
- インバウンドマーケティングとは?
- 1.インバウンドマーケティングの概要
- 2.インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違い
- 3.インバウンドマーケティングとインバウンドの違い
- 4.インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い
- インバウンドマーケティングが必要不可欠な理由
- インバウンドマーケティングを利用するメリット
- 1.顧客からの良いイメージを持たれることが多い
- 2.費用対効果が高い
- 3.マーケティングのデータを分析しやすい
- 4.自社コンテンツが資産になる
- インバウンドマーケティングを利用するときの注意点
- 1.KPIとKGIを明確にする
- 2.ペルソナを明確にする
- 3.PDCAを回す
- まとめ
インバウンドマーケティングについてこのようなお悩みはありませんか?
「そもそもインバウンドマーケティングとは?」
「インバウンドマーケティングの重要性とは?」
「インバウンドマーケティングのメリット・注意点とは?」
現代のマーケティングで重要視されているインバウンドマーケティングですが、2000年代以降から徐々に注目を集めてきたマーケティング手法であることから、まだまだ効果的にインバウンドマーケティングをできていないという企業も多いです。
しかし、どのような施策を行えばインバウンドマーケティングを効果的にできるのかが分からないという方も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではインバウンドマーケティングについて概要や需要性、メリット・注意点について解説していきます。
インバウンドマーケティングとは?
ここでは、インバウンドマーケティングを理解するために必要となる、概要やそのほかのマーケティング用語との違いについて解説していきます。
1.インバウンドマーケティングの概要
インバウンドマーケティングとは、SNSやブログ、HP、検索エンジンなどのメディアで情報を発信して自社商品・サービスに興味を持ってくれる見込み顧客を開拓し、最終的に自社商品・サービスを購入してもらうマーケティング手法です。
新規顧客を開拓する営業手法はさまざまですが、インバウンドマーケティングは顧客に対して企業が一方的に自社商品・サービスを売り込むために営業するのではなく、顧客が発信した情報をみて興味や価値を見出してくれた状態でアプローチをするため、顧客との信頼関係の構築や充実した情報発信が必要になります。
2.インバウンドマーケティングとアウトバウンドマーケティングの違い
インバウンドマーケティングは顧客が自分自身で情報を受け取り商品・サービスに興味関心を持つマーケティング手法であることに対し、アウトバウンドマーケティングは自社商品・サービスを販売したいと考えている企業から見込み顧客に対して営業活動をおこなうマーケティング手法です。
アウトバウンドマーケティングは従来の一般的な営業手法となり、テレビCM・新聞広告・街頭広告・折り込みチラシ・テレアポ・飛び込み営業などの営業手法を指します。
どちらも最終的に自社商品・サービスを販売するという目的は同じですが、それまでの営業手法が大きく異なるのです。
3.インバウンドマーケティングとインバウンドの違い
インバウンドマーケティングと混同されやすい言葉として「インバウンド」という言葉がありますが、「インバウンド」という言葉が単体で使用される場合の多くは「訪日外国人旅行」という意味で使用されるため、同じ単語ではありますが大きな意味の違いがあります。
「インバウンド」とは、外国人が日本に旅行をしにくることを指すため、訪日外国人に対してのマーケティングを”インバウンドに向けたマーケティング”という使われ方をしたとしても、”インバウンドマーケティング”と表現することはありません。
訪日外国人に向けたマーケティング施策をしている企業では特に混同されやすいので、その違いをしっかりと押さえておきましょう。
4.インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングの違い
インバウンドマーケティングとコンテンツマーケティングは同じ意味で使用されることが多いですが、この2つの違いについて明確な定義付けがされているわけでもなく、ほとんど同じような意味合いで使用されるため、基本的には同じ意味を指すマーケティング用語として使用していて問題ありません。
ただし、インバウンドマーケティングという概念を提唱したブライアン・ハリガンが会長兼共同創業者を務めるHubSpot社が実施した「コンテンツマーケティングとインバウンドマーケティングの違いとその重要性」というアンケートでは、「コンテンツマーケティングはインバウンドマーケティングに含まれる」という回答がもっとも多かったため、このように認識しておくことも大切です。
インバウンドマーケティングが必要不可欠な理由
インバウンドマーケティングが現代のマーケティングにおいて重要視されている大きな理由のひとつとして、従来のマーケティング手法であるアウトバウンドマーケティングの市場が縮小していることが挙げられます。
2000年代以前のマーケティングはテレビCMやチラシ広告、街頭広告などの広告から情報収集をおこない商品・サービスの購入を検討することが一般的でしたが、2000年代以降のインターネット技術の発展により、消費者はスマートフォンやパソコンなどからさまざまな情報を得ることができるようになったため、情報量の少ない広告だけで商品・サービスの購入を決める必要がなくなったのです。
2022年02月24日に株式会社電通が発表した「2021年 日本の広告費」では、総広告費は、通年で6兆7,998億円のうち、2兆7,052億円(前年比121.4%)が「インターネット広告(インバウンドマーケティング)」、2兆4,538億円(前年比108.9%)が「マスコミ四媒体広告費(テレビ・雑誌・ラジオ・新聞)」という結果になりました。
今までの広告市場はマスコミ四媒体広告費の割合が高いという結果が出ていましたが、2021年にはじめてインターネット広告の割合が高いという結果になったのです。
このような数字から見ても、インバウンドマーケティングの市場はさらに拡大していくことが予想できます。
インバウンドマーケティングを利用するメリット
インバウンドマーケティングを利用するメリットは下記の4つです。
- 顧客からの良いイメージを持たれることが多い
- 費用対効果が高い
- マーケティングのデータを分析しやすい
- 自社コンテンツが資産になる
それぞれのメリットについて詳しくご紹介していきます。
1.顧客からの良いイメージを持たれることが多い
インバウンドマーケティングは顧客が自ら商品・サービスの情報を調べるため、マーケティングに悪い印象を持ちにくいというメリットがあります。
対してアウトバウンドマーケティングは、テレアポやダイレクトメール、バナー広告やYouTube広告などのWeb広告などのマーケティング手法を用いるため、顧客は一方的に商品・サービスを押し付けられているという感覚を持つ場合もあるため、商品・サービスだけではなく販売している企業に対してもネガティブなイメージを持ってしまうこともあるのです。
特に若年層はWeb広告に嫌悪感を持っている場合が非常に多いため、若年層に向けた積極的なアウトバウンドマーケティングは内容によっては逆効果になってしまうこともあるため注意が必要になります。
2.費用対効果が高い
インバウンドマーケティングは自社コンテンツを充実させることで見込み顧客に情報を発信するマーケティング手法であるため、集客コストや人件費などに対する費用対効果が高いこともメリットです。
一方でアウトバウンドマーケティングにおいて不特定多数に自社商品・サービスのWeb広告を出稿する場合は、不特定多数の人の目に留めることはできるものの興味のないユーザーの目にも留まるため費用対効果が悪くなってしまうこともあります。
3.マーケティングのデータを分析しやすい
インバウンドマーケティングは自社サイトや自社SNSに訪問してくれたユーザーを調べることができるため、ユーザー属性やコンバージョン率などのデータを分析しやすいです。
データの分析には、「Google Analytics」や「Google Search Console」などのGoogleが提供する無料解析ツールを使用して分析することも可能ですし、各社が提供している分析ツールを使用してもデータを分析することが可能になるため、分析したいデータをもとにした解析ツールを導入することが必要になります。
このようなデータ分析はインバウンドマーケティングを成功させるためには必要不可欠であるため、かならず導入するようにしましょう。
4.自社コンテンツが資産になる
インバウンドマーケティングで制作したWebサイトのドメインやSNSのアカウントは自社にとって大きな資産となります。
WebサイトのSEO対策(検索エンジン最適化)が成功したのであれば、その後も長期的に渡って自動的に集客をし続けることもできますし、WebサイトやSNSが必要となくなった場合はWebサイトのドメインやSNSアカウントを販売することもできるのです。
このように、インバウンドマーケティングで制作したコンテンツは長期的に自社の資産になるため、さまざまな選択肢を持つことができます。
インバウンドマーケティングを利用するときの注意点
インバウンドマーケティングを利用するときの注意点は下記の3つです。
- KPIとKGIを明確にする
- ペルソナを明確にする
- PDCAを回す
それぞれの注意点をご紹介していきます。
1.KPIとKGIを明確にする
インバウンドマーケティングを成功させるためには、最終目標となる「KGI」と最終目標に対する中間目標である「KPI」を明確にすることが大切です。
KGIから逆算してKPIを設定して、明確な目標のもと施策を打ち出していくことで効果を最大化することができます。
2.ペルソナを明確にする
インバウンドマーケティングを実施するためにはペルソナの設定をする必要があり、設定したペルソナを基準にしてコンテンツ制作をおこなうことが大切です。
ペルソナは自社クライアントなどの特徴やニーズ調査をおこない設定すると、より正確なペルソナを設定することができます。
3.PDCAを回す
インバウンドマーケティングで制作したコンテンツを常に分析して、効果的なコンテンツを制作できるようにPDCAを回すことが非常に大切になります。
コンテンツごとの離脱率などでユーザーの反応を分析することはもちろん、Webコンテンツのトレンドなどもチェックすることが大切です。
まとめ
本記事ではインバウンドマーケティングについて概要や需要性、メリット・注意点について解説していきました。
インバウンドマーケティングは効果的なマーケティング手法ですが、従来のアウトバウンドマーケティングとは大きく異なるため、新たな目線でのマーケティングが必要となります。
ぜひ本記事を参考にしてインバウンドマーケティングを正しく導入してみてください。