2024.09.04
SFAの費用相場。主なSFAの料金比較表とコストシミュレーションまで
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営業活動の効率化を図りつつ高い成果を上げるためにSFAを導入したいものの、どれくらいの費用がかかるか分からないと感じている人もいるでしょう。SFAは、短期的ではなく長く使い続けることで成果を発揮する特性があるため、しっかりとコストシミュレーションをしたうえで無理のない価格帯のものを選ぶ必要があります。
本記事では、SFAの料金体系や相場を説明したうえで、主要な5つのSFAの費用について詳しく解説します。導入後のコストシミュレーションも言及しているため、ぜひ参考にしてください。
SFAとは
SFA(営業支援システム)とは、営業活動にまつわるさまざまな情報を一元管理し、可視化することで効率的に情報共有を行うためのツールです。SFAを活用することで、営業担当者にとってはモチベーションを維持しやすくなり、マネジメント職の従業員にとっては的確な指導がしやすくなります。
また、成果を出している担当者のノウハウを共有することで標準化を図れ、営業スキルの底上げが期待できます。結果として、営業部全体の売上アップや受注数アップにつながるのです。
SFAにできること・機能
SFAにできることや機能として、以下が挙げられます。
- 顧客・案件・取引情報の管理
- 営業担当者の行動履歴の管理
- 案件ごとや全体のスケジュール管理
- 売上の予測
- 目標売上に対する達成度合いの可視化
このように、単に営業に関する情報を管理できるだけでなく、売上を自動で予測してくれる機能や目標達成度をリアルタイムで確認できる機能などが搭載されているものも多く存在します。
上記はあくまでも一例であり、SFAによって独自の機能が備わっているものもあるため、公式サイトをチェックしたり資料を取り寄せたりして確認すると良いでしょう。
SFAの料金体系・費用相場
SFAの料金体系は、以下の3つに分けられます。
- 初期費用
- 月額費用
- カスタマイズ費用
ここでは、それぞれの概要を説明したうえで、費用相場についても解説します。
初期費用
初期費用は、名前のとおりSFAを導入する際にかかる費用です。設定サポートや導入支援の料金が含まれているケースもあります。
無料~数万円が相場とされていますが、丁寧なサポート体制がある場合などは数十万円かかる場合もあります。一度きりの支払いではありますが、高額になるケースもあるため事前に確認しておきましょう。
月額費用
SFAの導入後、毎月支払う必要のある費用です。複数のプランが用意されているSFAが大半であり、ストレージ容量や使える機能の充実度合いによって料金が異なります。
相場としては、オーソドックスな機能のみ使用する場合は1名あたり数千円程度であることが多いですが、機能が増えるほど高額となります。SFAを使い続ける限り必ず支払うことになる費用であるため、費用対効果の優れたものを選びましょう。
カスタマイズ費用
導入時の設定から、自社用にSFAの機能をカスタマイズする際に発生する費用です。多くの場合、初期設定からカスタマイズを行う場合には、別途費用が発生します。カスタマイズ内容によって費用は異なりますが、複雑な変更であればあるほど高額となる傾向にあります。
高い費用がかかるとしても、業務効率を大幅に改善できたり、売上アップにつながったりするのであれば、支払う価値があると言えるでしょう。
主要SFAの料金比較表
ここでは、数あるSFAのなかでも特に利用者の多い5つのSFAの料金について紹介します。具体的には、以下の表のとおりです。
ここからは、それぞれの特徴や細かい料金プランについて紹介します。
Zoho CRM
引用:Zoho CRM
25年以上にわたり、さまざまな業界・業種・規模感の企業に利用されているSFAです。初期費用・開発コスト・オプション費用が0円で、月額費用のみのシンプルな料金体系となっています。また、全プランに無料トライアルが用意されているのも嬉しいポイントです。
Salesforce
引用:Salesforce
SFAだけでなく、CRM(顧客関係管理)も搭載されているツールです。最低限の機能のみが搭載されたシンプルなプランから、高性能な生成AIが組み込まれたプランまで用意されているので、自社に合うものを選べるのが魅力です。
Mazrica Sales
引用:Mazrica Sales
営業現場での使いやすさにこだわって開発されたSFAです。AIによるリスク分析機能や類似案件機能が備わっているのも特徴のひとつです。
3つのプランが用意されており、最低でも5名以上のユーザーが利用することを前提として作られています。月額5,500円からユーザーを追加できるため、規模の大きい企業にとっても使いやすいでしょう。
eセールスマネージャー
引用:eセールスマネージャー
導入から運用まで手厚いサポート体制を整えており、継続率95%を誇るSFAです。グループウェアのみや閲覧のみと機能が制限されているものの、格安の料金プランを選べるのもメリットだと言えるでしょう。
GENIEE
引用:GENIEE
誰でも簡単に操作できる画面設計にこだわっているSFAです。パソコン操作に不慣れな従業員でも扱いやすいため、定着を促しやすいでしょう。
料金面では、メール配信機能・AIアシスタント機能を有料で追加できるため、自社用にカスタマイズすることも可能です。
SFA導入シミュレーション
SFAを導入する前に、コストシミュレーションをしておくことで予算の見通しを立てやすくなります。ここでは、以下の2つの項目について詳しく解説します。
- チーム人数別費用例
- 費用対効果の考え方
SFAの導入後、成果が出る前に解約する事態を回避するためにも、コストシミュレーション方法についての理解を深めましょう。
チーム人数別費用例
SFAを利用するチーム人数によって、かかる費用は大きく変わります。例えば、1ユーザー3,000円のSFAを導入する場合、以下のコストシミュレーションができます。
- 事業部10名程度→ 30,000円 / 月
- 事業部50名程度 → 150,000円 / 月
- 事業部100名程度 → 300,000円 / 月
自社で導入する際のチーム人数を明確にしたうえでコストを算出し、費用を回収できるだけの成果が見込めるか検討しましょう。
なお、人数が増えれば増えるほど、「導入・定着までのコスト」が大きくなります。具体的には、使用方法を教育するのにかかる人件費や時間が発生するため、月額費用とは別で想定しておく必要があります。また、人数が多いほど定着させる際の難易度も高くなることを理解しておきましょう。
費用対効果の考え方
SFAに限らず、ツールを導入する際には費用対効果を意識することが大切です。具体的には、以下のようなシミュレーションをすることで費用対効果を想定しやすくなります。
【50名のチームでSFAに合計15万円をかけた場合】
①顧客分析にかかる時間を1週間あたり1時間削減できると想定
②週50時間・月200時間を削減できる
③1人あたりの時給換算2,500円×200時間=50万円の削減につながる
先述したとおり、利用者が多ければ多いほど導入や定着の難易度が上がるため、慎重にシミュレーションを重ねる必要があります。
なお、費用対効果という点においては、弊社が提供しているBtoBセールスインテリジェン『SalesMarker』の導入もおすすめです。
顧客の興味関心度合いを分析してターゲット選定とリスト作成を行う機能や、AIによる自動営業機能が搭載されており、営業担当者の負担を減らしつつ高い成果を上げられるとご好評いただいています。営業活動の業務効率化を図りたいと考えている人は、ぜひ導入を検討してみてください。
まとめ
SFAの料金体系は、初期費用・月額費用・カスタマイズ費用の3つに分かれており、製品によって費用はさまざまです。SFAの導入前には、チーム人数や費用対効果を加味したコストシミュレーションを入念に行うことで、後悔を未然に防げるでしょう。
ぜひ、本記事の内容を参考にして、SFAの費用に関する理解を深めてください。