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「営業リソースが足りず代行会社に依頼したいけれど、選び方のポイントがわからない」
「営業代行を活用するメリット・デメリットを比べたうえで検討したい」
企業の営業担当者の方のなかには、上記のような悩みをお持ちの方もいるのではないでしょうか。
本記事では「営業代行会社おすすめ10選」と「選び方・比較の3つのポイント」を中心に解説します。自社に適した代行会社選びに役立つため、営業活動に課題を感じている方はぜひお読みください。
営業代行とは?
営業代行とは、企業に代わって営業活動を行うサービスのことです。
「テレアポ代行」や「フォーム営業代行」といった部分的な営業活動を代行するサービスから「インサイドセールス」や「フィールドセールス」といった一連のプロセスをまるごと代行するサービスもあります。そのため営業組織の課題・ニーズに応じて、最適なサービスを選ぶことが可能です。
営業代行を活用するメリット
営業代行を活用するメリットは次の2つです。
- 営業活動の拡大
- 人件費の変動化
営業活動の拡大
営業代行を利用すると「営業組織の立ち上げ」から「営業活動の開始」までスピード感をもって対応してもらえます。そのため効果的な営業活動が実現しやすく、成果につながりやすいです。
自社で人材を採用する場合「教育にかかる時間」や「教育スキームを構築する時間」が必要です。営業パーソンの教育係をすると、その分営業活動に割ける時間が少なくなるため、新入社員が戦力になるまでは組織全体の成果も上がりにくくなる可能性があります。
一方、営業代行会社には即戦力の営業パーソンが在籍しているため「プロセスの分解」から「営業アプローチ」まで素早く対応します。そのため自社で人材を採用して教育するよりも、早い段階で営業活動が拡大できるのがメリットです。
人件費の変動化
自社で人材を採用した場合「月々の給料」をはじめとした人件費が発生します。加えて「労務の手続きが必要」「解雇できない」といった面もあり、成果にかかわらずコストがかかり続けます。
一方、営業代行は業務委託契約のため「思うような成果が上がらない」「相性が合わない」といった場合は、解約することも可能です。
人件費が変動化できるため、経営・部署のコストとしても把握しやすく「アプローチを多くかけたい時期は利用する」「自社だけで対応できる時期は利用しない」といった活用方法もあります。
営業代行を活用するデメリット
営業代行を活用するデメリットは次の2つです。
- 営業活動のブラックボックス化
- 営業代行会社への依存
営業活動のブラックボックス化
営業代行を利用すると、依頼している部分の営業活動がブラックボックス化し「日々の活動内容」や「営業プロセス」が不透明になる可能性があります。
全ての営業活動を自社で行う場合「営業活動で非効率な部分」や「営業に不向きなメンバー」などが把握できます。必要に応じて社内で調整でき、改善につなげることが可能です。
一方営業代行を利用した場合、依頼している範囲の営業活動は把握しづらいです。たとえば「インサイドセールス」を依頼したとするとその範囲は全て代行会社が担うため、社内で改善につなげることは難しいでしょう。
依頼した範囲の状況把握にリソースを割く必要が出てきた場合、余計なコストが発生する恐れがあります。そのため、営業代行会社と「定例会の実施」や「営業レポートの提出」などを事前に取り決め、全てを任せきりにしない環境を整えましょう。
営業代行会社への依存
営業代行は素早く営業成果が上がるものの、依存してしまうと「営業の内製化が進まない」「代行会社の利用が見直せない」といったリスクがあります。
そのため、支援を受けている間に、どのように「営業相手を選んでいるか」「アプローチしているか」「受注につなげているか」といった共有を受けて自社にノウハウを蓄積し、将来的に自走できる状態を目指しましょう。
営業代行会社の料金体系・費用相場
営業代行会社の料金体系は「固定報酬型」と「成果報酬型」に分けられます。それぞれの特徴と併せて、想定しておくべき予算感を解説します。
固定報酬型
固定報酬型は、月々一定の金額を代行会社に支払う料金体系です。契約件数や売上によって費用が変動しないため、予算・支出が管理しやすいというメリットがあります。
また「活動の成果・課題の報告」や「固定のプロジェクトマネージャーの配置」といったPDCAを回す体制を整えているサービスがあるのも、固定報酬型の特徴です。
一方、成果が出なくても費用が発生が発生します。そのため、利用時には「適切な費用対効果があるか」を見直しながら利用しましょう。
成果報酬型
成果報酬型は「受注」や「顧客獲得」といった成果が発生した場合に支払う料金体系です。成果が上がらない限り費用はかからないため、余計な費用がかからない点がメリットです。
一方固定報酬と比べると、高めの金額が設定されているケースが多いです。大きな成果が得られると想定される場合は、予算オーバーになる可能性がある点に注意しましょう。
想定しておく予算感
固定報酬型の場合、営業1名につき50万円程度を想定しておきましょう。成果報酬型の場合は、商材によって金額に差があるものの、成果1件あたり1万5,000円程度が目安です。
営業のプロを1名採用するイメージのため、一定の成果を求めるには上記の金額を目安にして、予算を確保しておきましょう。
営業代行会社の選び方・比較のポイント
営業代行会社を選ぶ際は、次の3点を意識して選びましょう。
- 営業プロセス改善の支援
- CRM / SFAとの連携
- 新規・既存の対応範囲
営業プロセス改善の支援
代行会社のなかには「営業活動のアウトソース」だけでなく、コンサルティング的な側面として利用できる会社もあります。
「アプローチだけ実施してほしい」といったケースでは適していませんが、自社において「営業活動が非効率になっている」といった課題がある場合は「営業活動の効率化」から「営業代行」まで同時に行っている代行会社を選びましょう。
CRM / SFAとの連携
自社で使用しているCRM / SFAを活用し、営業活動を展開してくれるかどうかも重要です。
自社が使用していたCRM / SFAを活用してくれる代行会社であれば、顧客データなどから「商材」や「ターゲットへのアプローチ方法」などを理解したうえで営業活動が展開できるため、成果が上がりやすくなります。
さらに自社の営業フローに支障をきたさず、営業活動が外注できます。そのため、自社が利用しているCRM / SFAを活用してくれる代行会社を選びましょう。
新規・既存の対応範囲
代行会社のなかには「新規顧客の開拓」だけでなく、リードの購買意欲を醸成する「既存顧客の育成」まで実施してくれる企業もあります。
そのため「失注顧客」や「休眠顧客」などの掘り起こしまで依頼したい場合は、代行会社のアプローチの対応範囲に「既存顧客の育成が含まれているかどうか」までチェックしましょう。
おすすめの営業代行会社10社比較
ここからは、おすすめの営業代行会社を10社ご紹介します。
セレブリックス
引用:セレブリックス
セレブリックスは、25年分のデータから成功率の高い営業手法でクライアントを支援します。営業戦略の設計からリード獲得・受注まで、一連の流れをサポートします。
引用:セレブリックス
「インバウンド対応支援」や「インサイドセールス支援」「営業プロセストータル支援」などのサービスがあるため、ニーズに応じて最適な支援が受けられます。
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得・既存顧客の育成
プロセルトラクション
引用:株式会社プロセルトラクション
プロセルトラクションはBtoBの新規事業に特化しており、立ち上げからスケールまで最適な支援を行います。
引用:株式会社プロセルトラクション
営業代行では「リードジェネレーション」から「拡販・リファラル」まで対応しており、BtoBビジネスのプロフェッショナル人材が支援します。
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得・既存顧客の育成
セールスロボティクス
引用:SALES ROBOTICS株式会社
セールスロボティクスは、1000社以上のクライアントを支援したインサイドセールスのプロフェッショナルです。
引用:SALES ROBOTICS株式会社
「事業戦略」や「組織体制」に適した業務プロセスを構築したうえで、実行・改善までの全工程を支援します。
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得・既存顧客の育成
インプレックスアンドカンパニー
引用:インプレックス アンド カンパニー株式会社
インプレックスアンドカンパニーは業務代行だけにとどまらず、事業成長に伴走するパートナーとして支援する代行会社です。「フィールドセールス」「インサイドセールス」「カスタマーサクセス」の支援メニューを用意しており、戦略立案からトレーニングまでをコンサルタントが担った組織で支援します。
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得・既存顧客の育成
Grand Central
引用:株式会社Grand Central|セールスデベロップメント
Grand Centralは、ハイエンドの営業リソースを提供している代行会社です。創業以来300社以上の支援実績のある営業のプロフェッショナルが「超伴走型」で利益最大化に向けて支援します。
引用:株式会社Grand Central|セールスデベロップメント
戦略立案からカスタマーサクセスまで、一気通貫での支援が可能です。SFAや営業組織の構築にも対応しており、営業支援に留まらないソリューションを提供しています。
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得・既存顧客の育成
DORIRU
引用:DORIRU株式会社
DORIRUは、プッシュ型のインサイドセールス支援を行っている代行会社です。企業規模別の顧客獲得に特化しており、有形・無形商材問わずさまざまなプロジェクトを担当してきたディレクターが「顧客獲得戦略の立案」から「実働に必要なリスト抽出」までサポートします
引用:DORIRU株式会社
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得
BALES
引用:BALES
BALESは、SaaS企業のおすすめしたいインサイドセールスNo.1に選ばれている代行会社です。SMBからエンタープライズまで、インサイドセールスのアプローチ戦略を柔軟に支援します。
引用:BALES
活動設計から契約後フォローまで幅広く支援しており、インサイドセールスの体制構築もサポートしています。導入社数は200社以上であり、350以上のプロジェクトを支援した実績があります。
- 料金:要問合せ
- 対応:新規顧客の獲得・既存顧客の育成
KAITAKU
引用:KAITAKU
KAITAKUは、BtoB企業向けのフォーム営業に特化している代行サービスです。「アプローチするターゲット層」や「訴求メッセージ」などはカスタマーサクセスと相談しながら組み立てます。またセールスレターの制作実績のあるライターが文面を作成し、ABテストを繰り返してアポイント獲得率を向上させます。
引用:KAITAKU
3種類のプランか用意されており、毎月自由に変更できます。月1回の定例会を実施しており、アポイント獲得案の提案が受けられます。
- 料金:1万円~24万円(税別) / 月
- 対応:新規顧客の獲得
セールスリクエスト
引用:株式会社セールスリクエスト
セールスリクエストは「定量データの可視化」や「インサイドセールス代行による人材補填」を通じて、適切に商品を訴求する仕組みを整える代行会社です。
引用:株式会社セールスリクエスト
「ナーチャリング顧客への架電」をはじめとした既存顧客の育成を支援し、事業成長を加速させます。自由度が高いSFA / CRNである「Salesforce」の項目策定~ダッシュボード設計まで行い、ビジネスに最適化された運用を実現します。
- 料金:月額60万円~
- 対応:既存顧客の育成
Sales Marker
引用:Sales Marker
Sales Markerは、BtoBセールスインテリジェンスツールを提供する企業です。ツールだけでなく営業代行プランも提供しており、営業・マーケティング体制や戦略に応じて利用できます。
ツールでは「インテントデータ」を活用し、自社商材に興味がある企業が自動で選定できます。そのホットなリストをもとに、AIが最適なアプローチ方法を選んで自動営業します。
引用:Sales Marker
自社商品・サービスを「今欲しい顧客」がわかるツールを活用しながら、営業代行も利用できるため「ツールも活用しながら営業を内製化したい」「自社の営業チームと営業代行を組み合わせてアプローチしたい」などの幅広いニーズに応えることが可能です。
また専任の「インテントセールスコンサルタント」がツールの導入から定着までサポートします。「営業戦略・戦術の立案」から「営業プロセスの整備」まで対応するため「ツールを最大限活用しながら成果が上げられる営業組織」の構築が実現できます。
引用:Sales Marker
- 料金:月額40万円前後~
- 対応:新規顧客の獲得
まとめ
営業代行会社には営業スキルの高い人材が在籍しているため、依頼すれば「教育にかかる時間」などをかけずに、営業活動の成果向上が期待できます。
ただし、代行会社によって「営業プロセス改善支援の有無」や「CRM / SFAとの連携可否」「新規・既存の対応範囲」が異なるため、自社が求める内容を明確にしたうえでアウトソーシング先を選ぶ必要があります。
本記事で紹介したおすすめの営業代行会社10社を参考に、自社の営業課題が解決できる依頼先を選びましょう。