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- Zoho CRMとは?
- そもそもCRMとは
- CRMを導入するとどうなるか
- Zoho CRMの5つの特徴とメリット
- 低価格かつ高機能なツールを提供
- 柔軟なカスタマイズ性
- 効率的な営業活動をアシスト
- 外部サービスと連携できる
- すべてのデータを一元管理できる
- Zoho CRMの代表的な機能と使い方
- 顧客管理機能
- 営業支援機能
- 分析レポート機能
- マルチチャネル機能
- AI機能
- Zoho CRMの料金プラン
- 無料プラン
- スタンダードプラン
- プロフェッショナルプラン
- エンタープライズプラン
- アルティメットプラン
- Zoho CRMの導入事例
- 日本電通株式会社
- 株式会社星野リゾート
- ユースキン製薬株式会社
- Zoho CRMの評判と口コミ
- Zoho CRMの良い評判
- Zoho CRMの悪い評判
- まとめ
Zoho CRM(ゾーホー・シーアールエム)は、顧客情報を一元管理し、営業の効率化と売り上げの最大化を支援するクラウド型の顧客管理システムです。
IT化が急速に進む中、企業と顧客とやりとりする情報が複雑化しているため、顧客の情報を蓄積・適切に管理することが重要視されています。
そして、顧客管理を行なうCRMツールの中でも、Zoho CRMは導入のしやすさと使いやすさから世界的に高い知名度を誇っています。
そんなZoho CRMについて、今回の記事では以下のことについて解説します。
- Zoho CRMとは何か
- Zoho CRMの機能と使い方
- Zoho CRMの料金プラン
- Zoho CRMを導入したユーザーからの口コミ
この記事を読むことで、Zoho CRMがどのようなツールか理解でき、使用方法がわかるようになります。ぜひ参考にしてください。
Zoho CRMとは?
Zoho CRMは、全世界25万社以上の導入実績を誇り、様々な企業から高い評価を得ている顧客管理システムです。
顧客情報の一元管理やAIを利用したデータ分析など、利用できる機能が幅広く、自社のニーズに合わせたレイアウトに変更が可能なため、運用しやすい形に自由にカスタマイズできます。
高機能ながら低コストで利用できるため、中小企業やスタートアップ企業など多くの企業から支持されています。
そもそもCRMとは
CRMとは、Customer Relationship Managementの略で、日本語では「顧客関係管理」という意味です。
顧客に関する情報を一元管理し、企業と顧客との関係性を維持させる施策、またはツールのことを指します。
顧客に関する様々な情報をデジタル化し、CRMに集約・相関分析することで、顧客に対して最適なコミュニケーションを実現し、利益を最大化させることがCRMが担っている役割です。
更にCRMについて知りたいという方は、下記をご覧ください。
CRMを導入するとどうなるか
CRMを導入すると、顧客情報を一元管理できるので、個別で管理していた顧客情報を関連部署や社内に共有できます。
これにより情報の属人化を防げるため、「案件の進捗状況や顧客情報が特定の担当者しかわからない」といった問題が起こりにくくなります。
また、CRMではメールの開封やWebサイトへのアクセス履歴などの、顧客の行動履歴も情報として集約できます。
さらにはCRMで管理された情報を分析して、顧客の購買意欲が可視化できるため、より効率的な営業活動が可能です。
他にも、営業に関するレポートの作成時間の短縮や、顧客とのコミュニケーションロスの削減など、CRMに期待できる効果は多くあります。
Zoho CRMの5つの特徴とメリット
Zoho CRMの概要について理解できたところで、ここからは導入するメリットや特徴を紹介します。
低価格かつ高機能なツールを提供
CRMは一般的に社内パソコンにソフトウェアをインストールするオンプレミス型と、インターネット経由でサービスを利用するクラウド型があります。
オンプレミス型の場合、サーバーの購入やライセンスの購入といった初期費用や、長期運用するためのコストが必要です。たとえば20人程度で利用する場合、50〜200万円と高額な費用がかかる傾向にあります。
Zoho CRMはクラウド型のCRMのため、必要なのはライセンス費用のみです。低コストながら、大手CRMツールと同等の機能が備わっているため、コストパフォーマンスに優れているといえます。
柔軟なカスタマイズ性
顧客情報の管理や営業プロセスは企業によってさまざまなので、自社のニーズにあったCRMのカスタマイズを行うことが重要です。
Zoho CRMではあらゆるビジネスニーズに応えるため、誰もが簡単にカスタマイズできるように、ツールの使いやすさにこだわっています。
設定や編集の操作は直感的なドラッグ&ドロップ操作を採用している為、日々のメンテナンスがしやすいメリットがあります。
さらにはユーザーのアクセス権限の管理や、顧客情報をグループとしてまとめるテリトリー分類なども簡単に行えるので、顧客情報を守りながら、より効率的にカスタマイズ可能です。
効率的な営業活動をアシスト
Zoho CRMでは、商談の進捗状況や営業チームの活動状況をリアルタイムに可視化することで、迅速なフォローや指導ができるので、効率的な営業活動のサポートが可能です。
また、Zoho CRMでは、レポートの作成やフォローメールの送信などの定型業務を代わりに行います。
このような自動化の機能を活用し業務を効率化していくことで、営業活動に専念できる時間を確保でき、営業全体の生産性の向上につながります。
外部サービスと連携できる
Zoho CRMでは、Google WorkspaceやTwitter、Slackを含む300以上のアプリケーションと連携が可能です。
Zoho CRMと外部サービスを連携することで、見積もりや請求書の管理や顧客とのコミュニケーション機能を拡張でき、更なる生産性向上が期待できます。
たとえば、Zoho CRMと財務系アプリを連携することで、営業側で作成した請求書のデータを、経理側で利用しているアプリに送ることで、請求書のタイムリーな連携が可能です。
他にもオンライン会議やドキュメント管理系のアプリにも連携できるので、様々な業務の効率化を実現できます。
すべてのデータを一元管理できる
Zoho CRMでは、顧客の連絡先や企業情報などの基本的なデータはもちろんのこと、商談の履歴や提案書などの営業に関わるデータも全て一元管理が可能です。
常に最新の情報が一か所に集約れるため、検索性が向上し、欲しい情報が瞬時に取得できる点が大きなメリットです。
また、顧客の購買履歴や、メールのやり取りまで可視化できるため、顧客に対して適切なタイミングで個人に合わせた営業活動を展開できます。
顧客管理機能
顧客管理機能は、顧客に関するあらゆる情報を効率的に登録・蓄積できます。
たとえば、資料請求用のWebフォームをZoho CRMで作成すれば、フォームに入力した情報は見込み客としてCRM上に自動登録されます。
また、エクセルやCSVで管理していた既存の顧客データや、名刺情報なども簡単にCRM上にインポートが可能なので、データ移行の手間がかかりません。
登録した顧客情報を管理する機能として、見込み客のニーズや興味関心を数値化する「スコアリング機能」や、特定のターゲットに対してキャンペーンメールを送る機能も搭載されています。
これらの機能により、見込み客の潜在ニーズや興味関心レベルを簡単に把握できるようになり、より手際よく営業アプローチを行なうことが可能です。
確度の高い顧客リストを作る方法を知りたいという方は、ぜひ下記もご覧ください。
営業支援機能
営業支援機能はSFAとも呼ばれ、営業に関連する業務プロセスを自動化し、営業チームの生産性を高める機能です。
中でも、ワークフロー機能を利用すれば、見込み客に対してメールを自動送信したり、指定の時間に他サービスのデータの送信をしたり、一連の処理を自動で実施してくれます。
また、アポイントの獲得から案件成約までの営業プロセスを管理することで、担当者全員が一貫して適切な営業を完遂できる環境を構築できます。
分析レポート機能
分析レポート機能は、CRM上に蓄積されたデータを集計しレポートを自動作成する機能です。これにより、営業担当のルーティンワークを自動化し、生産性を向上できます。
リアルタイムデータを常にレポートとして反映可能なので、売り上げ目標の達成度や営業活動の状況など、最新の情報を正確に把握できます。
また、データは表形式だけではなく、様々な形式で可視化が可能です。
たとえば、営業活動のデータをバブルチャートで比較することで、商談件数とそれに伴う成果の相関関係が明確になります。
分析レポート機能を活用すれば、多彩な営業分析が可能になるので、改善や新たな営業のアプローチを検討することが可能です。
マルチチャネル機能
マルチチャネル機能は、メールや電話、SNSを含む複数のコミュニケーション手段から得られる顧客の反応を一元管理し、スムーズな顧客対応を実現する機能です。
たとえば、Zoho CRMと電話プロバイダーのサービスを連携することで、CRM上からワンクリックで架電、受電が行なえるようになります。
また、顧客データも自動でCRMに取り込めるので、データを手入力する手間も省けます。
他にも、メールとの連携によりCRM上でのメール送受信が可能になります。さらにはTwitterアカウントと連携すれば、顧客とのTwitter上での会話を管理し新しい見込み客を見つけることにも役立ちます。
AI機能
Zoho CRMには「Zia(ジア)」と呼ばれるAIによる営業アシスタント機能が搭載されており、担当者の営業活動をアシストしてくれます。
たとえば、顧客情報や活動のログから日々の業務における非効率な部分を洗い出し、自動化やプロセスの改善を提案してもらうことが可能です。
また、AIが見込み客や案件の確度を予測し、最適な商品や連絡のタイミングを提案することもできます。
AIを活用することで、営業活動の生産性アップや、売上の向上に貢献できます。
無料プラン
3ユーザーまでなら無料で利用できるプランです。基本的な顧客管理や営業活動管理、レポート機能やメール送信などが利用できます。
ただし、個別項目のカスタマイズができない上、CRMに登録できるデータが5000件までと少ないため、登録する顧客の情報が多いと新しいデータを登録できなくなる場合があります。
スタンダードプラン
スタンダードプランは無料プランで利用できる基本的な機能に加え、売上予測や分析レポート機能といった、マーケティングに活用できる機能が利用できるプランです。
また、スタンダードプランからは、ZoomやSlack、Google Workspaceといった外部サービスとの連携が可能になっています。
プロフェッショナルプラン
プロフェッショナルプランでは、カスタムレポートを無制限にエクスポートでき、メールテンプレートも制限なしに登録できます。
データ容量も10GBまで増加するので、より多くの顧客情報の蓄積が可能です。
また、スタンダードプランではなかった、商品の見積書や請求書の発行が可能になるため、在庫管理や売上管理の負担を軽減してくれるでしょう。
エンタープライズプラン
エンタープライズプランは、Zoho CRMで提供しているすべての機能を利用できます。利用できる項目や件数も大幅に増加するので、多数の顧客を抱えている場合におすすめです。
こちらのプランから、アナリティクス関連の機能や、AIによる営業アシスト機能を利用できます。
高度なデータ分析や、AIによる顧客行動の分析などが行なえるため、営業活動をより一層サポートできるでしょう。
アルティメットプラン
アルティメットプランは、Zoho CRMの全機能を利用できるのに加え、扱うデータ量や項目といった機能制限が大幅に拡張される点が特徴です。
カスタマイズできる項目の数や、ワークフローの登録数などが増加するため、規模の大きい企業や、ワークフローをいくつも利用する企業などにおすすめなプランです。
Zoho CRMの導入事例
Zoho CRMは、低価格ながら多機能、カスタマイズ性の高さにより、世界中の多くの企業への導入実績があります。
ここからはZoho CRMの導入事例について、3社ピックアップしてご紹介します。
日本電通株式会社
通信インフラを手掛ける日本電通は、もともと他社ベンダーのCRMを利用していましたが、現場力の強化に必要な機能の見直しと、コストの最適化を目指し、Zoho CRMの導入を決定しました。
その結果、担当部署のCRMの利用頻度が大幅に向上したことにより、活動データがCRMに蓄積され、以前より各段に顧客管理が進むようになりました。
また、営業活動をリアルタイムに可視化できたので、現場の営業に対するマネージャーからの指示が迅速になったという効果も出ています。
株式会社星野リゾート
リゾートホテルとして有名な株式会社星野リゾートでは、独自ブランドでのブライダル事業を展開しています。
これまで、星野リゾートのブライダル事業の営業現場ではエクセルによる顧客情報の管理を行なってきました。しかし、情報共有のスピードが遅いために、リアルタイムな状況判断ができず、エクセルへの入力ミスなどが課題となっていました。
Zoho CRMを導入後は、情報共有のスピードが圧倒的に早くなっただけでなく、条件付きの入力規則を利用することで、データの入力漏れや入力ミスを防止でき、データの精度も向上したとのことです。
ユースキン製薬株式会社
ハンドクリームで有名なユースキン製薬株式会社では、以下のような課題がありました。
「顧客データを十分に蓄積しているにも関わらず、有効活用できていない」
「顧客との繋がりを感覚的なもので捉えており、精度の高いコミュニケーションが取れていない」
このような課題を解決し、顧客の見える化を実現することで、最適な情報や商品を届けることを目的とし、Zoho CRMを導入しました。
Zoho CRM導入後は以下のように活用しました。
- アンケート支援ツールを利用してアンケートを作成・送付
- 蓄積した顧客データから特定の顧客に対してメールマガジンを配信
その結果、顧客へのアプローチが容易となり、送付したアンケートの開封率が6割を超え、見込み客からの回答が得られて、予想以上の効果が得られました。
Zoho CRMの良い評判
良い口コミには、「料金が安い」「使い勝手がいい」「誰でも簡単に操作できる」といったような声がありました。このことからも、Zoho CRMの導入企業に寄り添った設計が高い評価を得ていることがわかります。
Zoho CRMの悪い評判
- 海外製の製品のため、日本語対応が不十分がところがある
- 機能が多すぎて使いこなせない
- モバイルアプリでは一部機能制限がある
- クラウド製品なので、突然UIが変わったりして困惑した
- バグや不具合の問い合わせ回答が遅い
一方で、「日本語に違和感がある」「問い合わせ対応の返信が遅い」などといった声もありました。Zoho CRMは海外製のCRMツールなので、仕様による使いずらさを感じるユーザーもいることがわかります。
まとめ
Zoho CRMの機能と使い方、料金プラン、口コミなどを解説しました。
Zoho CRMは顧客管理や営業プロセスの自動化、AIによる改善の提案などさまざまな機能が搭載されているCRMツールで、使い勝手の良さやコストパフォーマンスの観点から高い評価を得ています。
顧客管理や営業活動の効率化を検討している方は、Zoho CRMを導入してみてはいかがでしょうか?
営業活動の効率化や、行動データに基づいた分析機能を利用したい方はセールスマーカーもおすすめです。また、自動で見込み客リストを30秒で作成できるため、超効率的な営業が可能です。
無料デモも行なっているので、この機会にぜひお試しください。