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- マーケティングツールの種類一覧
- アクセス解析ツール
- 1.Google アナリティクス(GA4)
- 2.Microsoft Clarity
- 3.Ptengine
- SEO対策ツール
- 4.Google Search Console
- 5.Ahrefs
- 6.Ubersuggest
- 7.Moz Pro
- 8.GRC
- MAツール(マーケティングオートメーションツール)
- 9.SATORI
- 10.HubSpot
- 11.BowNow
- SFAツール(営業支援ツール)
- 12.Sales Marker
- 13.Salesforce Sales Cloud
- 14.Mazrica Sales(旧Senses)
- CRMツール(顧客管理ツール)
- 15.Salesforce CRM
- 16.Microsoft Dynamics 365
- SNS運用・分析ツール
- 17.SocialDog
- 18.Tofu Analytics
- 広告運用管理ツール
- 19.AD EBiS
- データ連携・ダッシュボードツール
- 20.Google Looker Studio
- 21.Tableau
- マーケティングツールの選び方
- ツール導入の目的を明確にする
- 自社の体制・スキルに合ったツールかを見極める
- 既存ツールとの連携や拡張性も確認する
- 本記事のまとめ
マーケティングツールには、目的に応じてさまざまな種類があります。そのため、何を選ぶべきなのか悩んでしまう方は多いかもしれません。
そこで、本記事ではマーケティングツールの種類やそれぞれの特徴、自社に合ったツールの選び方などを解説します。
マーケティングツールの種類一覧
マーケティング活動を効率的かつ効果的に進めるうえで、目的に合ったツールを活用することは非常に重要です。しかし、マーケティングツールにはさまざまな種類があり、それぞれの役割や機能も異なります。
そこでここでは、代表的なマーケティングツールをカテゴリ別に整理しました。導入検討の際の比較・選定に、ぜひご活用ください。
アクセス解析ツール
アクセス解析ツールでは、Webサイト訪問者の行動を可視化し、サイト改善やマーケティング施策の検証に活用できます。主に以下のような項目が確認可能です。
- 訪問者数(セッション・ユーザー数)
- 流入経路(チャネル分析)
- ページビュー(PV)と滞在時間
- 直帰率・離脱率
- コンバージョン(CV)率
- デバイス・OS・ブラウザの種類
- 地域・言語別アクセス状況
- サイト内の回遊経路(行動フロー)
- イベントトラッキング(クリック・スクロールなど)
このようなデータをもとに、Webサイトの課題発見から改善施策までを戦略的に進めることが可能です。以下では、代表的なアクセス解析ツールを3つ紹介します。
1.Google アナリティクス(GA4)
GA4は、Googleが提供する定番のアクセス解析ツールです。ユーザーが「どこから訪れ」「どのページを閲覧し」「どんな行動をとったか」といった一連の流れを把握するのに適しており、マーケティング施策の効果測定やコンバージョンのボトルネック分析に欠かせません。
初めてWebマーケティングを体系的に分析したい企業や、複数チャネルの効果を比較したい担当者に向いています。特徴としては次の通りです。
- 無料でありながら、アクセス・流入経路・CVデータまで網羅
- イベントベースでページ遷移や操作を柔軟にトラッキング
- 広告やSNS流入のパフォーマンス分析にも活用可能
- BigQueryとの連携により高度な分析も可能
2.Microsoft Clarity
Microsoft Clarityは、ユーザーのWebサイト上での行動そのものを視覚的に分析できる無料ツールです。マウスの動きやクリック位置、スクロール量、ページ離脱のタイミングまで再現性高く把握できます。
ページは読まれているのにCVが少ないなど、ユーザー体験に課題を感じている企業におすすめです。Googleアナリティクスと併用することで、定量・定性の両側面から改善ポイントを洗い出せます。特徴としては次の通りです。
- ヒートマップでクリック・スクロールの状況を可視化
- セッション録画でユーザーの一連の操作を再現可能
- 離脱や誤クリックなどUI/UX改善に最適
3.Ptengine
Ptengineは、ヒートマップ+アクセス解析+ポップアップ配信+ABテストが一体化した多機能ツールです。
「コンバージョン率が伸び悩んでいる」「ランディングページを改善したい」という課題を持つ企業にとって、Ptengineは効果的なツールの選択肢とも言えるでしょう。
特にLPやキャンペーンページの改善を日常的に行いたいマーケティング担当者に最適です。特徴としては次の通りです。
- CTAやファーストビューの改善に役立つヒートマップ機能
- ABテスト機能付きで訴求軸の検証も可能
- 行動履歴をもとにしたターゲティングポップアップ配信が可能
- 操作画面が直感的で、非エンジニアでも使いやすい設計
SEO対策ツール
SEO対策ツールとは、検索エンジンでの上位表示を狙うために必要な分析・改善をサポートするツールです。
検索キーワードの調査や競合分析、検索順位のモニタリング、被リンクの評価など、SEOにおける課題を可視化し、戦略的な改善を図るうえで欠かせない存在です。
SEOは中長期的な成果を見込んだ施策であり、正確なデータに基づいた運用が重要です。以下では、初心者から上級者まで活用できる代表的なSEO対策ツールを5つ紹介します。
4.Google Search Console
Google Search Consoleは、Googleが提供する無料の公式ツールで、SEOの基盤を支える存在です。サイトのインデックス状況、検索クエリごとの表示回数・クリック率、モバイル対応、ページエクスペリエンス、構造化データのエラーなどを一元管理できます。
特に、検索パフォーマンスレポートでは、流入ワードやCTR、順位推移などを細かく確認できるため、SEO改善の方向性を定める際に有効です。
また、インデックス登録リクエストやURL検査機能により、コンテンツ更新時のクローリング促進にも役立ちます。
5.Ahrefs
Ahrefsは、バックリンク分析と競合調査に強みを持つグローバルなSEO分析ツールです。高精度なクローラーによって取得される被リンクデータは業界トップクラスで、ドメイン全体の被リンク状況、アンカーテキスト、リンク元の評価などを詳細に把握できます。
競合サイトのSEO戦略を分析し、自社との差分から改善の方向性を導くのに適しています。
また、キーワード調査機能も便利で、検索ボリュームや難易度、CTR予測なども可視化可能で、海外マーケット向けのSEO施策にも有効的と言えるでしょう。
6.Ubersuggest
Ubersuggestは、個人〜中小企業にも利用しやすい価格帯のオールインワンSEOツールです。Neil Patel氏によって開発され、日本語対応済みです。
検索ボリューム・SEO難易度・クリック単価(CPC)など、キーワードごとの基本情報を取得できるほか、競合サイトの推定トラフィックやコンテンツの人気度(SNSシェア数など)も可視化できます。
料金プランは月額制・買い切り制どちらもあり、SEO初心者の導入にもおすすめです。
7.Moz Pro
Moz Proは、アメリカ発の総合SEOプラットフォームで、「ドメインオーソリティ(DA)」の指標で知られています。
サイト全体のSEOパフォーマンスを継続的にモニタリングできるキャンペーン管理、競合との比較や被リンクの獲得元の分析、順位トラッキングなどに対応しています。
キーワードエクスプローラー機能は、検索ニーズの抽出から検索意図の把握まで直感的に行える点で支持されていますが、日本語には非対応な点に注意しましょう。
8.GRC
GRCは、検索順位チェックに特化した日本発のツールです。自社サイトのキーワード順位を毎日自動で追跡でき、グラフでの推移可視化や競合との比較も容易です。
競合サイトとの順位比較や、Google・Yahoo!・Bingそれぞれの検索順位の変化を可視化できる点も大きな特徴です。
プランは用途や規模に応じて細かく分かれており、最小構成の「ベーシック」は月額495円(年払いなら4,950円)から利用可能です。「スタンダード」ではURL最大50件、検索語5,000語まで管理でき、料金は月額990円、年額9,900円です。
「エキスパート」以上になると、検索語数や追跡URL数もさらに増加し、大規模運用にも耐えうる設計になっています。
MAツール(マーケティングオートメーションツール)
MAツール(マーケティングオートメーションツール)は、見込み顧客(リード)を獲得・育成し、営業との連携を通じて商談・受注へとつなげる一連のマーケティング活動を自動化・効率化するためのツールです。
企業のマーケティングプロセスを体系的に可視化し、スピードと精度の高い施策実行を支援します。人的リソースが限られる企業や、複数のチャネルを使って情報発信を行っている企業にとっては、業務の負荷軽減と成果最大化の両面で便利なツールとなります。
MAツールで確認できる主な項目としては以下が挙げられます。
- リード情報の蓄積とスコアリング
- ページ閲覧やフォーム入力などの行動履歴トラッキング
- LPやフォームの作成・最適化
- リードのステータス管理と営業連携
- コンバージョンまでの経路分析
- キャンペーンごとの効果測定
- CRMやSFAとのデータ連携
このような機能を活用することで、マーケティングと営業が連携し、より高精度なターゲティングと成果の可視化が実現可能になります。
9.SATORI
SATORIは、日本のBtoB企業に特化したMAツールで、特に匿名のWebサイト訪問者にもポップアップ表示やフォーム誘導ができる点が大きな特長です。
リード獲得からナーチャリング、営業部門への連携まで一貫した機能が揃っており、非営業人員でも使いやすいインターフェースが支持されています。
また、運用サポートやコンサルティング体制が充実しており、初めてMAツールを導入する企業にも安心です。月額費用は14.8万円〜ですが、営業リソースが限られている中堅・中小企業や、自社メディアからの集客に力を入れている企業にはおすすめです。
10.HubSpot
HubSpotは、マーケティング、セールス、カスタマーサポートの各機能が統合されたオールインワン型のMAツールです。
無料プランから始められるため、スモールスタートが可能でありながら、必要に応じて有料プランへ柔軟に拡張できます。
メール配信、ランディングページ作成、ワークフロー設計などの基本機能に加え、HubSpot CRMとの連携で営業との連動もスムーズです。
社内でマーケティング〜営業〜サポートまでの情報を一気通貫で管理したい企業や、複数部門で連携した体制構築を進めている企業に向いていると言えるでしょう。
11.BowNow
BowNow(バウナウ)は、クラウドサーカス株式会社が提供する国産のマーケティングオートメーション(MA)ツールです。
特徴は、難しい設定なしで誰でも使えるという操作性の高さと、無料プランから始められる手軽さです。MAツールを初めて導入する中小企業や、スモールスタートを検討している企業にとって、有力な選択肢となります。
BowNowでは、Webサイトの訪問履歴やフォーム入力といったユーザーの行動を自動で蓄積し、見込み顧客の育成・スコアリング・自動アプローチといった機能を使って、営業部門とのスムーズな連携を実現します。
導入費用はフリープランなら完全無料で、名刺データの登録・メール配信・リード管理といった基本機能が実装されております。
SFAツール(営業支援ツール)
SFA(Sales Force Automation)ツールとは、営業活動をデジタル上で一元管理し、案件の進捗状況や営業担当者の行動、商談の履歴などを記録・分析できるツールです。
属人的になりやすい営業情報をチーム全体で共有することで、組織としての営業力を高め、売上の最大化につなげることができます。
SFAツールで確認できる主な項目としては、以下が挙げられます。
- 商談の進捗状況(ステージ管理)
- 顧客情報の一元管理(会社・担当者・連絡履歴)
- 営業活動ログ(訪問・架電・メールなどの履歴)
- 見積・受注・売上の管理
- 営業目標に対する達成率やパイプライン
- チームや担当者ごとの成果比較
- タスクやアラートの設定と進捗確認
- 営業レポート・ダッシュボード分析
SFAツールは、営業組織が拡大してきた企業や、チームでの営業活動に課題を感じている企業にとって有効と言えるでしょう。
12.Sales Marker
Sales Markerは、見込み顧客の選定からアプローチまでを一気通貫で支援し、従来の「とりあえずアプローチ」から脱却した、効率的な販促活動が可能になります。
- 営業先の選定に時間がかかっている
- 見込み客をもっと戦略的に開拓したい
- デジタル×営業の連携を強化したい
そんな方におすすめです。サービス資料は、下記から無料でダウンロードいただけます。
Sales Marker(セールスマーカー)は、従来のSFA(営業支援ツール)では実現しにくかった「今すぐ客=ニーズが顕在化している企業」を特定できる点が最大の特徴です。
顧客管理や案件進捗の見える化にとどまらず、営業活動のスタート地点そのものを変革するインテントデータ活用型のサービスとして注目されています。
営業現場では、「営業リストが膨大でどこからアプローチすればいいのかわからない」「インサイドセールスを始めたものの成果が伸び悩んでいる」「マーケティング部門との連携が不十分で、ホットリードをうまく活かせない」といった課題が多く見られます。
Sales Markerは、こうした課題に対して、Web上での検索行動や閲覧履歴といったインテントデータを活用し、興味・関心の高い企業をスコアリングして優先順位を可視化します。
これにより、営業担当者は本当に今必要としている相手に効率よくリーチでき、商談化率・受注率の改善につなげることができます。
13.Salesforce Sales Cloud
Sales Cloudは、セールスフォース社が提供するCRM・SFAの統合プラットフォームで、営業プロセスの可視化・効率化を包括的に支援します。
顧客情報や商談の履歴、進捗状況、売上予測などあらゆるデータが一元管理され、営業担当者とマネージャーの両視点で活用可能です。
また、レポート機能ではリアルタイムで営業活動の分析と改善が図れます。中〜大規模企業の営業チームや、複数の部門をまたいだ顧客管理を必要とする組織におすすめです。
14.Mazrica Sales(旧Senses)
Mazrica Sales(旧Senses) は、営業現場の声から生まれた国産のSFA・CRMツールで、これまでに2,800社以上に導入されています。
Excelなどの属人的な営業管理から脱却し、誰でも使いやすいUIと直感的な操作性で、営業活動の見える化から仕組み化を実現します。
また、上場企業のガバナンス要件にも対応した設計となっており、成長フェーズにある企業から中堅・大手企業まで幅広く導入可能です。
案件管理はカンバン方式で可視化され、活動履歴・商談メモ・顧客情報を一元管理。営業の生産性を高めるためのレポート機能やAI予測も充実しています。
CRMツール(顧客管理ツール)
CRM(Customer Relationship Management)ツールは、顧客情報を一元管理し、営業活動やマーケティング、カスタマーサポートとの連携を最適化するためのソリューションです。
顧客との接点を可視化し、関係性を深めることで、LTV(顧客生涯価値)の最大化やリピート獲得にもつながります。
CRMツールでは主に以下のような情報を扱います。
- 顧客の基本属性(企業情報・担当者情報)
- 商談履歴、対応履歴
- メールや電話などのコミュニケーションログ
- 顧客のステージ管理(リード、商談、契約済など)
- カスタマーサポートの対応履歴
- チーム間での顧客情報共有
CRMは、SFA(営業支援ツール)やMA(マーケティングオートメーション)との連携により、営業・マーケ・サポート全体の効率化と一貫したCX(顧客体験)提供の実現も期待できます。
15.Salesforce CRM
Salesforce CRMは、世界中の大手企業に採用されている業界トップクラスのCRMプラットフォームです。
営業活動の可視化や案件管理、AIによる売上予測機能など、データドリブンな営業を可能にする機能が豊富に備わっています。
また、SFAやMAツールとのシームレスな連携、さらには外部サービスとのAPI連携が容易なため、大規模な企業や複雑な業務フローを持つ組織に最適です。
費用は月額3,000円〜とされていますが、導入設計やカスタマイズによっては初期費用も含まれることを注意しましょう。
16.Microsoft Dynamics 365
Microsoft Dynamics 365 は、Microsoftが提供するエンタープライズ向けのCRM・SFA統合プラットフォームで、世界130カ国以上・17,000社超の企業に導入されています。
営業・マーケティング・カスタマーサービス・フィールドサービス・人事・財務など、幅広い業務領域をカバーできるのが最大の特徴です。
CRMツールとしての機能は、顧客との関係管理、案件進捗の追跡、営業パイプラインの可視化、リードスコアリングなどがあり、SFA・MA(マーケティングオートメーション)機能ともシームレスに連携できます。
SNS運用・分析ツール
SNS運用・分析ツールは、InstagramやX(旧Twitter)、TikTok、Facebook、YouTubeなどのソーシャルメディアアカウントの投稿管理や運用効率化、さらに分析によって戦略的なSNSマーケティングを支援するツールです。
SNSは企業のブランディングや採用、商品の認知拡大において非常に重要なチャネルであり、継続的な運用と改善が求められます。
ツールを導入することで、投稿の予約・一括管理、フォロワーの推移分析、エンゲージメント率の測定、競合アカウントの分析などが可能になり、運用にかかる工数削減と成果の最大化が図れます。
17.SocialDog
SocialDogは、X(旧Twitter)やInstagramなど複数のSNSアカウントを一括で管理できる運用支援ツールです。
予約投稿やキーワードモニタリング、フォロワー管理といった基本機能に加えて、アナリティクス機能も充実しており、SNSマーケティング初心者から運用に慣れた担当者まで幅広く活用されています。
日々の投稿作業を効率化したい企業や、投稿の成果を可視化して改善に活かしたい企業におすすめです。料金は月額1,480円からと導入のハードルも低く、最小限のコストでSNS運用のPDCAを回せるのが大きなメリットです。
18.Tofu Analytics
Tofu Analyticsは、SNS上のインフルエンサー分析や投稿の影響力測定に特化した、AI搭載型の分析ツールです。
ハッシュタグや言及内容から、自社に最適なインフルエンサーを自動でリストアップし、PR施策の効果を高める戦略設計が可能です。
また、フォロワー属性や投稿のエンゲージメントを視覚的に分析できるため、ブランディングや認知施策に力を入れたい企業に最適と言えるでしょう。料金は月額10,000円〜で、初期費用も不要なため、スモールスタートにも対応できます。SNSを活用した広報や販促を強化したい企業におすすめのツールです。
広告運用管理ツール
広告運用管理ツールは、Web広告(Google広告・Yahoo広告・SNS広告など)の出稿・管理・分析を一元化し、広告パフォーマンスの最大化を支援するツールです。
複数の広告チャネルを運用している企業や、広告費対効果(ROAS)を正確に把握したいマーケティング担当者にとって、効率的な運用とデータ活用を実現するための必須ツールとなります。
ツールによっては、AIによる自動最適化機能やダッシュボードのカスタマイズ、さらにSNSやリスティング広告など媒体を横断した分析・レポート出力機能を備えているものもあり、社内での報告や改善提案にも役立ちます。
19.AD EBiS
AD EBiS(アドエビス)は、株式会社イルグルムが提供する広告効果測定ツールで、「集客施策がどれだけ売上に貢献したか」を明確に可視化できる点が大きな強みです。
クリックや流入数にとどまらず、「誰が」「どの広告に反応し」「どのようなプロセスで購買や問い合わせに至ったのか」といった一連の行動を把握することが可能です。
AD EBiSの優れている点として、広告からWebサイトへの訪問、その後のCV(コンバージョン)、商談・受注といった成果までを紐づけて分析できることが挙げられます。これにより、CV数やCPAだけでなく、受注単価やLTV(顧客生涯価値)に基づく本質的な広告評価が可能になります。
データ連携・ダッシュボードツール
データ連携・ダッシュボードツールとは、複数のデータソースを統合し、視覚的にわかりやすく可視化するツールです。
マーケティング部門では、広告・SNS・アクセス解析・MA・SFAなど、さまざまなデータを扱いますが、それぞれのツールにログインして確認するのは非効率です。
こうした煩雑なデータを一元管理し、「誰でも」「リアルタイムに」「視覚的に」分析できるようにするのがダッシュボードツールの役割です。
20.Google Looker Studio
Google Looker Studio(旧:Google Data Portal)は、Googleが提供する無料のBIツールです。Googleアナリティクス、Google広告、スプレッドシートなどとの連携がスムーズで、複数のマーケティングデータを視覚的に一元管理できます。
直感的な操作でグラフや表を作成でき、リアルタイムなデータ更新にも対応しているため、デジタルマーケティングのPDCAを高速化したい企業に最適です。
複数のチャネルをまたいだ成果の把握や、KPIの共有に強く、社内会議や経営レポートにもそのまま活用可能です。
21.Tableau
Tableau(タブロー)は、エンタープライズ向けの高機能BIツールとして世界的に導入実績があるダッシュボードソリューションです。膨大なデータを高速で処理し、複雑な分析を直感的に実施する点が最大の特徴です。
ドラッグ&ドロップの簡単な操作で、洗練されたダッシュボードが構築可能な一方、SQLやデータモデリングの知識があるとより深い分析も行えます。
本格的なデータ活用や組織全体での意思決定の質を高めたい中堅〜大企業に向いているツールです。価格帯は導入規模によって異なりますが、個人用は月額約15ドル〜、チーム向けには月額70ドル〜程度が目安です。
マーケティングツールの選び方
マーケティングツールは非常に多種多様であり、機能・料金・使いやすさなどもツールによって異なります。
誤った選定をしてしまうと、業務にうまく活用できず、かえって業務負担を増やす要因になることもあります。そこで、導入時には「目的」と「体制」の2点に着目することが重要です。
ツール導入の目的を明確にする
最も基本となるのは、なぜそのツールを導入するのかという目的を明確にすることです。
Webサイトの改善が目的であればアクセス解析ツール、見込み顧客の育成であればMA(マーケティングオートメーション)ツール、営業活動の可視化であればSFAツールといったように、目的によって選ぶべきカテゴリが異なります。
また、「集客」なのか「顧客育成」なのか「受注率の改善」なのかといった、マーケティングファネルのどの段階に課題があるのかを見極めることもポイントです。
課題の明確化ができていないと、最適なツールを選定できず、効果も実感しづらくなってしまいますので注意しましょう。
自社の体制・スキルに合ったツールかを見極める
ツールは導入しただけで成果が出るものではありません。マーケティング部門や営業部門にツール活用のノウハウがない場合、操作が複雑すぎるツールを選んでしまうと、使いこなせずに運用が滞ってしまうケースも多く見られます。
そのため、導入前に「誰が運用を担当するのか」「習得にどれくらい時間がかかるのか」「外部支援の有無」などを確認し、自社の体制やスキルレベルに適したツールかを見極めることが大切です。
初めて導入する場合は、サポートが手厚いベンダーを選ぶこともひとつの判断材料になります。
既存ツールとの連携や拡張性も確認する
マーケティングツールを選ぶ際には、自社で既に導入している業務ツールとの連携性や拡張性を事前に確認しておくことも忘れないようにしましょう。
ツール単体ではなく、業務全体の中でどう機能するかを考えることで、導入後の業務効率やデータ活用の質が大きく変わってきます。
日常的に使用しているSlackやChatworkと連携できるマーケティングツールであれば、リードの動きやコンバージョンの通知をリアルタイムでチームに共有できます。これにより、マーケティングと営業の連携がスムーズになり、タイムリーなアクションにつなげることが可能になります。
また、PowerPointやGoogleスライドと連携できるレポート出力機能があるツールであれば、定期的な社内報告やクライアント向けのプレゼン資料作成が効率化され、工数を大きく削減できます。
さらに、BIツール(Google Looker StudioやTableauなど)と連携すれば、他部門とのデータ統合もスムーズに進むことが期待できます。
本記事のまとめ
マーケティング活動の高度化・効率化が求められる今、ツールの活用はもはやあると便利な存在ではなく、戦略に欠かせないインフラとなっています。
本記事では、アクセス解析・SEO・SNS運用・MA・CRM・SFAなど、多岐にわたるマーケティングツールを21種、目的別にご紹介しました。
ツールは種類が豊富で、どれも一見便利そうに見えるものばかりですが、選定において重要なのは「自社の課題にフィットするか」「本当に使いこなせるか」の視点であることを忘れないようにしましょう。
まずは自社の体制や課題を整理し、目的に沿ったタイプのツールから導入の検討を進めてみましょう。