により、確度の高い営業を実現しています。

顧客のニーズに基づいた営業プロセスを実行することで、成約に繋がらない商談に工数を取られてしまうことが避けられ、受注率の高い営業プロセスの必勝パターンを実践できるようになります。。

また、500万件を超える企業データベースと部署・人物情報ををかけあわせることで的確なターゲティングが実現し、キーパーソンにマルチチャネルアプローチを行うことで、効果的なアプローチにつながります。

Magic Moment Playbook

引用:Magic Moment Playbook

多種多様な業界の営業活動を支援してきた「Magic Moment」は業界知見と営業フレームワークを融合し、そこから得られる効果的な営業プロセスを組織に即実装できます。

1顧客に対して「いつ」「何をしたら」成果が最大化するのかを自動提案してくれるため、無駄な営業プロセスを削減・改善ができます。

Sales Doc

引用:Sales Doc

顧客に送った資料や動画の閲覧状況が分析できるため、ユーザーの行動を予測し、顧客のニーズやタイミングにあわせた最適なアプローチが可能になるツールです。

資料が閲覧されたタイミングで即座に通知が届くため、無駄な架電や商談の無駄な説明の簡略化など営業プロセスの改善・最適化が実現できます。

プログラム作成に強いセールスイネーブルメントツール

プログラム作成に強いおすすめのセールスイネーブルメントツールは下記2つです。

  • Enablement App
  • Sales Square(セルスク)

Enablement App

引用:Enablement App

成果創出に必要な行動・スキル・知識を体系的に整理し、育成起点でなく成果起点の育成プログラムを提供するツールです。

成果創出に必要な営業の型をプログラムで学習でき、営業の育成課題を解決するトレーニングやEnablement Appオリジナルの現場向けにカスタマイズしたプログラムも提供しています。

Sales Square(セルスク)

引用:Sales Square

営業データと人材データを掛け合わせ、営業メンバーのスキルや得意・不得意分野を把握できます。営業活動を見える化することで1人1人に適切な育成プランを提案・実施します。

また、日報の分析・顧客・案件管理などのあらゆる営業情報をデータベース化し、担当者の育成をすると同時に組織全体のパフォーマンスを向上できます。

データ分析に強いセールスイネーブルメントツール

データ分析に強いおすすめのセールスイネーブルメントツールは下記2つです。

  • Mazrica Sales
  • Salesforce

Mazrica Sales

引用:Mazrica Sales

「Mazrica Sales」はAIによる営業アドバイス機能を搭載しており、各案件の受注確度、契約予定日、契約金額などをAIが過去案件のあらゆる情報から機械学習により高度な分析支援を実現します。

また、営業活動におけるリスク分析や類似案件を直接アドバイスしてくれるため、受注率アップに貢献します。

Salesforce

引用:Salesforce

営業支援世界No.1シェアの「Salesforce」は営業データを分析する「セールス向けアナリティクス」という機能が搭載されており、多角的に管理・分析ができます。

SFA/MA/CRMなどあらゆる営業支援ツールが搭載されており、営業活動における市場の「動向分析」、行動結果の「要因分析」、仮説実証を行う「検証分析」、AIを用いた「予測分析」を用いて、営業活動の標準化・最適化が実現できます。

まとめ

本記事では、セールスイネーブルメントツールの概要・選び方・ツール10選の比較を紹介しました。

セールスイネーブルメントツールを導入することで、これまでの営業活動をより効率化し、担当者全員のスキルアップや標準化を実現します。

ただし、ツールの導入を検討している際には各製品の特徴や機能を比較して慎重に選びましょう。

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